William Buhlman の講演 : 意識の探求と覚醒した死の迎え方
前置 き
William Buhlman は Monroe Inst. を代表するセミナー講師。彼が "What You Need to KNOW Before You Die"と題した講演を AI で整理した。この講演は過去記事でも取り上げた記憶がある。
なお、William Buhlman についての私の評価は下の通り。
展開
・Steven Greer の CE5(UFO 召喚儀式)では彼が参加者にマントラを与えて唱えさせるという話を聞いたが、その元ネタは TM 瞑想にあったと。
・この情報は初耳だが、意外性はない。TM 瞑想で宝(=最高の意識状態)が得られると思い込んでのめり込んだが、やがて幻滅。TM 瞑想を捨てて、UFO/ET にそれ(=意識の周波数の up )を求めだした…というような精神世界の浮浪者によくあるパターンのようだ。
・最初は真摯な求道者だったが、気づいてみれば、うざい信者どもを集めてその教祖役(Bentinho Massaro )におさまっていたり、安っぽいタワゴトを喋り散らすチャネラー(Darryl Anka)や OBE の夢を売るセミナー講師(William Buhlman )に成り果てていた…というのがお決まりのパターン。エベレスト登頂を目指したはずが、気づいたら麓のカトマンズで土産物やパンフレットの販売係になってました…的な。
・いわば Gurdjieff の比喩した「ミ音からファ音の間で生じる不可避の逸脱」の呪いに巻き込まれたような感じ。Gurdjieff 自身もその逸脱の呪いからは逃れなかった。なお、この比喩は単なる「成長の S 字曲線」を Gurdjieff 流に言い換えたものと見ること ができる。なのでオカルト的解釈は不要な筈。
要旨
意識の探求と覚醒した死の迎え方
この資料は、ウィリアム・ブールマン氏による講演の書き起こしであり、死を意識の移行と捉え、スピリチュアルな進化の重要な機会として捉えるという主題を中心に構成されています。
ブールマン氏は、自身の体外離脱(OBE)の経験と癌の診断をきっかけに、死に対する西洋文化の恐怖に基づく見方を批判し、古代、特にチベット仏教の伝統から教訓を得るよう提案しています。
彼は、死の瞬間に意識を高次の自己へ向けるための個人の行動計画(スピリチュアル・ディレクティブ)を作成し、アファメーションを録音したCDを使用するなど、能動的かつ意識的な「悟りを開いた移行」を行う重要性を強調しています。
この講演とそれに関する解説は、魂の進化における自己の主権と個人的な経験の役割を強く主張しており、信念体系への依存を避けるべきだと訴えています。
目次
- 前置き
- 要旨
- 覚醒した死の迎え方:ウィリアム・ブールマンの教えに関するブリーフィング
- 死と進化の重要性
- 西洋文化と古代の知識の喪失
- 個人のための啓発された移行計画
- 執着の解除
- 意識の探求(OBE と NDE)
- 情報源
- 文字起こし
覚醒した死の迎え方:ウィリアム・ブールマンの教えに関するブリーフィング
エグゼクティブ・サマリー
本ブリーフィングは、ウィリアム・ブールマン氏の講演「What You Need to KNOW Before You Die」の書き起こしと、それに対する解説者の分析を統合したものである。中心的なテーマは、西洋文化における死への恐怖に基づく見方を克服し、死を意識的な進化のための強力な機会、すなわち「覚醒した移行(enlightened transition)」として捉え直すことである。
ブールマン氏は、自身のステージ4のがん診断をきっかけに、死後の世界が思考に反応する領域であるという古代の知恵、特にチベット仏教の教えを再評価した。彼は、死の瞬間に犠牲者となるのではなく、自らの意識状態を積極的に管理し、現実を創造する主体となるべきだと主張する。
この目的を達成するための実践的アプローチとして、彼は「精神的指令書(Spiritual Directive)」の作成を提唱する。これには、死の床で再生されるべき個人的なアファメーションの録音や、身体への執着を断ち切るための火葬の指示などが含まれる。
さらに、ブールマン氏は41年間にわたる自身の体外離脱体験(OBE)に基づき、死の恐怖の克服、自己の本質(人間形態を超えた純粋な意識)の理解、そして死後世界への準備といったOBEの数々の利点を強調する。物理的世界は、勇気や自己犠牲といった魂の資質を育むための「魂の訓練場」であると結論づけられる。
解説者はブールマン氏の見解を全面的に支持し、特に愛する者やペットといった形で現れる死後の「幻想」に対する警戒を促し、執着を完全に断ち切ることの重要性を力説している。
1. 死に対する現代の誤解と新たな視点
ブールマン氏は、現代の西洋文化、特に医学界が死を「問題」であり「終わり」として捉えていることを批判する。これは、生物学的機械の停止に過ぎないという唯物論的な見方である。この視点により、我々は死の移行に関する古代の知識と伝統を失ってしまったと彼は指摘する。
1.1. がん診断という転換点
2011年にステージ4のがんと診断されたことが、ブールマン氏にとって大きな転機となった。死の可能性に直面したことで、彼の優先順位は一変し、それまで情熱を注いできた体外離脱体験(OBE)の研究から、自身の「覚醒した移行」をいかに創造するかというテーマへと関 心がシフトした。
1.2. 古代の知恵:チベット仏教のアプローチ
ブールマン氏は、チベット仏教の死へのアプローチに深い感銘を受ける。特に、以下の2つの概念が彼の思想の根幹をなしている。
- バルド(Bardo)の概念: 死後、意識が体験する中間状態。これらの領域は思考に反応する性質を持つ。
- マントラの実践: チベット仏教の僧侶は、死にゆく者の傍で何日も「虚空の晴朗な光へ行け(go to the clear light of the void)」と唱え続ける。これは、故人の意識がアストラル界の無数の合意現実(consensus realities)や形態に基づくすべての現実を超越し、より高次の状態へ進むよう導くためのものである。
ブールマン氏は、このアプローチを「我々の文化では教えられていない、覚醒したアプローチ」と評価している。
2. 死後世界の性質と意識の役割
講演の中心的な論点は、死後の世界が思考に反応する(thought-responsive)宇宙であり、我々の意識状態がその現実を直接的に形成するというものである。