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AI 仙人 : 生成AIでアプリ開発と次世代組織戦略

· 19 min read

前置き+コメント

この動画の最も重要な箇所がこれ。

  • 情報源: Anthropic社(Claudeの開発元)の共同創業者から話を聞いた人物との対話から得た情報に触れるとしており、「AGI(汎用人工知能)はあと3年ぐらい」という示唆があったことをほのめかしている。

そういった認識もあって、彼の

「何者でもない人間っていうのはこれからの人生で買っていく上でAIと融合してでもうAIドリブンな人間になっていくのが結構、鍵になってくる」「多分最後のチャンス」

という判断につながっている。その他の話題である Kindle 本の pdf 化や、Claude Code がどうの…といった話は余興。

要旨

AI

生成AIでアプリ開発と次世代組織戦略

この動画のトランスクリプトでは、‌‌AIエンジニアである「AI仙人」‌‌が、‌‌生成AIを活用して自身の作業を自動化・効率化する手法‌‌について説明しています。

彼は、‌‌「Claude Code」‌‌のようなコーディングエージェントを使用して、プログラミングコードを書かずに‌‌KindleのコンテンツをPDF化するシステムを構築‌‌するプロセスを実演しました。

また、彼が‌‌YouTubeを始めた主な理由‌‌は、日本におけるAIの普及を促進することと、‌‌AIを完全に使いこなせる人材の採用‌‌を通じて、全社員がAIを自由に活用する‌‌「AIネイティブな組織」‌‌を日本に作りたいという‌‌強いビジョン‌‌を語っています。さらに、彼はAIの進化が非常に速いため、‌‌AIと融合し、共同で作業を進める‌‌という柔軟な姿勢が、これからの時代を生き抜く鍵であると主張しています。

目次

  1. 前置き+コメント
  2. 要旨
  3. 生成AIによる自動化と次世代組織論:AI仙人氏の見解
    1. エグゼクティブサマリー
    2. 1. AIを活用した実践的ツール開発
    3. 2. AI仙人氏の思想とYouTube活動の目的
    4. 3. AI時代におけるスキルと戦略
    5. 4. 個人的なAI活用事例と今後の展望
  4. 情報源

生成AIによる自動化と次世代組織論:AI仙人氏の見解

AI

エグゼクティブサマリー

本ブリーフィングは、YouTubeチャンネル「AI仙人」の動画で示された、生成AIを活用した実務的なツール開発、将来の組織論、そしてAI時代を生き抜くための思想的枠組みに関するAI仙人氏の見解を統合したものである。

氏は、音声入力とAIコーディングエージェントを用いてKindle書籍をPDF化するツールを即興で開発するデモンストレーションを行う一方、その背景にある壮大なビジョンを語る。その核心は、日本のAI活用の遅れを取り戻し、AIを使いこなす人材のみで構成される「AIネイティブ組織」を創設するという野心的な目標である。この組織は、全社員の活動データをリアルタイムでAIが解析し、業務プロセスを劇的に高速化することで、既存の企業を凌駕すると予測される。

氏は、AIの習得を「何者でもない人間」が逆転を果たすための「最後のチャンス」と位置づけ、小手先の技術ではなく、AIの進化後にも通用する本質的な協業スタイルを追求すべきだと主張する。この文書では、氏が実践する具体的なAI活用法から、採用を目的としたYouTube活動の真意、そしてAIによって仕事を奪う側の人々が現在何を行っているかという未来予測まで、その多岐にわたる洞察を詳細に分析する。

1. AIを活用した実践的ツール開発

AI仙人氏は、AIを単なる対話ツールとしてではなく、具体的な業務を自動化するための能動的なエージェントとして活用する手法を実演した。特に、コーディングエージェントの応用範囲の広さが強調されている。

1.1. Kindle書籍のPDF化デモンストレーション

動画の中核となる実践パートとして、Kindleの書籍をページごとにスクリーンショットし、一つのPDFファイルに統合するPythonスクリプトの開発が実演された。

項目詳細
目的Kindleの書籍内容をPDFとして保存する自動化ツールを作成する。
使用ツール- エディタ: Cursor
- AIエージェント: Claude Code
- 言語: Python
実行プロセス1. 音声入力で「Kindleのページを全てスクショしてPDFにするものを作る」といった要件をAIに指示。
2. AIから「ページめくりはキーボード操作か?」「座標指定は必要か?」などの確認質問が返される。
3. 氏が質問に回答し、要件を明確化する。
4. AIがコードを生成し、実行してツールを完成させる。
重要なポイント曖昧な指示を一度に行うのではなく、AIに質問をさせることで要件を明確化し、意図通りの成果物を得る対話的アプローチの重要性が示された。氏はこれを「雑な指示でやる場合はこうやってちゃんと質問をしてもらうのが大事」と述べている。

1.2. コーディングエージェントの非定型業務への応用

氏は「コーディングエージェントは実はコーディングエージェントではない」と述べ、その応用範囲がプログラミングに限定されないことを力説した。

  • 多用途性: 資料作成、情報収集、情報まとめ、請求書作成など、多様なビジネス業務に活用可能である。
  • 優位性: 通常のチャットAI(ChatGPTなど)では処理が困難な、膨大な量の情報を扱うタスクに強みを持つ。
    • 具体例: 特定のフォルダ内にある大量の請求書、個人の全メール履歴、全Slack履歴、複数のPDFやドキュメントなど、複数の情報源を横断的に解析し、正確なアウトプットを生成できる。
    • ユースケース: 「AIエージェントに関する本のRAG(Retrieval-Augmented Generation)の部分だけを抜き出し、別の情報と組み合わせて提案書を作成する」といった、複数の情報源からデータを抽出・統合する必要がある複雑なタスクを高速で実行可能。

2. AI仙人氏の思想とYouTube活動の目的

氏の活動の根底には、AIの進化が社会と個人に与える影響についての強い思想と、それに基づいた明確な目的意識が存在する。

2.1. YouTubeチャンネル開設の二大理由

氏はYouTubeを始めた主な理由として、以下の2点を挙げている。

  1. 日本のAIリテラシー向上: 「日本ってAI遅れてるんですよね」と述べ、国内におけるAIの普及と理解を促進することを第一の目的としている。
  2. 採用活動: 最も大きな理由として「採用」を挙げた。AIを自在に使いこなせる人材を集め、「日本を変えるようなことしたい」という野望の実現を目指している。

2.2. 「AIネイティブ組織」の構想

氏が目指すのは、従来の組織とは一線を画す、AIと完全に融合した次世代の組織である。

  • 組織構成: エンジニアから営業職まで、全社員がAIを高度に使いこなせる人材のみで構成される。
  • ワークフロー:
    • 全社員が「Limitless」のような常時録音デバイスを装着し、日常会話もデータ化。
    • 会議は全て録画され、議事録が自動生成される。
    • Slackの会話もボットが全て記録・解析。
    • これらの膨大なデータがリアルタイムでAIに連携され、意思決定やシステム開発に即座に反映される。
  • インパクト: ミーティング終了からわずか15〜30分で顧客向けのシステムが完成するような、圧倒的な生産性を実現する。
  • 未来予測: このような「AIネイティブな企業」は、セキュリティや情報チェックの厳しさからAIの導入が遅れる従来の企業を「駆逐していくんじゃないかな」と予測している。

2.3. AIは「最後のチャンス」という思想

氏は、AIがもたらす変化を、特に社会的・経済的基盤を持たない人々にとっての最後の好機と捉えている。

  • 核心的主張: 「何者でもない人間っていうのはこれからの人生で買っていく上でAIと融合してでもうAIドリブンな人間になっていくのが結構鍵になってくる」「多分最後のチャンス」と断言。
  • 背景にある危機感: AIの発展が進んだ未来では、多くの人間の仕事は富裕層が所有するAIやロボットに代替される。そのため、人間が自身の能力を活かして逆転できるのは、この過渡期である「今」しかない。
  • 強いメッセージ: 「AIをやらんっていう選択肢は正直ないぐらいまで本当は言い切りたいです」と述べ、AIへの取り組みが不可避であることを強調している。

3. AI時代におけるスキルと戦略

氏は、AIの急速な進化に対応するため、目先のテクニックではなく、より本質的で将来にわたって有効なスキルセットと戦略を持つべきだと主張する。

3.1. 将来を見据えたAIとの協業スタイル

一過性のテクニックの習得を批判し、AIの能力向上と共に自らの能力も向上するような働き方を提唱している。

  • 批判対象: ChatGPT 3.5時代に流行した長文プロンプトのような「小手先のテクニック」。これらはAIの進化(例:Googleの最新RAG技術)によってすぐに陳腐化する。
  • 推奨するアプローチ: 「1年後AIが強くなった世界に会うような振る舞いをしてる」ことを意識する。
    • AIとの壁打ち: 自分の考えを全てAIにぶつけ、共同で思考する。
    • 迅速なイテレーション(ガチャを回す): 精緻な指示で一発の完璧な出力を狙うのではなく、簡単な指示で素早く結果を出し、質が低ければ即座に破棄してやり直す。「クソみたいな結果出てもま捨てたらいいんすよ」という考え方。
    • このスタイルにより、AI自体の性能が向上すれば、自身の作業を変えることなく、アウトプットの質が自動的に向上する状態を目指す。

3.2. 提供する勉強会の内容

氏が主催する勉強会は、前述の思想に基づき、短期的なテクニックではなく、長期的な戦略と本質的な理解に焦点を当てている。

  • 個人(会社員)向け: 「AI時代のキャリア戦略」。AIが普及した社会でいかにして価値ある人材となり、高い報酬を得られるポジションを築くかについて解説する。
  • 経営者向け: 「経営者のAI戦略」。AIネイティブな組織をいかに構築するか、セキュリティ問題や導入時の組織的障壁をどう乗り越えるかといった、組織構築の視点からの知見を提供する。

4. 個人的なAI活用事例と今後の展望

4.1. 「Limitless」による生活の全記録と分析

氏は自身の生活をAIで最適化する試みとして、常時録音デバイス「Limitless」を活用している。

  • 目的: 1日の全音声をPCに取り込み、AIに分析させて最適なアドバイスを得るシステムを構築中。
  • 現在の課題と逸話: 現状の技術では「誰が喋ってるかわかんない」という話者識別の課題がある。ガールズバーをはしごした際の録音をAIが分析したところ、複数の女性の声を同一人物と誤認識し、「1人の女の子」と4〜5時間かけて親密になったという文脈を生成してしまった逸話をユーモラスに語った。

4.2. 次回動画の予告:AIでAIを作る人々

氏は、AI活用の最前線で起きている変化について、次回動画で言及することを示唆した。

  • テーマ: AIを使って仕事を奪っている側の人々が、現在「AIを使って(自律的に動く)AIを作る」という、さらに進んだ段階に入っている実態を解説する。
  • 情報源: Anthropic社(Claudeの開発元)の共同創業者から話を聞いた人物との対話から得た情報に触れるとしており、「AGI(汎用人工知能)はあと3年ぐらい」という示唆があったことをほのめかしている。これは、社会を動かす側の人間がAIの未来をどう見ているかという視点を提供するものとなる。

情報源

動画(29:56)

生成AIであらゆる自動化ツールを自在に作る男密着。YouTubeを始めた理由・思想も強くてエグい。

https://www.youtube.com/watch?v=7r3AD_E08iM

20,100 views 2025/11/14

(2025-11-17)