吉田繁治 : 米ドルの Great Reset と資産防衛策
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前置き+コメント
吉田繁治の解説動画を AI(NotebookLM) で整理した。もう詳細は忘れたが、彼はかなり昔(たぶん 10年以上前)から、似たような趣旨(=ドル破綻が間近)の 予測/主張 をしていた筈。「ドル破綻は必至であり、それは目前だ」という主張者は無数にいたが、US 経済の慣性は巨大なゆえ、そういった予言者はことごとくハズレ続けてきた。
この動画の中で、吉田繁治が提示しているドル価値の歴史的変遷のグラフを見てもわかるが、実際に起きているのは「ドルの破綻」という突然の大事件ではなく、100年以上かけて続いたドル価値の緩慢な低下。あの有名な、米ドルと Gold の交換停止の事件ですら、グラフ上では比較的に緩やかな影響にとどまっている。
つまり、吉田繁治を含め、「巨大な破綻が迫ってるよ、眼の前だよ」論者の主張は、一見すると理屈が合っており、必然的かつ不可避に見える。
だが、それが落とし穴。必然かつ不可避に訪れる筈の「突然の大破綻」は起きない。それが本当に「必然かつ不可避」なら、それなりの妥協策なり、苦し紛れの対応 策がなされ続けるゆえに、逆に起きない。むしろ、リーマンショックのような、全く想定外の(だが Great Reset と比較すると小ぶりの)破綻が起きる。
私は吉田繁治の言う事の 1/3 には経済の基本どおりなので同意できるが、1/3 は理屈に走り過ぎなので結果的に当たらないだろうと見る。残りの 1/3 は彼の主観的憶測に基づいた誤謬(*1)だと見る。つまり、彼の話の 1/3 だけ(= 長期的なドルの継続的減価、Gold 価格の上昇)は当たりそうだと。
(*1)
その顕著な具体例が
という CCP も驚愕するようなオハナシ。吉田繁治の主張には
- 緻密なデータの積み上げ と それに基づく合理的な経済予測
そして、それとは真逆の、
- 風が吹けば桶屋が儲かる式の予想
が混在している。
要旨
この動画は、米国が直面する巨額の債務危機と、それに伴う通貨の「グレートリセット」の可能性を警告しています。
著者は、米国がデフォルトを避けるために国債の暗号通貨化(ステーブルコイン発行)や金の再評価によるドルの切り下げを画策していると指摘します。日本国民はこれまで円やドルを過信してきましたが、インフレ増税や円安によって実質的な資産価値を大きく損なっているのが現状です。
今後、ドルが劇的に下落するシナリオに備え、政府や銀行に依存しすぎない個人の自己防衛が不可欠であると説いています。
具体的な対策として、円預金だけに頼らず、金(ゴールド)やスイスフランといった実物資産や他国通貨を組み込んだポートフォリオへの転換を推奨しています。
目次
- 前置き+コメント
- 要旨
- ドルのグレートリセットと通貨危機の深層:個人資産を守るための戦略的考察
- 【入門】米国債務危機の正体:あなたの「ドル」と「円」を守るための教本
- 現代通貨制度入門:お金の正体と「購買力」を守る知恵
- 2026年の米国債務危機と「ジーニアス法」:国際金融秩序の変容と日本への影響分析
- 資産防衛戦略提言書:法定通貨の終焉と「グレートリセット」への備え
- 米国の財政危機とデフォルト懸念
- ベッセント財務長官の戦略(ジーニアス法)
- 日本への影響とインフレ税
- 通貨歴史と本質
- 個人でできる防衛策
- 情報源
ドルのグレートリセットと通貨危機の深層:個人資産を守るための戦略的考察
エグゼクティブ・サマリー
現在の米国財政は、累積債務38兆ドル、2026年度に満期を迎える償還金9兆ドル、利払い費1.2兆ドルという、実質的な破綻状態に直面している。これに対し、次期財務長官候補のスコット・ベッセント氏が主導する戦略は、米国債を担保としたステーブルコインの発行と、保有する金の再評価(1オンス1万ドルへの引き上げ)を通じた「ドルの意図的な切り下げ」である。
この「通貨のグレートリセット」は、米国の大外純債務26兆ドルを圧縮する一方で、対米投資を続ける日本にとっては、国民の購買力喪失と大外純資産の激減を意味する。本資料は、国際金融のゼロサムゲームにおける日本の構造的弱点を浮き彫りにし、個人がこの歴史的転換期を生き抜くための具体的な資産防衛策を提示する。
1. 米国財政の限界と「ジーニアス法」による突破策
米国は、債務を債務で補填する「ポンジ・スキーム」の最終段階に入っている。2026年度には、デフォルトを回避するために天文学的な規模の新発債発行が必要となる。
米国財政の危機的状況(2026年度予測)
| 項目 | 金額(ドル) | 備考 |
|---|---|---|
| 米国債残高 | 38兆ドル | 累積債務 |
| 2026年度満期償還 | 9兆ドル | 借り換えが必要 |
| 利払い費 | 1.2兆ドル | 軍事費(8,000億ドル)を凌駕 |
| 年間財政赤字 | 2兆ドル | 新規発行分 |
| 合計必要調達額 | 11兆ドル | 金利を上げずに発行・売却が必要 |
ベッセント氏の「ジーニアス法」戦略
この困難を乗り切るため、米国は金融の現代的テクニックを用いた戦略を計画している。
- 米国債のステーブルコイン化: 2025年7月に成立予定の「ジーニアス法」に基づき、米国債を担保とした暗号通貨(ステーブルコイン)を発行。2027年1月から、年間2兆ドルの財政赤字分をこのコインとして世界に流通させる。
- 債務の現金化: 債権である国債を通貨(ステーブルコイン)へと変質させることで、実質的な国債の現金化を図る。
2. 金の再評価とドル1/2切り下げのメカニズム
米国は、財務省が保有する8,133トンの金を再評価することで、ドルの発行余力を創出し、債務の圧縮を図る構えである。
- 金価格の強制引き上げ: 現在の価格を2倍(1オンス=1万ドル)に再評価する。これにより、財務省の帳簿上に約2.7兆ドル(406兆円)の資産的余力を生み出す。
- 1934年の再来: これはルーズベルト大統領が1934年に実施した、金価格の1.7倍引き上げ(ドルを59%切り下げ)と同様の政策である。
- グレートリセットの帰結: 金の再評価はドルの増発を可能にし、ドルの購買力を1/2に低下させる。これは、米国の大外純債務(26兆ドル)を実質的に半減させる「紳士的な俺俺詐欺」とも呼ぶべき手法である。
3. 日本が直面する「インフレ税」と資産移転の構造
日本の当局や政治家は円安を歓迎する傾向にあるが、実態は「金融抑圧」による国民資産の組織的な搾取である。
「外貨準備」という名の欺瞞
- 日本政府は2.2兆ドルの外貨準備を保有し、円安によって約55兆円の評価益を得ている。
- しかし、この評価益は国民が保有する1,150兆円の預金の購買力喪失(約360兆円)によって賄われており、税率30%以上の「隠れ増税(インフレ税)」に相当する。
日本の大外純資産喪失リスク
日本は世界最大の純債権国(大外純資産553兆円)であるが、その内訳は極めて脆弱である。
- ドル建て資産の偏重: 大外資産1,659兆円の約80%がドル建てである。
- ドルの1/2切り下げの影響: ドルが半値になれば、約630兆円の資産価値が消失する。負債(1,125兆円)は円建てのため減少しない。
- 債務国への転落: このリセットが実行された場合、日本は「虎の子の資産」を失い、一転して大外純債務国へと転落するリスクがある。
4. 通貨の「信用の罠」と歴史的教訓
通貨の価値は科学的根拠ではなく、社会の「集合意識」や「信仰」によって成立し ている。
- 133年サイクルの崩壊: 中国の歴史が示す通り、法定通貨は約133年に一度の頻度で王朝の転覆と共に無効化されてきた。
- 円の減価の歴史: 1882年(明治15年)の日銀設立以降、円の価値は年平均7.5%下落し続けてきた。明治初期に1g=1円だった金は、現在25,000円に達しており、これは金が値上がりしたのではなく、円の価値が25,000分の1に下がったことを意味する。
- 情報の非対称性: 中国は2012年頃に「ドル幻想」から覚醒し、米国債を売却して金(推定1.5万〜2万トン)の蓄積に動いた。対して日本は、デフレ期の成功体験から「現金(円)こそが安全資産」という固定観念に縛られ、ドルの本質的な脆弱性を理解してこなかった。
5. 個人で備える「グレートリセット」への対策
政府や日銀を「女将(おかみ)」として盲信することは、資産の自滅を招く。2026年から2028年にかけて予想されるドルの暴落に対し、個人レベルでのポートフォリオの再構築が急務である。
推奨される資産構成案(ポートフォリオ)
特定の資産に依存せず、リスクを分散させることが肝要である。
| 資産クラス | 配分比率 | 理由 |
|---|---|---|
| 金(ゴールド) | 40% | 誰の負債でもない「無国籍通貨」。通貨リセット時の最強の防衛手段。 |
| スイス・フラン | 20% | 世界で最も信用度の高い通貨。過去50年で対円・対ドルで大幅上昇。 |
| 厳選された日本株 | 20% | AI関連を除き、自己判断可能な経営構造を持つ企業。円安・インフレへの耐性。 |
| 円預金 | 20% | 日常的な流動性確保のため。 |
結論としての教訓
- 様子見は最大のリスク: 投資は「思い立った日が吉日」であり、判断を先延ばしにすることは、価値が下がり続ける通貨に資産を放置することを意味する。
- 通貨は虚構である: 法定通貨は政府の納税強制力によって支えられているに過ぎない。この「虚構」がリセットされる際、実質的な富(金やスイス・フランなど)を保持しているかどうかが、個人の経済的生存を分けることになる。
【入門】米国債務危機の正体:あなたの「ドル」と「円」を守るための教本
1. はじめに:なぜ今、米国の借金が「他人事」ではないのか?
現在、米国が抱える債務残高は「38兆ドル」という、もはや想像を絶する天文学的な領域に達しています。これは単なる数字の羅列ではありません。私たちが信じている「ドルの価値」が、文字通り崩壊の瀬戸際にあることを示しています。
米国の財政状況を整理すると、以下の絶望的な数字が浮かび上がります。
- 2026年度の満期返済 額: 9兆ドル(期限が来る借金の返し直し)
- 年間の利払い費: 1.2兆ドル(軍事費の8,000億ドルを凌駕)
- 新規の財政赤字: 2兆ドル
これらを合計すると、米国は年間で11兆ドルもの国債を新たに発行し、誰かに買ってもらわなければ「デフォルト(国家破綻)」します。ここで重要なのは「ドーマー条件」という数学的真理です。経済成長率よりも借金の利息が高くなったとき、その家計や国家は理論上、破綻が確定します。今の米国はまさにこの状態です。
米国は、世界中から集めた「実物資産」や「サービス」に対し、期限のない「約束手形(手札)」を切ることで支払いを済ませてきました。しかし、もはやその手形を真っ当に決済する能力はありません。この危機が、なぜあなたのお財布にあるドルの価値を半分にするのか。その「紳士的な詐欺」のからくりを解説しましょう。
2. 「デフォルト」と「ポンジ・スキーム」:米国の家計簿を解剖する
難しい金融用語を、身近な「家計」に置き換えてみましょう。今の米国は、借金を返すためにさらに高い金利で別のカードからキャッシングを繰り返す、末期的な自転車操業に陥っています。
| 項目 | 一般的な感覚での名称 | 米国が直面している現実 |
|---|---|---|
| デフォルト | 家計の破綻 | 収入(税収)では利息すら払えず、新たな借金ができなくなった瞬間に生活が止まる状態。 |
| ポンジ・スキーム | 末期的な自転車操業 | 給料(GDP)が伸びないのに、前の借金の利息を払うために、より高い金利で別の場所から借り続ける行為。 |
| 現在の矛盾 | 無理な相談 | 金利を上げれば自らの首を絞めるが、金利を上げなければ11兆ドルの国債を誰も買わないという袋小路。 |
経済のプロとして断言しますが、もはや米国には「普通に働く(経済成長)」ことでこの借金を返す選択肢は残されていません。破綻寸前の家計が次に狙うのは、ルールの書き換えという「奇策」です。
3. ベッセント戦略と「ジーニアス法」:借金をデジタル通貨に変える魔法?
次期財務長官候補のスコット・ベッセント氏らが構想しているのが、2025年7月成立予定の「ジーニアス法」です。これは借金(国債)を「暗号通貨」という魔法でコーティングし、世界にばらまく計画です。
- 国債を「ステーブルコイン」にする: 米国債を担保にデジタル 通貨を発行し、借金を証券化します。
- 2027年1月から世界へ放出: 毎年2兆ドル規模のデジタル通貨を発行し、「現金」として世界中にばらまきます。
- 借金を「通貨」として売る: 借用書(国債)をそのまま通貨として流通させることで、帳簿上から借金を消し去ります。
これはかつてオバマ政権下で検討された「1兆ドル・プラチナコイン」構想(1枚のコインに1兆ドルの価値があると宣言する策)の現代版です。実体のない負債を「信用」という名の魔法で上書きしようとする、いわば「紳士的なオレオレ詐欺」です。しかし、デジタル化だけでこの巨大な穴は埋まりません。彼らにはもう一つの「隠し玉」があります。
4. ドルのグレートリセット:金の再評価と「価値の半分切り下げ」
米国財務省が保有する「8,133トンの金」。これが「ドルのリセット」の鍵を握ります。
現在、米財務省の帳簿では、金は1オンス=わずか44ドルという歴史的に低い価格で評価されています。これを市場価格、あるいはそれ以上の「1万ドル」へと一気に引き上げる「金の再評価」を彼らは狙っています。これは市場の動きではなく、政府による「政治的な会計操作」です。
- 歴史は繰り返す: 1934年、ルーズベルト大統領は国民から金を強制的に買い上げ、その直後に金の公定価格を1.7倍に引き上げました。これによりドルの価値を強制的に下げ、政府の借金を実質的に圧縮したのです。
ここで教育者として重要な「明治の歴史」を教えましょう。明治時代、金は1g=1円でした。それが現在は約25,000円です。金が値上がりしたのではなく、紙幣(円)の価値が25,000分の1にまで「崩壊」したのです。
米国が金の評価額を引き上げれば、「通貨の増発=1枚あたりの価値の低下」が起き、ドルの価値は実質半分になります。これが米国の狙う「グレートリセット」の正体です。
5. 日本への波及:気づかないうちに徴収される「インフレ税」
米国のリセット戦略は、日本にとって「国家的な悲劇」を意味します。国際金融は弱肉強食のゼロサムゲーム。「米国の利益は、日本の損失」なのです。
| 視点 | 状況と影響 | 国家レベルの衝撃 |
|---|---|---|
| 日本政府 | 外貨準備の「円安益」 | 55兆円の評価益を「財源」と呼び喜ぶが、それは国民の犠牲の上に立つ。 |
| 日本国民 | 「インフレ税」の徴収 | 360兆円もの購買力が消失。実質賃金は低下し、お財布の中身は溶けている。 |
| 日本国家 | 純資産の消失 | 553兆円ある「対外純資産」の8割はドル建て。ドルが半分になれば、日本は一気に「債務国」へ転落する。 |
「55兆円の円安益」という甘い言葉の裏には、「国民の360兆円に及ぶ購買力の喪失」という残酷な事実があります。さらに、日本の虎の子である「553兆円の対外純資産」は、ドルが半分になれば文字通り蒸発します。私たちは、自分たちの資産が米国へと吸い上げられている現実に気づかなければなりません。
6. 資産防衛の処方箋:金・スイスフラン・円株のポートフォリオ
日本人は「島国特有の通貨信仰」が非常に強い民族です。28年間のデフレにより「現金こそ安全資産」というバイアスが染み付いていますが、その常識は今、最大の破壊兵器となっています。グレートリセットから資産を守るための「防御盾」を提案します。
- 金(ゴールド):40%
- 「金は誰の負債でもない無国籍通貨」です。政府が破綻しても、コンピューターが止まっても、その価値は歴史が証明しています。
- スイスフラン:20%
- 世界で最も安定した避難通貨としての実績。
- 日本株(自己判断できるもの):20%
- インフレ局面で価値を持つのは「実体のある事業」です。
- 円預金:20%
- あくまで当面の生活維持のための流動性。
金やスイスフランを保有していれば、過去の危機において日本人は世界一の富裕国になれていたはずです。しかし、私たちの「円・ドル信仰」がそれを阻んできました。法定通貨は、支配者がコンピューターを叩けばいくらでも増やせる「ただの数字」であることを忘れないでください。
7. まとめ:歴史の目撃者として「静かなる判断」を
通貨の価値とは、突き詰めれば「社会の集合意識(信じる力)」です。しかし、その信頼が「ジーニアス法」や「金の再評価」といった会計マジックで利用されようとしている今、私たちは盲目的な信仰を捨てる時が来ています。
あなたが今日から取るべきアクションは3つです。
- 「現金=安全」のバイアスを捨てる: 通貨は100年単位で見れば必ずリセットされる歴史を直視してください。
- 「誰の負債でもない資産」を持つ: 金のように、政府の信用に依存しない資産をポートフォリオの核に据えてください。
- 2027年をデッドラインと心得る: 米国の戦略が実行に移される前に、静かに、しかし確実に準備を済ませてください。
私たちは今、歴史の転換点の目撃者です。国も政府も、最後にはあなたを守ってはくれません。冷静なデータに基づき、あなたと家族の未来を「静かなる判断」で守り抜いてください。