Peter Robbins の Web サイト記事 : Larry Warren 批判
前置き
Peter Robbins が彼の Web サイトで Larry Warren を批判した長文の記事を掲載している。その記事を AI で整理した。
要旨
レンデルシャム事件と共著者の欺瞞
これは、調査ライターであるピーター・ロビンスによる声明の抜粋であり、2017年6月13日に最初にオンラインに投稿され、2020年3月25日に更新されました。
この文書は、レンデルシャムの森UFO事件に関する共著者ラリー・ウォーレンの誠実さについて、ロビンスが抱く懸念を表明することを目的としています。ロビンスは、ウォーレンとの共著『Left At East Gate』で発表された主張の一部を信じること をやめたと説明し、虚偽の証拠や個人的な嘘の例を挙げています。
彼は、長年の協力関係が破綻したことへの怒りと後悔を表明し、ウォーレンの行動がUFO研究コミュニティに悪影響を及ぼしていると主張しています。ロビンスの声明は、ウォーレンの不誠実さを明らかにし、この論争に終止符を打つことを目的としています。
目次
- 前置き
- 要旨
- 報告書:ピーター・ロビンスによるラリー・ウォーレンに関する声明の分析
- ピーター・ロビンスはなぜラリー・ウォーレンを信じ られなくなったのか:論点の整理
- ラリー・ウォーレン氏の信頼性評価報告書:ピーター・ロビンス氏の声明に基づく分析
- 論争の中心事物 Larry Warren
- Warren の主張の偽造/虚偽
- Robbins の対応と論争
- RendleSham 事件の真実
- 情報源
報告書:ピーター・ロビンスによるラリー・ウォーレンに関する声明の分析
要旨
調査作家であり、『Left At East Gate』の共著者であるピーター・ロビンスは、2017年6月13日付の公開書簡において、長年の共同研究者であり、同書の中心人物であるラリー・ウォーレンを公に否認し、職業上および個人的な関係を断絶したことを発表した。ロビンスは、ウォーレン が1980年12月に発生したレンデルシャムの森UFO事件(RFI)に関する自身の体験談の核心部分、特に事件への直接的関与について、長年にわたり意図的な偽りを続けてきたと結論付けている。
この声明は、偽造された軍の文書、捏造された目撃者の支持書簡、ジョン・レノンとの関係を偽る写真や記念品など、ウォーレンによる数々の欺瞞行為を裏付ける具体的な証拠を提示している。ロビンスは、この暴露が自身の専門的評価に深刻なダメージを与えることを認めつつも、UFO研究コミュニティ内で拡大する有害な論争を終結させ、真実を明らかにすることが最優先事項であると強調している。本文書は、ロビンスが提示した主要なテーマ、証拠、および結論を詳細に分析するものである。
1. 声明の背景と目的
ピーター・ロビンスは、UFO研究分野、特にレンデルシャムの森事件(RFI)を取り巻くコミュニティで「スキャンダル」と形容せざるを得ない事態が1年以上にわたり拡大していると指摘する。この論争は「醜く、 contentious(議論を呼び)、 vicious(悪意に満ちた)」ものであり、その中心に彼の著書『Left At East Gate』の共著者であるラリー・ウォーレンがいると述べている。
- 声明の目的: ロビンスの主たる目的は、この「惨事で醜い事態」を終わらせ、これ以上善意の人々が憎悪、不満、恐怖に支配されるのを防ぐことである。彼は、自身が長年にわたって擁護してきたウォーレンの主張の多くが虚偽であったことを認め、読者や聴衆を誤解させてきたことへの深い後悔と責任を表明している。
- 個人的な葛藤: この結論に至るまでの過程は、ロビンスにとって精神的に極めて困難なものであった。彼はこの経験を、精神科医エリザベス・キューブラー=ロスが定義した「悲しみの5段階」(否定、怒り、取引、抑うつ、受容)になぞらえている。彼は自身の専門的評価が地に落ちる可能性を認識しつつも、真実を明らかにすることを選択した。
2. ラリー・ウォーレンの信頼性に対する中核的主張
ロビンスは、ウォーレンが自身の主張を裏付けるために、複数の証拠を偽造または捏造したと断定している。これらの主張は、ウォーレンのRFIへの関与だけでなく、彼の個人的な経歴にも及んでいる。
文書の偽造
ロビンスは、ウォーレンから提供された軍の書類の中に、意図的に改ざんまたは偽造されたものが少なくとも2点存在すると指摘している。
- USAFフォーム490(医療予約カード):
- この文書は、『Left At East Gate』の451ページに掲載されており、ウォーレンがUFOとの遭遇直後に目の不調を訴え、RAFレイクンヒースのクリニックで診察を受けたことを示す証拠とされていた。
- カードには「OPTI/RET BURN/EXP - optical retinal burn exposure(光学的網膜熱傷被ばく)」という爆発的な診断内容が記され、Dr. Echolsという医師の署名があった。
- 決定的矛盾: ロビンスが後に確認したところ、このDr. Paul Echolsは眼科医ではなく、整形外科医であった。ロビンスはこれを「完全な偽造と意図的な欺瞞以外の何物でもない」と断じ、ウォーレンが当初から自分を欺く意図があったことの動かぬ証拠であるとしている。
- USAF入隊処理シート:
- 同書の446ページに掲載されているこの文書には、Sgt. Swainという軍曹の署名が2度なされている。
- 不審点: 署名欄の下には「Lee」とタイプされているにもかかわらず、署名は2度とも「Lea」と綴られている。さらに、2つの署名は異なるペンで書かれている。
- ロビンスは、25年前にこの矛盾点に気づきながらも、「官僚的なタイプミス」として見過ごしてしまった自身の調査の甘さを認めている。彼はこれを「極めて疑わしい」と評している。
支援書簡の捏造
2005年に出版された『Left At East Gate』の改訂版には、ウォーレンの元同僚とされる人物からの支持書簡の抜粋が追記された。ロビンスは、これらの書簡がウォーレンによって完全に捏造されたものであると結論付けている。
- 経緯: 書籍出版後、ウォーレンは元同僚から受け取ったとする 手紙の内容を、手書きでロビンスに渡した。ロビンスは当時、ウォーレンを信頼しており、原本の確認を求めなかった。
- スティーブ・ラプルーム氏の否定: 数年後、ロビンスは手紙の送り主とされる元米空軍警備警察官スティーブ・ラプルーム氏本人に会った。ラプルーム氏は書籍に掲載された自分からの引用を読み、激怒した。彼は「ウォーレンに手紙など送ったことは一度もなく、引用は完全に捏造である」と断言し、ロビンスとの友情を断ち切るとまで述べた。
- スティーブ・ロンジェロ氏の否定: ロビンスは、同姓の別の元同僚スティーブ・ロンジェロ氏が手紙の主ではないかと考え確認したが、彼もまたウォーレンに手紙を書いたことを即座に否定した。これにより、書簡が捏造であったことが確定的となった。
個人的な逸話と記念品の偽造
ウォーレンは、自身の経歴を飾るために著名人との関係を偽っていたとロビンスは主張する。
- ジョン・レノンとの写真: ウォーレンは、ジョン・レノンと撮影したとされる写真をFacebookに投稿し、その信憑性を主張した。しかしロビンスは、写真のウォーレンの顔の幅や後退した生え際が1980年当時の彼とは明らかに異なると分析し、「偽物の写真」であると結論付けた。
- ジョン・レノンの眼鏡: ウォーレンは、ジョン・レノンの元恋人であるメイ・パンからレノンの眼鏡を 譲り受けたと主張し、オークションに出品した。しかし、メイ・パン本人がこれを否定。2016年8月16日付の彼女の声明によると、「彼にジョンのものを渡したり売ったりしたことは絶対にない」とし、ウォーレンが偽造した彼女からの「出所証明書」が付属していたため、サザビーズに連絡してオークションから商品を取り下げさせたと証言している。
3. ゲイリー・ヘーゼルタインからの批判への反論
ロビンスは、友人でありUFO研究家のゲイリー・ヘーゼルタインからの厳しい批判に直接言及し、反論している。ヘーゼルタインは、「世界最悪の人物眼の持ち主」か、あるいは「職業的評価を守るためにウォーレンを見捨てた」とロビンスを非難した。
- ロビンスの反論:
- ヘーゼルタイン自身がウォーレンに「play(利用されて)いる」と警告。
- ウォーレンに対する証拠は、たとえその情報源が個人的に不快な人物であったとしても、客観的に評価されるべきであると主張。
- 自著の一節を引用し、1984年の初対面の時点でウォーレンの言動に疑念を抱いていたことを示唆(「もし彼が嘘をついているのなら、彼は確かにそれが上手かった」)。
- 自身の評判を守るためではなく、真実を追求した結果であると強調。「UFO調査史上、最大級の愚 か者として名を残すかもしれないが、それはもう仕方がない」と述べている。
4. ロビンスとウォーレンの関係の崩壊
声明では、ウォーレンの行動によって両者の関係がどのように悪化していったかが詳述されている。
- 脅迫とパラノイア: ウォーレンは、ロビンスに対して「脅迫的で、極度に偏執的な最後通牒」を送りつけたとされる。また、ドキュメンタリー制作の企画が進行していた際には、ウォーレンが自身のパラノイアから企画を「頓挫させた」とロビンスは主張している。
- グラスゴー会議事件: スコットランドでの講演会に登壇予定だったウォーレンは、オンラインで特定の人物に対し「気管を背骨から引き裂いてやる」という暴力的な脅迫を行った。これにより大学側から講演を禁止されたが、ウォーレンは自身の責任を認めず、他者を非難した。
- 最後の藁: ウォーレンが、軍の書類を改ざんしたのがロビンスである可能性を示唆したことが、ロビンスにとって決定的な最後の一線となった。彼はこれを「とんでもない誤算」であり、ウォーレンが自己保身のためなら何でも言動に移すことの証左であると述べている。
5. 結論と今後の展望
ロビンスは、ウォーレンが多くの嘘をつき、自身の信頼性を完全に破壊したと結論付けている。一方で、彼が特定した場所から採取された土壌サンプルが異常な分析結果を示したことなど、彼の話の中に真実が含まれている可能性も完全には否定していない。しかし、証明された嘘の多さから、検証不可能な彼の主張を信じることはもはや不可能であると述べている。
- 『Left At East Gate』の将来: ロビンスは、本書の出版社であるCosimo Pressに事の経緯を報告する意向である。その結果、20年以上にわたり出版されてきた本書が絶版になる可能性があり、その責任は完全にウォーレン自身にあるとしている。
- コミュニティへの呼びかけ: ロビンスは、ウォーレンを支持し続ける人々に対し、事実に目を向けるよう促している。同時に、ウォーレンへの憎悪に囚われている人々には、その執着から解放され、自身の人生を歩むよう呼びかけている。
- ロビンスの今後: 彼はRFIの研究から距離を置き、ソーシャルネットワークを一時的に離れ、自身の人生を取り戻すことに集中する意向を示している。
ピーター・ロビンスはなぜラリー・ウォーレンを信じられなくなったのか:論点の整理
導入:29年間の協力関係の終焉
調査報道作家ピーター・ロビンス氏にとって、この公開書簡は単なる共同研究者との決別宣言ではない。それは、真実と信じた土台の上に29年間にわたって築き上げられたパートナーシップを、自らの手で痛みを伴いながら解体する、公の場での清算である。
ロビンス氏は、この書簡の執筆が、作家として、そして一人の人間として直面した中で「最も重大で、憂鬱な一連の気づきの一つであった」と告白している。彼は「相当な怒り、後悔、そしてフラストレーション」を抱えながらも、UFO研究コミュニティ内で拡大し続ける「惨めで醜い事態」を終わらせるという責任感から、この声明を発表する以外に選択肢はないと決断した。長年の信頼が、なぜ、そしてどのようにして崩壊していったのか。その論点を一つずつ整理していく。
1. 最初の亀裂:ジョン・レノンとの偽造写真疑惑
ロビンス氏の信頼が最初に、そして決定的に揺らいだきっかけは、ウォーレン氏が公開した「ジョン・レノンと一緒に写っているとされる一枚の写真」だった。この疑惑は、ウォーレン氏の誠実さそのものへの根本的な疑問を生じさせた。
- ウォーレン氏の主張 ウォーレン氏は、ジョン・レノンが殺害される直前の1980年11月28日、わずか2日後には渡英して空軍での任務を開始するというタイミングで、ニューヨークでレノン本人に会い、一緒に写真を撮ったと主張した。
- ロビンス氏の分析と反論 ロビンス氏はこの写真を偽物だと即座に判断した。その根拠は以下の2点である。
- 外見の不一致: 写真に写るウォーレン氏の顔は、1980年当時の他の写真と比較して「顔の幅が広く、生え際が後退している」ように見え、明らかに年齢を重ねた後の特徴と一致していた。
- 元写真の発見: Googleの「リバースイメージ検索」機能を使用したところ、ウォーレン氏が写り込む前の、背景が異なるオリジナルのレノンの写真が即座に発見された。
- 信頼性への根本的な疑問 ロビンス氏にとって最も許しがたかったのは、その嘘のつき方だった。彼は次のように述べている。
この一件は単なる孤立した嘘ではなかった。ロビンス氏にとって、それはウォーレン氏が語ってきたすべてに「恒久的な合理的疑いの雲」を投げかける「ゲートウェイ」的な欺瞞であり、二人の共同研究の核となる証拠を、新たな懐疑の目で見直さざるを得ない転換点となった。
この写真偽造疑惑は、ロビンス氏に他の証拠、特に事件の核心に関わる書類の信憑性をも見直させるきっかけとなりました。
2. 核心的証拠の崩壊:偽造された軍事書類
調査が進むにつれ、ウォーレン氏が事件の証拠として提示した軍の公式書類の中に、偽造や改ざんが強く疑われるものが含まれていることが判明した。これは、ウォーレン氏が当初から意図的に他者を欺こうとしていた可能性を示唆する、より深刻な問題であった。
| 書類名 | ウォーレン氏の主張の裏付け | ロビンス氏が指摘する問題点 |
|---|---|---|
| USAF フォーム490(医療予約票) | UFO遭遇による「網膜熱傷(OPTI/RET BURN/EXP)」の診断を受けた証拠。 | 署名したポール・エコールズ医師は眼科医ではなく整形外科医であり、専門外の診断はあり得ない。「完全な偽造であり、意図的な欺瞞」 と断定。 |
| USAF 入隊処理シート | RAFベントウォーターズの第81憲兵隊に配属された公式な記録。 | 署名者であるスウェイン軍曹のスペルが、タイプされた「Lee」ではなく手書きで「Lea」と2度書かれている。ロビンス氏は自らを省み、「なぜ25年前に追及しなかったのか? それは私がラリーを信じていたからだ」と述べている。 |
ロビンス氏にとって、この偽造された医療記録は「決定的証拠(スモーキング・ガン)」だった。主観的な記憶とは異なり、これは物的証拠であり、その不正はウォーレン氏が当初から抱いていた計画的な欺瞞の意図を証明するものであった。これにより、ロビンス氏の抱いていた疑念は確信へと変わったのである。
物的証拠だけでなく、ウォーレン氏が語った他の目撃者からの証言さえも、その信憑性が根本から覆されることになります。
3. 証言の捏造:存在しない目撃者からの手紙
『Left At East Gate』の2005年増補版には、ウォーレン氏の証言を補強する他の事件関係者からの手紙が引用された。しかし後年、これらの手紙がウォーレン氏によって捏造されたものだったという衝撃の事実が発覚する。
- 書籍での引用 増補版には、元同僚であるスティーブ・ラプルーム氏やマーク・トンプソン氏といった他の憲兵隊員からウォーレン氏に送ら れたとされる手紙が引用され、ウォーレン氏の体験が事実であることを裏付ける証拠として紹介された。
- ラプルーム氏による全面否定 数年後、ロビンス氏はラプルーム氏本人と会う機会を得る。その際、ラプルーム氏は書籍の引用部分を読み、激しい怒りと共に「ウォーレンに手紙など書いたことはない」と断言した。
- 疑惑の確定 ロビンス氏は当初、同じ部隊にいたもう一人の関係者、スティーブ・ロンジェロ氏との人違いではないかと考えた。しかし、ロンジェロ氏に電話で確認したところ、彼も手紙を書いたことを完全に否定。これにより、ウォーレン氏が手紙の内容をゼロから捏造したことが確実となった。
- ロビンス氏の後悔 この発見は、ロビンス氏にとって深刻なプロとしての恥辱の瞬間だった。なぜ原本を確認しなかったのか? 彼はその理由を「そのような要求は侮辱的だと彼が思うかもしれない」と考えたからだと告白している。これは、ウォーレン氏が巧みに利用した信頼関係の証左であった。彼が長年擁護してきた書籍の重要な裏付けが、証拠ではなく、検証を怠った手書きのメモに基づいていたという事実は、ロビンス氏自身の調査手順における重大な過誤を露呈させるものだった。
これらの具体的な偽造や捏造に加え、ロビンス氏はウォーレン氏の日常的な言動にも、信頼を損なう深刻な問題があったと指摘しています。