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Richard Doty : MJ-12 は捏造、Project Bluebook は米空軍による情報撹乱工作だった

· 約109分
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(全体俯瞰 : AI 生成) click で拡大

前置き

既に過去記事で取り上げた動画だが、今回は AI(NotebookLM) で整理した。

2022-09-14 に放送された Jimmy Church の "Fade to Black" 番組から。他の話題も含まれているので、Doty の出演箇所(35:00 から最後まで)のみ Whisper AI で文字起こし(話者識別)し、それを AI(NotebookLM) に入力して整理させた。

話者識別しているので、聞き手の Jimmy Church と語り手の Richard Doty の違いが NotebookLM には認知できるようにした。普段はこのような手間は掛けないのだが、タイトルの証言は重要なゆえ、念を入れた。動画を聴けばわかる話だが、いずれ動画も消える。仮に、消えなくとも動画は 3時間ほどあって長く、この動画を実際に視聴する日本人は皆無だろうから、手間をかけるだけの価値はある。

要旨

AI

このテキストは、元空軍特別捜査局(AFOSI)の捜査官‌‌ Richard Doty ‌‌をゲストに迎えたポッドキャスト番組の書き起こしです。

番組内では、彼が過去に従事した‌‌UFOコミュニティに対する情報操作や工作活動‌‌の実態が、具体的な事例を交えて明かされています。 Doty 氏は、政府が機密を守るために‌‌意図的に誤情報や虚偽のストーリーを流布した手法‌‌を語り、その対象が研究者やメディア、さらには一般大衆にまで及んでいたことを認めました。

また、現代の‌‌SNSを活用した世論誘導の危険性‌‌や、エリア51の勤務者リスト、未公開のUFO映像に関する最新の動向についても議論が交わされています。

全体として、‌‌UFO現象に付随する国家機密とプロパガンダの複雑な関係性‌‌を浮き彫りにする内容となっています。

目次

  1. 前置き
  2. 要旨
  3. ブリーフィング・ドキュメント:UFO研究における情報操作と機密開示の現状
    1. エグゼクティブ・サマリー
    2. 1. カウンターインテリジェンスの役割と定義
    3. 2. 歴史的な情報工作の具体例
    4. 3. 現代におけるSNSを利用した情報工作
    5. 4. 機密開示(ディスクロージャー)の現状と障壁
    6. 5. 注目すべき新事実と分析
    7. 結論
  4. Richard Doty :UFOコミュニティにおける諜報と情報の操作
  5. UFO現象と国家安全保障:政府による情報管理の歴史背景ガイド
    1. 1. イントロダクション:なぜ政府は「隠す」のか
    2. 2. 知の武器:偽情報(Disinformation)と誤情報(Misinformation)の定義
    3. 3. 歴史的ケーススタディ:プロジェクト・ブルーブックとMJ-12
    4. 4. エリア51の深層:特殊アクセスの保護と心理戦
    5. 5. 現代の課題:SNS時代の情報拡散と「意図」を読み解く力
    6. 6. まとめ:賢明な「情報消費者」になるために
  6. 情報操作の迷宮を解き明かす:学生のための概念解説ブックレット
    1. 1. イントロダクション:なぜ「真実」は揺らぐのか
    2. 2. 核心の定義:ディスインフォメーション vs ミスインフォメーション
    3. 3. 欺瞞のメカニズム:信憑性を生み出す3つの技術
    4. 4. ケーススタディ:リンダ・ハウとホロマン基地の「罠」
    5. 5. デジタル時代の増幅器:SNSと「現代の作戦」
    6. 6. まとめ:リテラシーという名の防御盾
  7. 公文書真正性検証マニュアル:政府公認偽造文書の識別指針
    1. 1. 真正性検証の戦略的重要性と基本的アプローチ
    2. 2. 概念的定義:情報の武器化(ディスインフォメーション vs ミスインフォメーション)
    3. 3. 形式的検証(Physical Verification):物理的痕跡の技術的分析
    4. 4. 内容的整合性(Content Consistency):歴史的事実とデータの照合
    5. 5. 作戦的コンテキスト分析:情報の拡散と「カットアウト」の利用
    6. 6. 結論:情報源の秘匿と方法論の保護
  8. 諜報機関の情報操作手法分析と組織防衛のための戦略的提言:認知領域の安全保障
    1. 1. 序論:現代の認知戦における情報操作の脅威
    2. 2. 情報操作の構造的解明:ディスインフォメーションとミスインフォメーションの使い分け
    3. 3. 心理的浸透の戦術:真実の中に偽情報を混ぜる「黄金比」の分析
    4. 4. 現代のデジタル工作:SNSを用いた世論誘導の「フライト(小隊)」構造
    5. 5. 組織の情報保全と信頼性構築に向けた高度な提言
    6. 3. 内部資産の保護:非公式なリーク・ベクターの監視
  9. Ricahrd Doty の経歴
  10. 情報操作の定義と手法
  11. 過去の主要な事例
  12. 現代の SNS と情報操作
  13. 暴露された新情報
  14. UFO 情報開示の現状
  15. 情報源

ブリーフィング・ドキュメント:UFO研究における情報操作と機密開示の現状

AI

エグゼクティブ・サマリー

本ドキュメントは、元空軍特別捜査局(AFOSI)の対諜報官 Richard Doty 氏へのインタビューに基づき、UFO研究(ユーフォロジー)の分野における政府の情報操作の実態、および現在の機密開示に向けた動向をまとめたものである。

主な要点は以下の通りである:

  • 情報工作の定義: 「ディスインフォメーション(偽情報)」は欺瞞を目的とした作戦全体を指し、「ミスインフォメーション」は提供される個々の虚偽の内容を指す。
  • 過去の作戦: Paul Bennewitz や Linda Moulton Howe といった著名な研究者に対し、情報源の特定やプロジェクトの中止を目的とした巧妙な情報操作が行われた。
  • 現代のソーシャルメディア工作: 空軍内にはSNSを監視・操作する専門部隊が存在し、実在する人物の身分を利用したアカウントを通じて世論を誘導している。
  • 機密開示の障壁: 米宇宙軍(Space Force)などの組織が機密開示に強く反対しており、国防総省(DoD)は依然としてソースと手法の保護を理由に重要な情報の公開を拒んでいる。
  • エリア51のアクセスリスト: 1979年から1990年にかけてのエリア51勤務者リストの存在が明かされ、ボブ・ラザーやアート・ベルといった人物の関与が裏付けられた。

1. カウンターインテリジェンスの役割と定義

Richard Doty 氏の証言によれば、空軍特別捜査局(AFOSI)における対諜報官の任務には、特別アクセスプログラム(SAP)を保護するための欺瞞作戦が含まれていた。

1.1 情報操作の用語定義

ドティ氏は、混同されやすい二つの用語を明確に定義している。

用語定義目的・性質
ディスインフォメーション (Disinformation)誰かを欺くために提供される虚偽の情報。作戦上のアジェンダ(計画)そのもの。
ミスインフォメーション (Misinformation)実際に伝えられる個々の情報や文書の内容。ターゲットに信じ込ませるための具体的な「餌」。

1.2 欺瞞工作の基本戦術

  • 真実の混入: ターゲットに情報を信じ込ませるため、提供する情報の中には必ず一定量の「事実」を混ぜ込む。
  • 心理的誘導: ターゲットが既に信じていること(例:エイリアンの存在)に沿った情報を与えることで、容易にマインドコントロールを行う。

2. 歴史的な情報工作の具体例

ドティ氏が関与、あるいは詳細を把握している過去の主要な作戦は以下の通りである。

2.1 Paul Bennewitz 事件

ベネウィッツ氏が軍の機密プロジェクトに関する情報を掴みすぎたため、彼を混乱させるための作戦が実施された。ドティ氏は彼に対し、彼が聞きたがっていたエイリアンに関する虚偽の情報を与えることで、軍の真の活動から目を逸らさせた。

2.2 Linda Moulton Howe とHBOドキュメンタリー

1980年代、 Linda Moulton Howe 氏が制作していたHBOのドキュメンタリーを阻止するため、以下のような工作が行われた。

  • 情報源の特定: 彼女に機密情報を漏洩させている政府内の情報源を特定するため、カートラランド空軍基地に彼女を招き、偽情報の混じった最高機密文書を見せた。
  • 番組の中止: HBOが所有していたホロマン空軍基地へのUFO着陸映像(約33分間のオリジナルフィルムとされる)を政府が回収し、結果として番組制作を中止に追い込むことに成功した。

2.3 エリア51周辺での活動

エリア51(グルーム・レイク)での機密漏洩を防ぐため、近隣の売春宿の女性たちを協力者として雇用した。

  • リークの監視: 基地勤務者が機密情報を漏らしていないか監視させ、情報を漏らしたパイロットを更迭した事例もある。
  • 偽情報の流布: 漏洩した事実を隠蔽するため、「あれはエイリアンのテクノロジーだ」といった偽情報を意図的に流した。

3. 現代におけるSNSを利用した情報工作

現代の情報操作は、インターネットとソーシャルメディアの普及により、かつてないスピードと規模で実施されている。

  • 専門部隊の存在: 空軍内には、地下バンカーでSNSを監視し、指定された情報を拡散する「フライト(小隊)」規模の部隊が存在する。
  • 高度な偽装アカウント: アカウントの信憑性を高めるため、実在する人物( John Doeなど)に報酬を支払い、その名前と身分を借りて運営されている。これにより、背景調査を受けても実在性が証明される仕組みになっている。
  • ターゲット: ルイス・エリゾンド氏やクリス・メロン氏といった著名な開示推進派、あるいはUFOコミュニティ全体が対象となる。

4. 機密開示(ディスクロージャー)の現状と障壁

ドティ氏は現在、特定の米国上院議員と協力し、機密開示に向けた活動を行っているが、政府内には依然として強い抵抗勢力が存在する。

4.1 主な抵抗勢力

  • 米国宇宙軍(Space Force): 宇宙コマンド(Space Command)からUFO関連ファイルを継承しており、開示プロジェクトへの一切の協力を拒否している。
  • 情報機関のトップ: チャック・シューマー院内総務やミッチ・マコーネル氏などの指導部は、沈黙を守るようブリーフィングを受けているとされる。

4.2 機密保持の口実

政府は常に「ソースと手法(Sources and Methods)」の保護を盾に情報の公開を拒む。

  • 深宇宙探査機: 米国は太陽系内に174もの検知手法(ディープスペース・プローブ等)を持っており、UFOを検知した事実を認めると、これらの検知能力が露呈することを恐れている。
  • 未公開映像: 海軍だけでなく、空軍や沿岸警備隊も極めて鮮明なUFO映像を大量に保有しているが、その多くは依然として最高機密扱いである。

5. 注目すべき新事実と分析

5.1 エリア51のアクセスリスト(1979年-1990年)

ドティ氏らのグループは、エリア51の全勤務者を網羅した約3,000ページの内部リストを入手した。

  • ボブ・ラザー: 短期間ながらリストに名前が記載されており、彼が実際に勤務していたことが裏付けられた。
  • アート・ベル: 著名なラジオホストであるアート・ベル氏が、1979年に基地内の閉回路テレビ(CCTV)の契約社員として勤務していたという驚くべき事実が判明した。

5.2 MJ-12文書の正体

ドティ氏によれば、MJ-12文書は国防情報局(DIA)の「特別手段委員会(Special Means Committee)」によって作成された。

  • 目的: ソ連や中国に対する欺瞞、およびUFOコミュニティを翻弄し、一部の研究者を貶めるために作成された。
  • 性質: 文書自体は政府機関が作成した「本物」の書式だが、内容は事実と虚偽が入り混じったものである。

5.3 宇宙論の変化

現在、政府内ではUFO(Unidentified Flying Object)という言葉を排除し、UAP(Unidentified Aerial Phenomena)という言葉に限定して議論を進めようとする動きがある。これは議論の範囲を狭め、過去の重要な事例や「エイリアン」という側面を切り捨てるための意図的な誘導である可能性がある。

結論

Richard Doty 氏の証言は、UFO研究がいかに長年にわたり軍・情報機関の対諜報活動の標的となってきたかを浮き彫りにしている。現在の機密開示に向けた動きは活発化しているものの、SNSを用いた現代的な世論工作や、宇宙軍による強力な拒絶反応など、依然として多くの課題が残されている。真のディスクロージャーを実現するためには、政府による過去の欺瞞作戦の歴史を理解し、現在の情報のソースを慎重に見極める必要がある。

Richard Doty :UFOコミュニティにおける諜報と情報の操作

イベント/プロジェクト名関与した重要人物場所/基地情報の種類 (情報操作/事実)操作の目的 (推測)具体的な内容/事例
Paul Bennewitz 事件Richard Doty 、 Paul Bennewitzカートランド空軍基地情報操作(ディスインフォメーション)彼が知っていたことや行っていた活動を阻止するため、また彼が聞きたがっている情報を与えることで信頼させ、特定の方向へ誘導するため。Doty はベネウィッツに対し、彼が既に信じていたUFOに関する情報を意図的に不正確な形で提供し、彼を操る工作を行った。 [1]
エリア51 内部アクセスリスト(ロースター)の流出Richard Doty 、ボブ・ラザー、アート・ベルエリア51(Det 3)、ネリス試験訓練場事実エリア51に従事していたと主張する人物の真偽を検証し、虚偽の主張を行う者を特定(「アウト」)するため。1979年から1990年までのエリア51関連施設の全職員・請負業者のリスト。ボブ・ラザーが短期間記載されており、アート・ベルがテレビ放送関連の請負業者として記載されていた。 [1]
マジェスティック12 (MJ-12) 文書Richard Doty 、 Jamie Shandera 、ビル・ムーアDIA(国防情報局)情報操作UFOコミュニティを混乱させ、情報の信憑性を低下させることで彼らを軽んじさせるため。 [1]DIAの特別手段委員会(Special Means Committee)によって作成された偽造文書。名前や日付などの事実は含まれているが、文書自体は意図的に作成されたもの。 [1]
Linda Moulton Howe への文書提示Linda Moulton Howe 、 Richard Doty 、ジェリー・ミラーカートランド空軍基地情報操作 / 事実の混在彼女の政府内にある情報源(ソース)を特定し、政府にとって不都合な内容を含むHBOドキュメンタリーの制作を中止させるため。HBOの特別番組を制作中だった彼女を基地に招き、一部の事実と多くの不正確な情報が混ざった機密文書を読ませた。結果として番組の制作中止に成功した。 [1]
プロジェクト・サーポ (Project Serpo)Richard Doty 、ビクター・マルティネス地球および惑星サーポ(とされる場所)情報操作(一部事実の可能性あり)ソ連に対し、米国が地球外生命体と接触し、高度な技術や武器を得ていると思わせることで恐怖心を与えるため。 [1]米国が12人の人員を交換留学生として惑星サーポに送ったという物語。インターネット上で大規模に拡散されたが、大部分は対抗諜報工作の一環とされる。 [1]
ナイ郡の売春婦リクルート工作Richard Doty (および他のAFOSI捜査官)ネバダ州ナイ郡(エリア51近隣)事実 / 情報操作機密プロジェクトに関わる空軍職員が、性サービスの提供中に口を滑らせて機密情報を漏洩させるのを防ぐため。また、漏洩した場合にはディスインフォメーションを流して打ち消すため。ナイ郡の全ての売春婦を雇い上げ、空軍関係者が機密(エイリアン技術など)について話した際に報告させる体制を作った。F-117(ステルス機)の情報を漏らしたパイロットの摘発にも繋がった。 [1]
ホロマン空軍基地の着陸フィルム回収Linda Moulton Howe 、HBO幹部ホロマン空軍基地事実1964年に起きたとされるエイリアンの着陸と軍との面会を記録した機密フィルムが、ドキュメンタリーを通じて公開されるのを阻止するため。33分間に及ぶエイリアン着陸と会見のオリジナルフィルム。HBOが所有していたが、政府の工作により最終的に回収された。 [1]
プロジェクト・ブルーブック (Project Blue Book)エドワード・ドーティ(リチャードの叔父)空軍関連施設情報操作UFOの目撃事例を自然現象や既知の物体として説明し、真に地球外由来の可能性がある機密事例を公衆の目から隠すため。公開された調査では地球外由来と認められたケースは一件もなかったが、実際には説明不可能な機密事例は別のルートで厳重に管理されていた。 [1]

UFO現象と国家安全保障:政府による情報管理の歴史背景ガイド

AI

1. イントロダクション:なぜ政府は「隠す」のか

UFO現象について語るとき、大衆は「宇宙人が実在するか否か」という物語に終始しがちです。しかし、元空軍特別捜査局(AFOSI)のカウンターインテリジェンス(対諜報)の視点から見れば、この問題の核心はそこにはありません。我々にとって、UFOは「情報管理」における戦略的資産であり、隠蔽の真の目的は‌‌「情報源と手法(Sources and Methods)」の保護‌‌、すなわち‌‌運用セキュリティ(OPSEC)‌‌にあります。

たとえば、UFOを捉えた鮮明な映像が存在しても公開されないのは、物体そのものよりも、それを捉えたセンサーの「技術的特徴(テクニカル・シグネチャー)」や探知能力、偵察衛星の軌道といった軍事機密が敵対国に露呈することを防ぐためです。政府にとっての情報管理とは、情報の真偽以上に「国家の盾」である防衛能力を隠し通すための‌‌シグネチャー・マネジメント(特性管理)‌‌なのです。

では、政府はこの目的を達成するためにどのような「知の武器」を駆使しているのでしょうか。

2. 知の武器:偽情報(Disinformation)と誤情報(Misinformation)の定義

諜報の世界において「嘘」は単なる虚偽ではなく、精緻に設計されたツールです。 Richard Doty の定義に基づき、カウンターインテリジェンスにおける基本用語を整理します。

用語定義主な目的具体例
偽情報 (Disinformation)欺瞞を目的とした組織的な‌‌「作戦(Operation)」‌‌そのもの。敵対国や公衆を欺き、意図した方向へ誘導・操作すること。UFOコミュニティの関心を特定の偽装工作に縛り付ける長期作戦。
誤情報 (Misinformation)口頭や文書で伝えられる個別の‌‌「不正確な情報」‌‌。偽情報作戦を完遂するための具体的な「パーツ」や「道具」として機能する。実在しない機体番号(F-119など)を混ぜた技術報告。

これらの手法が、歴史的にどのように実際のプロジェクトに適用されてきたかを見ていきましょう。

3. 歴史的ケーススタディ:プロジェクト・ブルーブックとMJ-12

冷戦期の情報管理は、公衆への「安心」の提供と、真に価値のあるデータの「隔離」という二層構造で成り立っていました。

  1. プロジェクト・ブルーブックの二重構造 このプロジェクトは、公には「UFOを調査し、脅威ではないと証明する」ための公聴会的な役割を果たしました。数千の事例を自然現象として片付けることでパニックを抑制しましたが、ソースによれば、‌‌701件にのぼる「説明不可能な未解決事例」‌‌は、一般の調査官から切り離され、機密階層で厳重に管理されていました。
  2. MJ-12文書:DIAによる欺瞞工作 1980年代に浮上した「MJ-12」文書は、政府内の秘密委員会を示すものでしたが、これは‌‌国防情報局(DIA)内の「特別手段委員会(Special Means Committee)」‌‌が作成した「本物の形式を借りた偽情報」であると分析されます。公式な書式や日付、実在する人物の配置を完璧に模倣することで、研究者のリソースを「存在しない歴史」の追及に浪費させ、真に守るべき軍事機密から目を逸らさせる隠れ蓑として機能しました。

次に、より具体的な秘匿拠点であるエリア51での活動に焦点を当てます。

4. エリア51の深層:特殊アクセスの保護と心理戦

エリア51周辺で行われたカウンターインテリジェンスは、単なる隠蔽ではなく、積極的に「誤解を植え付ける」心理戦でした。

  • 偽情報の流布とシグネチャーの誤認 F-117ステルス機の極秘テスト中、あるパイロットは意図的に「自分はF-119という超高性能機を飛ばしており、その技術はエイリアン由来だ」という誤情報を外部(地元の関係者など)に漏らしました。
    • 政府側のメリット: 目撃者が「奇妙な飛行体」を宇宙人の乗り物だと信じれば、ソ連の偵察対象は「新型機」から「SFの物語」へと逸らされ、ステルス技術の正体(シグネチャー)が守られます。
  • 人的情報源(HUMINT)の管理 ナイ郡やエスメラルダ郡の風俗業者を情報源としてリクルートし、職員がリラックスした場で機密を漏らしていないかを監視しました。
    • 政府側のメリット: 職員の口の軽さをリアルタイムで把握し、情報漏洩の兆候を早期に摘発・阻止できます。
  • Linda Moulton Howe (LMH)へのアプローチ 著名なジャーナリストに対し、本物の機密文書の形式に偽情報を混ぜた資料を提示し、ドキュメンタリー制作を攪乱しました。
  • 政府側のメリット: 最大の狙いは制作阻止だけでなく、彼女に情報を流している‌‌「政府内部のリーク者(内通者)」を特定する(モグラ叩き)‌‌ことにありました。偽情報を「釣り餌」として使い、誰が反応するかを監視する手法です。

5. 現代の課題:SNS時代の情報拡散と「意図」を読み解く力

かつてのアナログな情報操作と現代のデジタル空間では、その拡散速度と規模において次元が異なります。

「1980年代、情報は封筒にフィルムを入れて郵送するという、非常にゆっくりとしたプロセスで伝達されました。しかし現代のソーシャルメディアでは、情報は一瞬で世界中に拡散されます」

現代の軍内部には、かつての「フライト(小隊)」に相当する規模の‌‌「SNS監視・情報拡散チーム」が存在します。ソースによれば、ある女性兵士は地下バンカーで6年間‌‌、SNSを監視し、指示された情報をフェイクアカウントから拡散し続ける任務に就いていました。

  • フェイクアカウントの精緻化: 実在する市民の名前や住所を(合意の上で)借りたアカウントを使用し、一見すると「一般人の意見」に見える形で世論を誘導します。
  • 「UFO Twitter」の戦場化: 特定の議論を炎上させたり、有力な研究者に偽情報を掴ませたりすることで、コミュニティ内部での不信感を煽り、団結を阻害します。

6. まとめ:賢明な「情報消費者」になるために

国家安全保障と「知る権利」のバランスを理解する上で、情報の「真偽」以上に「背景にある意図」に注目することが不可欠です。本ガイドの教訓を以下にまとめます。

  1. 情報の「出所」ではなく「出口」を見る: その情報が公開されることで、どの機関が利益を得るのか、あるいは誰を沈黙させようとしているのかを分析せよ。
  2. 真実と嘘の「カクテル」を警戒せよ: 100%の嘘はすぐに見破られる。最も強力な偽情報は、90%の真実に10%の致命的な誤情報を混ぜたものである。
  3. 「手法」の露呈を恐れる政府の心理を突け: 政府が最も隠したいのは、UFOそのものではなく、それを「どのように見ているか(技術的シグネチャー)」である。

今後、UFO関連のニュースに接する際は、以下のチェックリストを活用してリテラシーを維持してください。

  • その情報は、米軍の‌‌「技術的特徴(シグネチャー)」‌‌を隠すための隠れ蓑になっていないか?
  • 提示された文書は、DIAやOSIの‌‌「特別手段」‌‌によって作成されたプロパガンダの可能性はないか?
  • その情報はコミュニティを団結させているか、あるいは内紛を誘発させているか?
  • 情報の背後に、探知能力やセンサーの性能(Sources and Methods)を秘匿する意図は感じられるか?

情報操作の迷宮を解き明かす:学生のための概念解説ブックレット

AI

1. イントロダクション:なぜ「真実」は揺らぐのか

私たちが日常的に触れている情報は、単なる事実の断片ではありません。特に国家安全保障や機密が絡む領域において、情報は相手を特定の方向へ導くための‌‌「戦略的武器」‌‌として扱われます。

かつてアメリカ空軍特別捜査局(AFOSI)のカウンターインテリジェンス官であった Richard Doty の証言は、情報操作の恐るべき実態を浮き彫りにしています。1980年代、基地の密室で行われていたこれらの工作は、現代ではSNSという広大なデジタル空間へと戦場を移しました。現代の操作は、かつての郵便やフィルムといった物理的な手段に比べ、比較にならないほどの速度と規模で私たちの「真実」を揺さぶっています。

本資料では、情報操作がどのような論理で構築され、どのように個人の認識を歪めるのか、その構造を解き明かします。次のセクションでは、混同されやすい2つの重要用語を定義します。

2. 核心の定義:ディスインフォメーション vs ミスインフォメーション

情報操作を理解する上で、その「目的(アジェンダ)」と「手段(ツール)」を厳密に区別する必要があります。 Doty の証言に基づき、これら2つの用語を対比させます。

用語名定義(ソースに基づく役割)具体的な例
ディスインフォメーション
(Disinformation)
作戦上の「アジェンダ(戦略的目的)」。
ターゲットを欺き、特定の行動や世論の形成、あるいは番組制作の阻止などを狙う全体計画を指す。
「特定のドキュメンタリー番組(HBO)の制作を阻止する作戦」「プロジェクト・ブルーブック(公衆の目を逸らす全体計画)」
ミスインフォメーション
(Misinformation)
提供される「虚偽の情報そのもの(戦術的道具)」。
ディスインフォメーションという目的を達成するために、ターゲットに与えられる具体的な素材。
「ホロマン空軍基地の着陸に関する偽造文書」「口頭で伝えられる虚偽の証言」「ブルーブックの公開ファイルに含まれる誤情報」

要点:

  • ディスインフォメーションは、背後にある「何を実現したいか」という戦略。
  • ミスインフォメーションは、そのために「何を見せるか」という道具。

言葉の定義を理解したところで、次は「どのように人を信じ込ませるのか」という具体的な仕掛けを見ていきましょう。

3. 欺瞞のメカニズム:信憑性を生み出す3つの技術

プロの情報操作官は、決して100%の嘘を突きつけることはありません。 Doty は、ターゲットが「これは正しい」と検証できる事実を含めることが不可欠であると述べています。

  • 真実という名の「撒き餌」 ターゲットを信じ込ませるには、情報の大部分に真実を含めることが重要です。 Doty によれば、検証可能な事実を「少しか、あるいは大量に」混ぜ込むことで、ターゲットは情報の全体を「真実である」と誤認します。
  • 既存の信念と「確証バイアス」の利用 人は「自分が信じたいこと」を肯定する情報を無批判に受け入れる傾向(確証バイアス)があります。物理学者 Paul Bennewitz の事例では、彼が既にUFOの存在を確信していたため、 Doty は「彼が聞きたがっている情報」をあえて提供しました。その結果、彼は当局の意図した方向へ自ら進んで嵌まっていったのです。
  • カットアウト(情報の出所隠蔽) 情報の信頼性は「誰が言ったか」に依存します。そのため、情報を直接発信するのではなく、‌‌「カットアウト(カットアウト)」‌‌と呼ばれる第三者を経由させます。AからB、BからCへと情報をリレーさせることで、最終的に元の発信源(政府や組織)を特定させず、あたかも外部の独立したソースから自然に発生した情報のように見せかけます。

この理論を最も象徴する事例が、著名なジャーナリスト、リンダ・モルトン・ハウの身に起きた出来事です。

4. ケーススタディ:リンダ・ハウとホロマン基地の「罠」

ジャーナリストのような情報のプロをいかにして操作するのか。1983年、リンダ・ハウがキートランド空軍基地に招待された際の手法は、心理操作の教科書的な事例です。

作戦の背景:情報の「撒き餌」と真の狙い

  • 背景: HBOが制作中だったドキュメンタリーを阻止することが軍の目的(ディスインフォメーション)でした。
  • 撒き餌: 彼女には、1964年の「ホロマン空軍基地へのUFO着陸」を記録したとされる33分間のフィルム(当局が隠蔽したがっている「真実」の断片)の存在をちらつかせ、文書を見せました。
  • 目的のすり替え: 真の狙いは、彼女に機密文書を見せることで、彼女がどこから情報を得ているのか、その「政府内の情報源(ソース)」を特定することにありました。

心理的セットアップ(演出)

  1. 密室の演出: マジックミラー、隠しカメラ、マイクが設置された部屋に案内し、常に監視下にある緊張感を与える。
  2. 特別感の付与: 「メモ禁止、撮影禁止、持ち出し禁止」という厳格なルールを課すことで、情報の希少性と重要性を演出する。
  3. 信頼の獲得: 彼女の仕事に理解を示すフリをして、個人的な友人関係を築こうと試みる。

結果と教訓 HBOのプロジェクトは最終的に頓挫し、軍側の目的は達成されました。しかし、彼女は「当局の協力者になってほしい」という直接的な勧誘(ピッチング)を毅然と拒絶しました。

[Expert Insight] デザイナーの視点: ハウの事例でAFOSIが突いたのは、彼女の「プロとしての自負」でした。「自分だけが特別なアクセスを許された」という特権意識は、時として冷静な批判的思考を麻痺させる最大の脆弱性となります。

5. デジタル時代の増幅器:SNSと「現代の作戦」

1980年代の操作は郵便やフィルムという物理的な速さに縛られていました。しかし現代、情報操作は「産業化」され、デジタル空間で劇的な変容を遂げています。

  • 拡散スピードの変容と「即時性」 かつては数週間かかった拡散が、現在はクリック一つで世界中に広がります。一度拡散された情報は、後から「誤り」であると訂正しても、その影響を完全に取り消すことは不可能です。
  • 専門部隊「フライト(小隊)」による工業的運用 Doty は、現代の空軍には‌‌「フライト(小隊)」‌‌と呼ばれるSNS監視・操作の専門部隊が存在することを明かしています。ある女性隊員は、地下バンカーに6年間籠り、洗練されたコンピュータを用いて、与えられた情報を拡散し続けることだけを任務としていました。
  • 実在の人物を利用した信頼性の担保 偽アカウントの運用において、現代では「実在する一般人」の名前や身元を(同意や報酬のもとで)借用する手法が取られます。第三者が背景を調査しても実在の人物に突き当たるため、botや偽物であることを見破るのは極めて困難です。

6. まとめ:リテラシーという名の防御盾

本資料の学びを、今日から使える指針として整理しましょう。情報操作を見破るためには、常に以下の「3つの問い」を自分に投げかけてください。

  1. この情報の「アジェンダ」は何か?
  • この情報は単なる道具(ミスインフォメーション)として、私をどこへ誘導しようとしているのか?(戦略的目的の推察)
  1. この情報は私の「確証バイアス」を利用していないか?
  • 自分が「信じたい」と思っている結論を、あまりにも都合よく肯定していないか?
  1. 情報の出所(ソース)は検証可能か?
  • その情報は「カットアウト(第三者)」を経由して、意図的にロンダリングされていないか?

最後に:メタ・クリティカルな視点 本資料で紹介した証言の主、 Richard Doty 自身について考えなければなりません。彼は「自分はもう現役ではない、真実を語っている」と主張しますが、彼は‌‌「人を欺くプロフェッショナル」‌‌として訓練された人物です。

「嘘をつく技術」を熟知した人物が語る「真実」を、私たちはどこまで信じるべきか? このパラドックスこそが、情報操作のリテラシーを磨くための究極の課題です。情報は常に誰かの意図によって形作られている可能性を忘れず、批判的思考を持ち続けてください。

公文書真正性検証マニュアル:政府公認偽造文書の識別指針

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本マニュアルは、インテリジェンス・コミュニティ(IC)におけるカウンタインテリジェンス(CI)活動の経験に基づき、公文書の真正性を多角的かつ冷徹に評価するための指針である。情報のプロフェッショナルにとって、文書は事実の記録ではなく、特定の目的を持って運用される「武器」であることを忘れてはならない。

1. 真正性検証の戦略的重要性と基本的アプローチ

国家機密、特に特別アクセスプログラム(SAP)の保護において、政府は情報を隠蔽するだけでなく、意図的な偽情報を「盾」として運用する。検証者が直面するのは、単なる情報の誤りではなく、高度な計算に基づいた「欺瞞工作(ディセプション)」である。

心理的脆弱性の悪用

工作員がターゲットを操る際、最も強力な武器となるのはターゲット自身の信念である。 Paul Bennewitz の事例において、 Richard Doty 氏は「彼が聞きたがっていないことは一切教えなかった」と回想している。これは欺瞞の核心であり、工作はターゲットが既に抱いている確信を「追認」することで、批判的思考を停止させる。検証者は「この文書は、自分が最も望んでいる答えを提示していないか?」を自問しなければならない。それは分析ではなく、心理的な脆弱性を突く「エクスプロイト(搾取)」だからだ。

戦略的動機

政府が公式に偽造文書を配布する動機は、情報のソースを特定すること、あるいはプロジェクト自体を中止に追い込むことにある。文書は、情報の受け手が「信じたいものを信じる」という心理的な罠を強化するためのツールとして機能し、最終的には敵対勢力や民間調査家のリソースを無駄な追跡に浪費させる。

2. 概念的定義:情報の武器化(ディスインフォメーション vs ミスインフォメーション)

真正性検証の前提として、用語の運用上の違いを理解せよ。インテリジェンスの文脈において、これらは「偶然の誤り」ではなく「作戦の部品」である。

項目ディスインフォメーション (Disinformation)ミスインフォメーション (Misinformation)
定義相手を欺くために意図的に作成・流布される虚偽の情報。伝達過程で生じる誤り、または個別の情報そのもの。
運用のレイヤー「作戦(Operation)」。戦略的目標とタイムラインを持つ。「個別の情報(Agenda)」。作戦を遂行するための「弾丸」。
目的意思決定の誤誘導、組織の分断、機密の盾。ターゲットの信頼獲得、議論の細部での撹乱。

インパクトの評価(So What?)

これらの概念が組み合わさることで、工作は致命的な効果を発揮する。 Linda Moulton Howe の事例では、特定の文書(ミスインフォメーション)を提示することで、彼女の背後にいる「政府内部のソース」を炙り出す、あるいは進行中のHBOドキュメンタリー制作を頓挫させる「作戦(ディスインフォメーション)」が実行された。ハウのような「タフなターゲット」が、金銭による買収を「Hell no(断固拒否)」と一蹴した場合でも、情報は既に彼女を特定の方向へ誘導し、プロジェクトをコントロール下に置くためのセンサーとして機能している。

3. 形式的検証(Physical Verification):物理的痕跡の技術的分析

文書の物理的形式を検証することは、その文書が「どこで作られたか」を特定するプロセスである。国防情報局(DIA)の「特別手段委員会(Special Means Committee)」のような機関は、本物の素材を用いて「政府公認の偽造文書」を作成する能力を持つ。

物理的整合性チェックリスト

以下の要素が、政府標準および当時の運用プロトコルと一致するか精査せよ。

  • 作成手段と機材
    • 使用されたタイプライターの機種やフォントは、記載日付当時の政府標準と整合しているか。
  • 配布経路(Provenance)
    • 最高機密(Top Secret)の場合、「Armed Forces Courier Service(AFCOS)」による正規の伝達経路(手錠付きブリーフケースによる移送等)の痕跡はあるか。AFCOSの受領印や管理番号の欠如は、重大なレッドフラグである。
  • 署名と権限
    • 署名者は当該日付においてその役職にあり、その機密区分を扱う法的権限を有していたか。

形式と内容の乖離

MJ-12文書が示す通り、文書の「形式」が政府機関による本物(Special Means Committee製)であっても、その「内容」がUFOコミュニティを翻弄し、貶めるための工作である可能性がある。形式の真正性は、内容の真実性を保証しない。

4. 内容的整合性(Content Consistency):歴史的事実とデータの照合

工作文書には、信憑性を高めるために少量の「真実」が混入される(1%の真実の罠)。これを暴くには、独立したデータソースとの照合が必要である。

エリア51職員名簿(1979-1990)の活用戦略

「廃止されたが本物と確認された(Obsolete but verified)」文書をベンチマークとして活用せよ。例えば、DIAが当初否定し、後に「旧式」として真正性を認めたエリア51の名簿は、新たなリーク文書を検証するための強力な「地上標本(Ground Truth)」となる。

  • 検証ルール:カバー(偽装)企業の特定
    • 名簿に「CIA」や「NSA」の名称が直接記載されることは稀である。職員はレイセオン、ロッキード、モトローラ、ハネウェル等の請負業者の名称で記載される。
    • 教訓: 組織名が名簿にないことは、その組織の人間が不在であることを証明しない。
  • 例外的な配属の追跡
    • アート・ベルの事例では、1979年に基地内閉回路テレビ局(BCRS)の契約従業員として名簿に記載されていた。このような「意外な形でのカバー」は、文書の真正性を判断する決定的な証拠となる。

内容の矛盾と意図

工作文書では、実在の航空機(F-117)を意図的に誤称(F-119)し、そこに「エイリアン技術」という虚偽の文脈を織り交ぜる。検証者は、この「微細な嘘」がターゲットの関心をどこへ向けようとしているかを分析しなければならない。

5. 作戦的コンテキスト分析:情報の拡散と「カットアウト」の利用

文書の内容と同じく重要なのが、その拡散プロセスである。現代のインテリジェンス工作は、SNSを主戦場としている。

現代の拡散戦術:ソーシャルメディア・フライト

政府機関は「フライト(小隊)」単位の要員を動員し、多数の偽アカウントを運用して情報を拡散させる。

  • 実在性の偽装: これらのアカウントは、サンクション(承認)を得た実在の民間人(例:「ミシガン州フリント在住のジョン・ドゥ」)の氏名と身元を流用する。これにより、調査者がアカウントの背後を追跡しても実在の人物に突き当たり、工作を露呈させることが困難になる。
  • カットアウト(切り離し): 政府は第三者や特定の研究者を介して情報を流布させる。これにより、政府はいつでも「関与」を否定(ディナイアビリティ)できる。

反応監視(SIGINT的アプローチ)

情報をあえてリークし、それに対するUFOコミュニティや他国の反応を測定する。これは相手の知識レベルや関心領域を特定するためのセンサーとして機能し、最終的には社会不安の増大や特定トピック(UAP公開議論)の妨害に利用される。

6. 結論:情報源の秘匿と方法論の保護

真正性の検証は、単なる事実確認ではなく、情報の背後にある「意思」との戦いである。情報の海で溺れないためには、冷徹なアナリストの視点を維持しなければならない。

プロフェッショナルへの最終教訓

  • 「100%の真正性」は存在しない: 政府が公式に認めない限り、全ての情報は工作の一部である可能性を排除できない。検証の目的は「真実の発見」ではなく、「欺瞞の可能性の最小化」にある。
  • 「1%の真実」を峻別せよ: 既知の事実(Art BellのBCRS勤務等)が含まれているからといって、文書全体の主張を鵜呑みにしないこと。それはあなたの警戒心を解くための「撒き餌」に過ぎない。
  • Cui bono?(誰が利益を得るのか?): 常にこの問いに立ち返れ。その情報が拡散されることで、誰の機密が守られ、誰の注意が逸らされるのか。

感情的な確信を捨て、論理的な疑念を羅針盤とせよ。あなたが「信じたい」と思った瞬間、あなたは既に敵の作戦における「有用な愚か者」となっている。

諜報機関の情報操作手法分析と組織防衛のための戦略的提言:認知領域の安全保障

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1. 序論:現代の認知戦における情報操作の脅威

現代のナラティブ・ウォーフェア(物語の戦争)において、情報はもはや単なるデータの伝達手段ではない。それは、国家の安全保障や組織の意思決定プロセスを根本から侵食し、解体する「高度な戦略的武器」である。かつての諜報活動は、工作員がターゲットに直接接触する対面式の「ヒューミント」が主流であったが、デジタル・トランスフォーメーションを経て、その戦場はSNSや暗号化された通信空間へと完全に移行した。

元空軍特別捜査局(AFOSI)のカウンターインテリジェンス官 Richard Doty 氏の証言を分析すると、情報操作の本質は「虚偽の流布」にあるのではなく、ターゲットの信念体系を逆手に取った「現実の再構築」にあることが浮き彫りになる。情報の重要性が増大する一方で、その真偽を見極めるためのコストは増大し続けており、組織のレジリエンス(回復力)を保つためには、インテリジェンスの手法そのものを理解し、防衛策として内面化することが不可欠である。

本レポートでは、 Doty 氏が関与した具体的な工作事例を構造的に解明し、現代のデジタル空間における世論誘導の実態を暴くとともに、組織がとるべき戦略的対抗策を提言する。

2. 情報操作の構造的解明:ディスインフォメーションとミスインフォメーションの使い分け

情報戦における防衛の第一歩は、攻撃者が使用する「言語」と「構造」の差異を峻別することにある。 Doty 氏は、実務におけるこれら二つの用語を以下のように厳密に定義している。

情報操作の構造比較

項目ディスインフォメーション(Disinformation)ミスインフォメーション(Misinformation)
定義特定のアジェンダを達成するために設計された、欺瞞作戦(オペレーション)全体を指す。ターゲットに信じ込ませるための、個別の「事実に基づかない情報」の断片を指す。
形態戦略的アジェンダ、隠蔽工作のフレームワーク。具体的な文書、口頭での証言、捏造されたデータ。
目的敵対勢力やターゲットの意思決定を誤らせ、特定の方向へ誘導すること。ターゲットにとっての「日々の糧(Bread and Butter)」として、偽の事実を定着させること。
対象例旧ソ連への技術的誤認誘導、特定の活動家への攪乱。ステルス機の偽名称、捏造された歴史公文書。

「So What?」:現代組織における評価

この区分は、現代の組織が「意図的な攻撃」と「偶発的な誤情報」を見極める際の決定的な指標となる。企業のブランド価値を毀損する攻撃に遭遇した際、流布されている「嘘(ミスインフォメーション)」の訂正に終始するのは下策である。真に警戒すべきは、その情報の背後に存在する「どのような目的を持った作戦(ディスインフォメーション)」なのかを特定することだ。例えば、一見ランダムに見えるSNSの批判が、実は特定の市場からの撤退を狙った長期的なアジェンダの一部である可能性を、この定義は示唆している。

3. 心理的浸透の戦術:真実の中に偽情報を混ぜる「黄金比」の分析

諜報機関が展開する情報操作がなぜ強力なのか。それは「100%の嘘」ではなく、圧倒的な真実の中に微細な嘘を紛れ込ませるからである。

「90%の真実と10%の嘘」による盾の構築

Doty 氏が携わったF-117ステルス機の秘匿工作は、この手法の典型である。

  • 実例分析: 実在する機体を目撃したターゲットに対し、機体名称を「F-119」と偽り、「その技術はエイリアン由来である」という物語を付加した。目撃した機体そのものは「90%の真実」であるため、ターゲットはそれを否定できない。その強固な真実が「10%の嘘」を保護する盾(シールド)となり、機密性の高い軍事プログラムそのものの正体(真の名称や用途)を隠蔽することに成功したのである。

ターゲットの信念の利用と心理的制約

  • バイアスの強化: Paul Bennewitz 事件に代表されるように、工作員は「ターゲットが聞きたい情報」を優先的に提供する。相手が既にUFOの存在を信じているならば、その信仰を強化する偽情報を与えることで、批判的思考を完全に奪うことができる。
  • 情報の価値を高める演出: リンダ・ハウ氏の事例では、「最高機密文書の閲覧は許可するが、持ち出しやメモ、撮影は一切禁止する」という物理的制約が課された。この「不自由さ」と「特権性」が、情報の希少価値を心理的に高め、ターゲットに「自分は真実を知る特別な人間だ」という確信を植え付ける強力なスパイスとして機能した。
  • 真の目的の隠蔽: ハウ氏に対する工作の真の目的は、単にドキュメンタリーを阻止することではなく、彼女に情報を漏洩させていた「2人の政府内情報源」を特定するための「ソース特定オペレーション」であった。

4. 現代のデジタル工作:SNSを用いた世論誘導の「フライト(小隊)」構造

デジタル時代における世論操作は、もはや属人的なスキルではなく、地下バンカーに配置された専門ユニットによる組織的な産業へと進化した。

「フライト」構造と身分偽装の高度化

Doty 氏が証言した空軍の専門ユニットの実態は、現代の認知戦における脅威の青写真である。

  • 組織的運用: 専門の教育を受けた人員が「フライト(小隊)」を構成し、地下バンカーで24時間、SNSの監視と情報の拡散を行う。一人のオペレーターが100以上の個別アカウントを使い分け、特定の物語を拡散させていく。
  • フォレンジックを無効化する身分偽装: これら、のアカウントは単純なボットではない。「ミシガン州フリント在住のジョン・ドゥ」といった実在の市民に報酬を支払い、その氏名と身分を使用する許可を得て運用されている。デジタル・フォレンジック調査を行っても、実在する善良な市民による「自然な発言」として処理されるため、背後にいる政府機関の関与(カットアウト戦術)を特定することは極めて困難である。

「So What?」:企業・組織への転用リスク

この「組織化された世論誘導」が現代の競合他社や敵対勢力に転用された場合、脅威度は最大化する。一見、オーガニックな(自然発生的な)消費者による怒りや炎上に見えるものが、実は計算された「フライト」による戦略的攻撃である可能性がある。組織は、デジタル上の「声」の数ではなく、その「構造」と「ソースの起源」を分析する能力を持たなければならない。

5. 組織の情報保全と信頼性構築に向けた高度な提言

諜報機関の手法から得られる知見を逆手に取り、組織のレジリエンスを高めるための3つの戦略的指針を提示する。

1. インテリジェンス・リテラシー:情報の「真正性」の多角検証

  • ドキュメントとデータの分離: MJ-12の事例が示すように、政府が作成した「本物の文書」であっても、その中に記載された「データ」が意図的な捏造であるケースは存在する。組織は文書の形式(様式や署名)の正しさだけで情報の真偽を判断せず、内容の整合性を独立したソースから検証するプロセス(情報のトライアンギュレーション)を標準化すべきである。

2. カウンター・ナラティブ:迅速性と透明性による封じ込め

  • 空白の排除: フライト構造を持った組織的攻撃に対抗できる唯一の手段は、圧倒的なスピードによる「真実の先行提示」である。情報に空白期間が生じれば、そこには必ず敵対的なナラティブが入り込む。透明性の高い情報を迅速に発信し続けることで、偽情報が「盾」を構築する前に無力化することが可能となる。

3. 内部資産の保護:非公式なリーク・ベクターの監視

  • インサイダー・リスクの再定義: Doty 氏は、高度に訓練された専門家だけでなく、バーの従業員や、ナイ郡の風俗業者(セックスワーカー)までをも協力者としてリクルートした。これは、諜報機関が「情報が非公式に流れるノード」を完全に掌握しようとすることを示している。
  • 実務的対策: 組織は、公式な通信チャネルだけでなく、従業員が接触する「非公式な接点」における脆弱性を認識すべきである。機密に関わる人員が、どのような場所で、どのような動機(顕示欲や親近感)によって情報を漏洩させる可能性があるのか、その「人間的な脆弱性」を管理するインサイダー・リスク対策を講じる必要がある。

最終結論

諜報機関の情報操作手法を理解することは、単なる防衛術の習得ではない。それは、情報の「真実性」が絶えず揺らぐ現代社会において、組織の揺るぎない信頼(トラスト)を再構築するためのリテラシーである。90%の真実の中に潜む10%の嘘を見抜き、組織化された攻撃の背後にあるアジェンダを特定する。このインテリジェンス能力こそが、これからの組織運営における最強の防衛策となる。


以下、mind map から生成

Ricahrd Doty の経歴

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‌ Richard Doty ‌‌はニューヨーク州で生まれ、軍人の家庭で育ちました。アメリカ空軍に入隊後、空軍特別捜査局(AFOSI)、国防情報局(DIA)、中央情報局(CIA)が提供する諜報コースを受講し、‌‌AFOSI(空軍特別捜査局)に採用されました‌‌。

‌防諜将校および偽情報(ディスインフォメーション)工作員としてのキャリア‌

彼はカートランド空軍基地で‌‌防諜将校(カウンターインテリジェンス・オフィサー)として勤務‌‌したほか、ネバダ核実験場、ネバダ州グルーム・レイク(エリア51)の第3分遣隊、さらにはAFOSIの欧州本部でも任務に就きました。

彼の主な任務は、ソ連などの敵対国を欺き、‌‌最高機密である特別アクセスプログラムを保護するための「偽情報(ディスインフォメーション)」や「誤情報(ミスインフォメーション)」の拡散‌‌でした。彼はこの情報操作の技術を教室で正式に学び、1970年代後半から80年代にかけて非常に巧みに工作を行っていたと証言しています。具体例として、ネリス試験訓練場(エリア51周辺)からの機密漏洩を防ぐため、周辺地域の売春婦たちを情報源として全員買収し、軍のパイロットらがベッドを共にする際に機密を漏らしていないかを監視する作戦などを指揮していました。

‌UFOコミュニティに対する主要な工作活動‌

彼の経歴は、UFO学(Ufology)の歴史に残る数々の有名な事件における諜報工作と深く結びついています。

  • ‌ Paul Bennewitz 事件‌‌: Doty が個人的に最も批判を浴びている事件であり、ベネウィッツが掴んでいた情報や活動を理由に、彼に対して意図的に不正確な情報を与えて信じ込ませる工作を命じられ、実行しました。
  • ‌ Linda Moulton Howe への工作‌‌: 彼女が接触していた政府内部の機密情報源を特定し、HBOのドキュメンタリー番組の制作を頓挫させるため、監視カメラとマジックミラーのある部屋で彼女に一部事実を含む機密文書を見せ、協力者に引き込もうと画策しました(最終的に彼女には拒否されました)。
  • ‌MJ-12文書‌‌: Jamie Shandera 宛に郵送されたMJ-12の機密文書を回収する任務に携わりました。 Doty は、これが国防情報局(DIA)の特別手段委員会(Special Means Committee)によって作成された、UFOコミュニティを軽視させるための政府主導の偽情報キャンペーンであったと考えています。
  • ‌スパイの徴募‌‌: UFOコミュニティ内部の動向を政府に報告させるため、ビル・ムーアを情報源としてリクルートし、操作していました。

‌退役後の活動と現在の立場‌

Doty は‌‌1988年に政府の諜報任務から引退‌‌し、1994年まで空軍予備役を務めました。その後はニューメキシコ州に雇用され、ハル・プットホフと共に高等研究所(Institute for Advanced Studies)で働きました。また、彼の叔父であるエドワード・ドーティもかつてプロジェクト・ブルーブックの調査員を務めており、UFO問題とは家族的な繋がりもありました。

現在はコンサルタントとして活動しており、GAIA TVの番組『Cosmic Disclosure』などに多数出演し、世界中で講演を行っています。彼は現在、過去の行動はあくまで任務であったと述べ、‌‌「私はかつてのような偽情報を広める悪い人間ではない」‌‌と主張しています。そして現在では、元情報将校やアメリカの上院議員を含むグループと協力し、‌‌政府内からUFOに関する真の「情報開示(ディスクロージャー)」を実現するための活動‌‌を行っているとしています。

情報操作の定義と手法

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Richard Doty は、元空軍特別捜査局(AFOSI)の防諜将校としての経験から、政府や諜報機関が用いる情報操作の明確な定義と、その具体的な手法について詳細に語っています。

‌1. 情報操作の定義(偽情報と誤情報の違い)‌

Doty は、しばしば混同される「偽情報(ディスインフォメーション)」と「誤情報(ミスインフォメーション)」を明確に区別しています。

  • ‌偽情報(ディスインフォメーション)‌‌:誰か、何か、特定の組織、あるいは敵国などを「欺くために提供される虚偽の情報」であり、‌‌作戦(オペレーション)そのものやアジェンダ(目的)‌‌を指します。
  • ‌誤情報(ミスインフォメーション)‌‌:偽情報作戦の中で、ターゲットに与えられる‌‌実際の文書や言葉そのもの‌‌を指します。

‌2. 情報操作の具体的な手法‌

政府機関が極秘プロジェクト(特別アクセスプログラムなど)を保護し、敵対国や一般大衆を欺くために用いてきた手法は多岐にわたります。

  • ‌真実と嘘を混ぜ合わせる‌‌ ターゲットに情報を信じ込ませるためには、‌‌必ず「真実の情報」を一部(あるいは多く)混ぜ合わせる必要があります‌‌。例えば、MJ-12文書は、文書自体は政府によって作成された「本物の政府文書」であり、当時の人物の役職や所在、使用されたタイプライターなどはすべて正確に作られていました。しかし、その中に含まれる「内容」が、UFOコミュニティを軽視させたり敵を欺いたりするための偽情報でした。
  • ‌ターゲットの既存の信念に付け込む‌‌ Paul Bennewitz に対する工作では、彼がすでにUFOの存在を深く信じていたため、‌‌「彼が聞きたいと思っている情報」だけを与える‌‌ことで、いとも簡単に望む方向へ誘導することができました。
  • ‌マスメディアの完全掌握(過去の手法)‌‌ インターネットが普及する以前は、新聞、ラジオ、テレビ局のあらゆる部門に情報源(協力者)を配置し、‌‌放送したい内容だけを放送させ、都合の悪い情報は握りつぶすか歪曲させる‌‌という手法をとっていました。
  • ‌ソーシャルメディアの操作(現代の手法)‌‌ 現代では、ソーシャルメディアが巨大な情報操作の場となっています。空軍などの諜報部隊は、地下バンカーに専用の部隊(フライト)を配置し、高度なコンピューターを使ってSNSを監視・操作しています。情報が政府から出たものだとバレないように、‌‌実在する一般市民(同意の上で報酬を受け取っている本物の人物)の身元を使ってアカウントを作成‌‌し、そこから意図的な噂や情報を拡散させています。
  • ‌コミュニティ内の分断と内紛の扇動‌‌ UFOコミュニティ内に相互不信を植え付け、異なるグループや個人同士を対立させることも容易かつ効果的な偽情報キャンペーンの一つです。 Doty は、「UFOコミュニティは、外部の人間が手を下すよりも、‌‌内部での争いによって自分たち自身に最も大きなダメージを与えている‌‌」と指摘しています。
  • ‌スパイ(協力者)の潜入‌‌ 政府は、MUFONやかつてのAPROといった民間UFO研究組織の内部に「協力的な資産(スパイ)」を潜り込ませています。彼らは組織内で得た新たなUFO遭遇事件の情報や、グループの動向をハンドラー(米国の諜報機関)に報告すると同時に、時にはコミュニティ内に意図的な作り話を広める役割も担っています。

過去の主要な事例

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‌プロジェクト・ブルーブック(Project Blue Book)‌

Doty の叔父であるエドワード・ドーティも調査員を務めていたこの有名なプロジェクトは、本物の偽情報キャンペーンであったとされています。このプロジェクトにおいて、一般に公開されたケースは、天文学的な対象(金星など)や研究開発用の航空機として容易に識別できるものばかりでした。一方で、正体が特定できず、地球外からのものである可能性が高いとされた未確認のケースは「最高機密」に分類され、一般には決して公表されることはありませんでした。

‌プロジェクト・セルポ(Project Serpo)‌

アメリカが「セルポ」と呼ばれる惑星と人員の交換プログラムを行ったというこの有名な物語は、一部の事実と防諜作戦(偽情報)が入り混じったものです。この作戦の主な目的は、‌‌ソ連に対して「アメリカが地球外生命体と接触し、高度な兵器や宇宙旅行の技術を手に入れた」と信じ込ませ、彼らに恐怖を与えること‌‌でした。1950年代から60年代にかけて、ソ連は人的諜報(スパイ活動)の面でアメリカよりも優位に立っていたため、このような偽情報を用いて敵国を欺き、心理的な優位に立つ必要がありました。

‌MJ-12文書‌

Jamie Shandera 宛てにフィルムケースに入れられて郵送されたMJ-12の機密文書は、国防情報局(DIA)内の「特別手段委員会(Special Means Committee)」によって意図的に作成されたものです。この文書は、当時のタイプライターを使用し、実在する人物の名前、日付、役職、所在などを正確に反映させて作られており、その意味では「政府が作成した本物の文書」でした。しかし、‌‌文書に含まれている情報そのものは、UFOコミュニティを軽視させたり、特定の防諜目的を達成するために捏造された偽情報‌‌でした。 Doty 自身もこの文書の回収任務に就き、書類を国防総省に送ったものの、そのままシャンデラに返すよう指示された経験から、これが政府主導の流通工作であったことを確認しています。

‌ Linda Moulton Howe とHBOドキュメンタリーへの妨害工作‌

ジャーナリストの Linda Moulton Howe は、1974年にホロマン空軍基地で起きたUFO着陸事件に関する33分間のオリジナル映像を含むHBOのドキュメンタリー特番を制作していました。政府と諜報機関の目的は、彼女に機密情報を提供している2人の政府内部の情報源を特定し、この番組の放送を阻止することでした。 Doty は彼女をカートランド空軍基地に呼び出し、マジックミラーと隠しカメラのある部屋で、意図的に真実と嘘を混ぜた機密文書を読ませて協力を持ちかけました。最終的に彼女をスパイとして引き入れることには失敗しましたが、HBOの番組制作を終わらせるという作戦の主要な目的は達成されました。

‌エリア51周辺での機密漏洩防止工作‌

1980年代初頭、ネバダ州のエリア51やネリス試験訓練場では、F-117ステルス機などの最高機密プロジェクトが進行していました。軍のパイロットなどの関係者から機密が漏れるのを防ぐため、 Doty の部隊は周辺地域(ナイ郡など)の売春婦を全員資金で買収し、コントロール下に置きました。パイロットが彼女たちに対して「宇宙人から提供された技術の秘密の飛行機に乗っている」などと自慢話をした場合、即座に部隊に報告させました。部隊はそのパイロットを特定して軍から追放すると同時に、売春婦たちには「彼はただ気を引こうとしているだけで、あの話はすべて嘘だ」という誤情報を与え、機密情報が世間に広まるのを防ぎました。

‌ Paul Bennewitz 事件‌

Doty のキャリアにおける最も象徴的なケースとして、 Paul Bennewitz に対する工作が挙げられます。彼が掴んでいた情報や活動を無効化するため、 Doty は上官の命令により彼を標的とした作戦を実行しました。ベネウィッツはすでにUFOの存在を強く信じ込んでいたため、‌‌「彼が聞きたいと思っている情報」を意図的に与えることで、彼を容易にコントロールし、誤った方向へと誘導‌‌しました。

現代の SNS と情報操作

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Richard Doty は、もし自分が防諜将校として活動していた1980年代にソーシャルメディア(SNS)が存在していれば、人々の思考を完全に変えてしまうほどの途方もない量の偽情報(ミスインフォメーション)を拡散できただろうと述べ、‌‌現代のSNSが情報操作において過去に類を見ないほど強力かつ容易なツールになっている‌‌と指摘しています。

提供されたソースから読み取れる、現代のSNSを利用した情報操作の実態や手法は以下の通りです。

‌1. 拡散スピードと影響力の桁違いの増大‌

MJ-12文書のように郵便を使って偽情報を広めたり、新聞やテレビなどのメディアを操作したりする過去の手法は、非常に遅く限定的なプロセスでした。しかし現代のSNSでは、‌‌ほんのわずかな偽情報を投下するだけで瞬時に数百万人に拡散され、最終的に2,000万〜3,000万人の世論や考え方を意図した方向へ変えることが可能‌‌になっています。

‌2. 情報源の秘匿(カットアウトの利用)と反応の監視‌

米国の諜報機関(空軍情報部、DIA、CIAなど)は、誰もがアクセスできるSNSの特性を最大限に悪用しています。彼らは情報が政府から出たものだと悟られないように、直接投稿するのではなく‌‌「カットアウト(第三者の仲介者)」を通じてTwitterやFacebook、Instagramなどに情報を流出‌‌させます。例えば、ルー・エリゾンドやクリス・メロンなどの著名人に関する情報を意図的に流し、それがどれほどのスピードでどこまで拡散されるか(世論をどう動かすか)を監視するテストを行っています。

‌3. SNS操作を専門とする「地下部隊」の存在‌

Doty は、米空軍の内部に‌‌SNSの監視と意図的な情報拡散のみを専門任務とする部隊(フライト)が存在する‌‌と証言しています。彼が最近インタビューした元空軍所属の女性によれば、彼女たちは地下バンカーに配置され、非常に高度なコンピューターの前に座り、6年間ずっと「指示された情報をSNSで拡散すること」だけを仕事にしていました。

‌4. 偽装を見破らせない「実在の市民」を使ったアカウント運用‌

これらの部隊がSNSアカウントを運用する際の手法は非常に巧妙です。架空の名前で作ったフェイクアカウントでは調査された際に足がつくため、彼らは‌‌「実在する一般市民(例えばミシガン州フリント在住のジョン・ドウなど)」に報酬を支払い、同意を得た上で彼らの身元(実名やアイデンティティ)を使ってアカウントをセットアップ‌‌しています。これにより、誰かがアカウントの背景を深く調査しても、実在の住所や雇用情報を持つ本物の人間にたどり着くため、工作アカウントであることが絶対にバレない仕組みになっています。

‌5. コミュニティの分断と内紛の扇動‌

政府にとって、SNSを利用した最も簡単で効果的な偽情報キャンペーンは‌‌「UFOコミュニティ内部で対立や内紛を起こさせること」‌‌です。 例えば、「UAP(未確認異常現象)はエイリアンの乗り物ではなく、米国の極秘技術のカバー(隠れ蓑)に過ぎない」といった対立を生むようなトピックをSNSに投下し、コミュニティ内で議論や激しい論争を意図的に引き起こします。 Doty は、‌‌「UFOコミュニティは、外部の人間が攻撃するよりも、内部での争いによって自分たち自身に最も大きなダメージを与えている」‌‌と指摘し、SNSがこの「同志討ち」を誘発するのに完璧な環境を提供していると語っています。

暴露された新情報

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Richard Doty は、このインタビューの中で、UFOコミュニティ全体に衝撃を与えるような‌‌「エリア51の入退室管理名簿(Entry Control Roster)」‌‌に関する非常に重要な新情報を暴露しています。

ソースから明らかになった新情報の内容は以下の通りです。

‌1. エリア51の入退室管理名簿の入手と検証‌

Doty のグループは数ヶ月前、‌‌1979年1月1日から1990年12月31日までの期間におけるエリア51(第3分遣隊、ネリス試験訓練場南部など)のすべての人員の入退室管理名簿‌‌を入手しました。これは約3,000ページに及ぶ古いドットマトリクス・プリンターの出力用紙で、軍人、民間請負業者(レイセオン、ロッキード、ヒューズ・エアクラフトなど)、政府職員など、当時アクセス権を持っていた全員の氏名が記載されています。 彼らは国防情報局(DIA)に情報公開請求(FOIA)を行い、この名簿が「旧式(obsolete)であり機密扱いではない」という正式な回答を得て、‌‌本物の政府文書であることを検証済み‌‌です。

‌2. ボブ・ラザーの在籍の証明‌

UFO学において最も議論の的となってきた人物の一人である‌‌ボブ・ラザーの名前が、実際にこの名簿に記載されている‌‌ことが暴露されました。彼はごく短期間のみリストに載っていたとされています。これまで彼のエリア51での勤務歴は状況証拠しかなく、多くの批判に晒されてきましたが、この名簿は彼が本当にアクセス権を持っていたことを証明する決定的な証拠となります。

‌3. アート・ベルの極秘アクセス‌

深夜の超常現象ラジオ番組『コースト・トゥ・コーストAM』の有名な司会者であった故‌‌アート・ベルの名前も、名簿に記載されている‌‌という驚愕の事実が明かされました。記録によると、彼は1979年6月17日から9月19日までの間、基地内の閉回路テレビ局「BCRS」の契約社員としてアクセス権を持っていました。 Doty 自身も彼と親交がありましたが、ベルが生前に自分がエリア51に行っていたことを明かしたことは一度もありませんでした。

‌4. 偽者の暴露と今後のドキュメンタリー制作‌

Doty と彼のグループの現在のプロジェクトは、このリストを利用して、‌‌「当時エリア51にいて真実を知っている」と嘘の主張をしている人々を暴く(アウトする)こと‌‌です。名簿に名前がなければ、その人物の主張は虚偽であると証明できます。現在彼らは、リストに載っている元情報将校や退役軍人に接触して証言の裏付けを取っており、この名簿の事実関係を含んだ‌‌大規模なドキュメンタリー映画の制作‌‌を進めていると述べています。

司会者のジミー・チャーチも、特にボブ・ラザーとアート・ベルに関する暴露に対して「頭がパンクしそうだ」「これはとてつもなく大きな出来事だ」と非常に驚愕して反応しています。

UFO 情報開示の現状

AI

Richard Doty とソースは、UFOの「情報開示(ディスクロージャー)」に向けた動きが現在も活発に進行している一方で、政府や軍の内部における強力な抵抗勢力や、意図的な情報操作(方向転換)が依然として壁になっていることを明らかにしています。

現在のUFOディスクロージャーの状況について、ソースが語っている主なポイントは以下の通りです。

‌1. 宇宙軍(Space Force)による隠蔽と徹底した機密化‌

現在、‌‌UFOに関するファイルは米国宇宙軍(Space Force / Space Command)が保持しており、彼らは情報開示に全く協力せず、秘密を維持しようとしています‌‌。最近のYouTube上のインタビューでも、コロラドスプリングスの大佐が「いかなる開示プロジェクトにも協力しない」と明言しています。 さらに、国防総省の規制(DoD regulation 5200)などの運用マニュアルにより、‌‌すべてのUAP(未確認異常現象)データを機密扱いにする動き‌‌が進んでいます。沿岸警備隊や海軍が撮影したUAP映像は現在すべて機密指定され、「国家安全保障」を理由に公開が拒否されています。 Doty は、すでに一部の映像が世に出ているにもかかわらず、すべてを機密化しようとする政府の動きを非常に危険視しています。

‌2. 「情報源と手法(Sources and Methods)」という隠れ蓑‌

政府が映像やデータの開示を拒む最大の口実は、‌‌「情報源と手法(どのようにしてその物体を検知・撮影したか)」の保護‌‌です。 例えば、政府は太陽系内に飛来する物体を検知するために、極秘の「深宇宙探査機(ディープスペース・プローブ)」を配備する秘密宇宙プログラムを実施しています。UFOの検知データを公開すれば、これら174の検知手法を含む米国の極秘技術の存在や性能まで露呈してしまうため、政府は開示を頑なに拒んでいます。また、公開予定だったUAPに関する報告書(ODNIレポートなど)も、この「情報源と手法」を保護するという名目で軍や諜報機関によって重要な部分がすべて黒塗りにされ、事実上骨抜きにされています。

‌3. 議会公聴会の失敗と政治的ブロック‌

ディスクロージャーを推進するための議会の動きも停滞しています。下院で行われたUFO公聴会は、歴史的な背景(ロズウェル事件など)を全く知らない担当者が証言台に立ったため「大失敗」に終わりました。さらに、上院情報委員会でもより突っ込んだ公聴会が予定されていましたが、1月6日の議事堂襲撃事件の公聴会や選挙キャンペーンなどの他の政治的優先事項を理由に、チャック・シューマー上院議員らによってブロックされてしまいました。

‌4. ディスクロージャー推進派内の分断とアジェンダ‌

ディスクロージャーを要求する側にも異なるグループとアジェンダが存在します。 Doty は現在、元情報将校や上院議員を含む独自のグループで活動しており、ルー・エリゾンドやクリス・メロンのグループとは一切連携していません。 Doty は、クリス・メロンらが‌‌過去の「UFO」や「エイリアンの宇宙船」という枠組みを捨て、「UAP」という海軍の文脈のみで語ろうとしていることに対して、議論の幅を狭める意図的な方向転換(不誠実なアプローチ)であると批判‌‌しています。政府はソーシャルメディアを通じて、「UAPはエイリアンではなく米国の極秘技術のカバーだ」という情報を意図的に拡散するなど、議論を特定の方向へ誘導する工作を行っていると指摘しています。

‌5. Doty が提唱する現実的な開示プロセス‌

Doty は、諜報機関の活動や研究開発にダメージを与えずに、政府が「過去に訪問を受けたこと」「ETから物質を入手したこと」を開示することは十分に可能であると主張しています。彼が提唱する最も正当で現実的なアプローチは、‌‌ロズウェル事件やレンデルシャムの森事件など、すでに過去となった歴史的事件の真実から開示を始め、段階的に現在の出来事へと進めていく方法‌‌です。

情報源

動画(3:02:29)

Ep. 1689 Richard Doty: DisInfo in Ufology

https://www.youtube.com/watch?v=oE-Bl88LV30

30,100 views 2022/09/15

Tonight, Wednesday on FADE to BLACK: Richard Doty is with us to discuss the current state of misinformation/disinformation in the UFO community... the who, what, and the why.

Richard Doty was born in New York State but grew up in a military family and then served his country in the US Air Force. Richard was hired by the Air Force Office of Special Investigation after attending intelligence course taught by AFOIS, Defense Intelligence Agency and Central Intelligence Agency.

Richard served at Kirtland AFB as a counterintelligence officer. Richard saw duty at Nevada Test Site, Air Force Test Center, Detachment 3, Groomlake, Nevada. Richard investigated the Coyote Canyon UFO sighting on Kirtland AFB and the Paul Bennewitz incident. He was also assigned to AFOSI European Headquarters, Wiesbaden Germany as a counterespionage agent. After leaving the AFOSI, Richard was assigned to an Air Force Reserve unit and later was employed by the State of New Mexico.

Doty also worked for the Institute for Advanced Studies, which was directed by Dr Hal Puthoff.

Today Richard is retired and employed as a consultant and is featured in Gaia TV's Cosmic Disclosure.

Website: / rick.doty.986

Air date: September 14, 2022

(2026-02-26)