John Ventre の講演 : UFOと古代の謎:歴史・芸術・科学
要旨
この資料は、「UFOと古代の謎:歴史・芸術・科学」と題された講演の文字起こしであり、ジョン・ヴェントレ氏がペンシルバニア州での年次会議で行った発表を収録しています。
ヴェントレ氏は、MUFON(相互UFOネットワーク)のペンシルベニア州ディレクターであり、古代の謎とUFO現象の関連性について考察しています。彼は、古代文明の遺物や芸術作品に飛行物体や宇宙服のようなものが描かれている事例を多数紹介し、地球の歴史が一般に教えられているものとは異なり、地球外生命体が数万年前から存在していた可能性を示唆しています。
また、彼はテレビ番組『エンシェント・エイリアンズ』の信憑性に疑問を呈し、自身の研究が古代の神々や堕天使といった異次元の存在が古代遺跡の建設に 関わったという説(エンシェント・ディーティ理論)にも関連していると論じています。さらに、UFOの目撃情報が近年増加していること、そしてUFO現象と悪魔的な活動が同時に起こっている可能性についても触れています。
目次
UFO、古代の謎、そして超次元的実体:ジョン・ヴェントレ氏の講演要旨
エグゼクティブ・サマリー
本ブリーフィングは、UFO研究者であり、MUFON(相互UFOネットワーク)のペンシルベニア州ディレクターであるジョン・ヴェントレ氏の講演内容を統合したものである。ヴェントレ氏は、古代史、芸術、考古学における数々のアノマリーを提示し、人類の真の歴史は一般に信じられているものとは大きく異なると主張する。
講演の核心は、当初は「エンシェント・エイリアン(古代宇宙飛行士)」説を探求していたが、最終的には物理的な地球外生命体と、彼が「古代の神々」または「堕天使」と呼ぶ超次元的存在の両方が人類の歴史に関与してきたというハイブリッド理論に到達した点にある。
ヴェントレ氏は、人気テレビ番組『エンシェント・エイリアン』の信憑性を厳しく批判し、同番組がUFO研究分野全体の信用を損なっていると指摘する。その一方で、米空軍士官学校の教科書、世界中の古代芸術や遺物、そして人類の技術では建設不可能と思われる巨大建造物などを、自身の主張の根拠として挙げる。最終的に、彼はこれらの謎を解く鍵は、「ゴエティア」と呼ばれる、特定の周波数を用いて超次元的存在を制御する古代の知識にあると提唱し、UFO現象、古代遺跡、悪魔的活動とされる事象を一つの統一理論で説明しようと試みている。
I. 序論:UFO研究の現状
ジョン・ヴェントレ氏は、MUFONのペンシルベニア州ディレクターとして、UFO研究の最前線に立つ人物である。MUFONは、米空軍がUFO調査を公式に終了した1969年に設立された民間調査機関であり、現在では世界中に4,000人の会員と約950人の調査員を擁する。
ヴェントレ氏によれば、UFOの目撃報告数は近年劇的に増加している。2009年時点では月間約150件だったが、現在ではコンスタントに月間500〜600件に達している。この増加は、テレビ番組などを通じてMUFONの認知度が高まり、人々がどこに報告すればよいかを知るようになったためだと分析されている。
II. 「エンシェント・エイリアン」への 批判と信憑性の問題
ヴェントレ氏は、自身の研究がテレビ番組『エンシェント・エイリアン』に触発されたものであることを認めつつも、同番組に対して極めて批判的な立場を取っている。
- 信憑性の欠如:彼は『エンシェント・エイリアン』の内容の「約80%は作り話」であり、脚本家が事実を捏造していると断言。これがUFO研究分野全体に「汚名」を着せ、メディアや政治家から真剣に受け止められない原因になっていると主張する。
- 具体的な捏造の例:南極での「ハイジャンプ作戦」について、番組出演者が「UFOがレーザーで我々の船を真っ二つにした」と語ったことを例に挙げ、実際の死傷者は吹雪による墜落事故と荷役作業中の事故による3名のみであり、UFOとの戦闘はなかったと反論している。
- 「ハンガー・ワン」との比較:自身が出演していた番組「ハンガー・ワン」は、MUFONの実際の事件ファイルに基づいて制作されており、すべてのエピソードに裏付けがあったと強調。技術的な些細な間違いを厳しく指摘された同番組に対し、情報を捏造している『エンシェント・エイリアン』が何の批判も受けずに放送され続けている現状を「UFOエンターテイメント」と皮肉っている。
III. 古代宇宙飛行士説の根拠
ヴェントレ氏は、人類の歴史が地球外生命体によって影響を受けてきた証拠として、多岐にわたる事例を提示している。
A. 公式文書におけるUFOの存在
ヴェントレ氏が「UFOが実在する証拠」として最も重視しているのが、1960年代後半に米空軍士官学校で使用されていた物理学の教科書である。
- 第33章「未確認飛行物体」:この章には、UFOに関する非常に事実に基づいた記述が含まれていたとされる。
- 主な内容:
- UFOは47,000年前(紀元前45,000年)から地球に存在している。
- 地球に来ているエイリアンは3〜4つの異なるグループが存在する(グレイ、レプティリアン、インセクトイド、人間によく似たノルディックなど)。
- ケリー・ホプキンスビル事件(1955年)や、古代インドの飛行体(ヴィマナ)に関する記述など、具体的な事例も紹介されていた。
- 現代科学との関連:ヴェントレ氏は、NASAが天の川銀河だけで88億個の地球型惑星が存在すると発表していることに触れ、空軍が指摘した4種どころか、実際には何十億もの種族が存在する可能性があると推測している。