1990年代、チリ : Friendship 島にある UFO/ET の秘密基地の情報が国民的話題に → 捏造と判明
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前置き
この事件はスペイン語という壁があるゆえ、英語圏では殆ど知られていないようだ。私は初耳の事件。
たまたま La isla Friendship, Ovni という文字列が目に入ったので AI(NobebookLM) で関連するスペイン語情報を整理した。10件のソースの収集も AI に任せ、整理させた。
なお、イタリアで起きた Friendship UFO/ET 事件とは全くの別物。
要旨
チリ沖の異星人伝説
これらの情報源は、チリ南部のチロエ諸島付近に存在する高度な技術を持つ異星人(または Immanos と呼ばれるヒューマノイド)の秘密基地とされるフレンドシップ島の謎を中心に扱っています。
この神話は、1980年代にアマチュア無線家たちが 「アリエル」という存在と交信したことから始まり、特にエルネスト・デ・ラ・フエンテが末期癌からの治癒を主張したことで広く知られるようになりました。この話題は、1998年にスペインの『Karma 7』誌で取り上げられ、さらにチリのテレビ番組 『OVNI』で大々的に報道されたことにより、国民的な関心事となりました。
しかし、映画製作者のクリストバル・バレンズエラによる調査や、その後の『Isla Alien』などのドキュメンタリーによって、デ・ラ・フエンテの主張の多く(彼の職業や病気の治癒を含む)が虚偽であったことが暴露されています。
懐疑的な視点にもかかわらず、このテーマは依然として熱烈な信奉者を集め、一部の報告書では、フレンドシップ島の住民はノルディック型ヒューマノイドであり、米国人科学者と協力してDNA実験を行っていると主張されています。
結果として、これらの資料は、この事件が真実性に欠ける詐欺として広く分類されたにもかかわらず、その文化的な影響力と、UFOコミュニティ内での議論の複雑さを示しています。
目次
- 前置き
- 要旨
- フレンドシップ島:チリのUFO神話に関するブリーフィング文書
- フレンドシップ島:奇跡の癒しと謎に満ちた物語
- チリの謎:伝説の「フレンドシップ島」とは何か?
- コンタクトの開始と主要人物(1980年代半ば)
- フレンドシップ島とは
- 神話成長の経緯
- 神話の捏造が暴露された経緯
- 情報源
フレンドシップ島:チリのUFO神話に関するブリー フィング文書
エグゼクティブ・サマリー
フレンドシップ島(Isla Friendship)の神話は、チリ南部のアイセン州の群島に存在するとされる謎の島を巡る、チリで最も有名かつ持続的なUFO関連の物語である。この神話の中心には、末期がんなどの難病を奇跡的に治癒する高度な技術を持つ、北欧系の外見をした地球外生命体または超人的な存在が住むとされるコミュニティがある。この物語は1980年代にアマチュア無線家(オンセメトリスタ)たち の間で始まり、主にエルネスト・デ・ラ・フエンテとオクタビオ・オルティスという二人の中心人物によって広められた。
この神話がチリ国民の間に広く浸透したのは、1999年に放送されたパトリシオ・バニャドス司会のテレビ番組『OVNI』がきっかけである。この番組で、デ・ラ・フエンテは自身がフレンドシップ島で末期肺がんを治療してもらったと主張し、物語に強い信憑性を与えた。しかし、近年の徹底的な調査、特に2023年に公開されたクリストバル・バレンズエラ監督のドキュメンタリー映画『Isla Alien』によって、この神話の多くがデ・ラ・フエンテによって構築された精巧なデマであったことが明らかにされた。
調査により、デ・ラ・フエンテの主張には物理的・医学的証拠が一切存在しないこと、彼がアウグスト・ピノチェト軍事独裁政権下での人権侵害事件(レティッヒ報告書に記載)に関与していたこと、そして物語の他の要素(例えば、後に出てきた交信者「エマニュエル」)が詐欺として暴露されたことなどが判明した。結論として、フレンドシップ島は物理的に存在する場所ではなく、個人の欺瞞、メディアによる扇情主義、そして独裁政権という特殊な社会政治的背景が複雑に絡み合って生まれた、強力な文化的現象である。
神話の起源と発展
1980年代:無線通信の時代
フレンドシップ島の物語は、インターネットが普及する以前の1980年代半ば、11メートル帯(27MHz帯)を利用するアマチュア無線家、通称「オンセメトリスタ」たちのコミュニティで始まった。当時、特に独裁政権下で夜間外出禁止令が敷かれる中、無線通信は人々にとって重要な娯楽であり、交流の手段であった。
この文脈の中で、オクタビオ・オルティスとその家族を含むサンティアゴのオンセメトリスタたちが、チリ南部の離島に住むと自称する謎のグループとの交信を開始した。交信相手は「アリエル」や「ミゲル」といった天使の名を名乗り、流暢なスペイン語を話した。彼らは自らを宗教団体の一員と称し、その会話は日常的なものから、宗教的・哲学的なものまで多岐にわたった。
1985年8月17日:サンティアゴUFO目撃事件
この物語が単なる無線上の交流からUFO神話へと昇華する決定的な出来事が、1985年8月17日に発生した。この日、サンティアゴ上空に謎の物体が出現し、ドン・フランシスコが司会を務める人気テレビ番組『サバドス・ヒガンテス』で生中継され、国民的な注目を集めた。
偶然にも、この物体が出現したまさにその時、オクタビオ・オルティスは「アリエル」と交信中であった。録音された音声によれば 、アリエルは「窓から空を見てごらん」と促し、その物体が自分たちの船であり、意のままに動かせると示唆したとされる。この同時発生的な出来事は、フレンドシップの存在と彼らの超人的な能力を裏付ける「証拠」として、神話の核心部分を形成した。しかし、後にこの物体はフランス宇宙研究センターが放った観測気球「MIR」であったことが判明している。
神話の国際化とメディアでの爆発的普及
1995年頃までに無線交信は途絶え、物語は一部のUFO研究家や無線愛好家の間で知られるに留まっていた。しかし、1990年代末に状況は一変する。
- 1998年、スペインでの報道:チリのUFO研究家ラウル・ヌニェスから1985年の交信音声テープを受け取ったスペインのUFO研究家ジョセップ・ギハーロが、チリで現地調査を行った。その成果はスペインの雑誌『Karma 7』に掲載され、物語は初めて国際的な注目を浴びた。この記事はチリの新聞『ラス・ウルティマス・ノティシアス』でも取り上げられ、国内での関心を再燃させた。
- 1999年、テレビ番組『OVNI』:ジャーナリストのパトリシオ・バニャドスが司会を務めるTVNの番組『OVNI』が、「La isla de Friendship」と題した回を放送。これが神話の決定的瞬間となった。番組ではオクタビオ・オルティスや、初めて公に姿を現したエルネスト・デ・ラ・フエンテにインタビュー。デ・ラ・フエンテは、自分がフレンドシップ島に招かれ、末期がんであった肺がんを完治させてもらったと劇的に語った。この放送は絶大なインパクトを与え、フレンドシップ島の名はチリ全土に知れ渡った。
- 2000年、『OVNI』続編と詐欺の暴露:翌年放送された続編「Regreso a Friendship」では、新たに「エマニュエル」と名乗る人物との交信や、彼を中心に形成された「ヴァンラッシュ」というグループが紹介された。しかし、番組制作チームは電波発信源を探知するラジオゴニオメーターを使用し、エマニュエルの正体がサンティアゴのラ・システルナ地区から発信していたギジェルモ・アリアスという人物であることを突き止め、その詐欺行為を白日の下に晒した。
主要人物と組織
| 人物/組織 | 役割と概要 |
|---|---|
| エルネスト・デ・ラ・フエンテ | 神話の中心人物であり、主要な情報源。元テレビ音響技術者。フレンドシップ島で末期がんを治癒されたと主張し、物語を広めた。しかし、がんの医学的証拠はなく、経歴詐称(技術者ではない、ベトナム戦争従軍の嘘など)が判明。ピノチェト独裁政権下で2名の農民失踪事件に関与したことがレティッヒ報告書で明らかになっている。2019年に肺気腫で死去。 |
| オクタビオ・オルティス | 1980年代にフレンドシップとの無線交信を行った主要なオンセメトリスタ。彼の家族も深く関与した。物語の初期における信頼性の高い証人と見なされていた。 |
| フレンドシップ共同体 | 謎の島の住人とされる存在。金髪碧眼の北欧系の外見で長身、白いチュニックを着用し、天使の名前(アリエル、ガブリエル、エマニュエル等)を名乗る。高度な科学技術と治癒能力を持つとされる。 |
| クリストバル・バレンズエラ | 2023年のドキュメンタリー映画『Isla Alien』の監督。デ・ラ・フエンテの人物像と独裁政権との関わりに焦点を当て、神話の構造を徹底的に解体した。 |
| ギジェルモ・アリアス | 2000年代初頭に「エマニュエル」を名乗り、信者グループ「ヴァンラッシュ」を組織した人物。什一献金の要求などを行い、TVNの番組によってサンティアゴからの偽交信が暴露された。 |
| マイティルスII号 | 選ばれた人々をフレンドシップ島へ運ぶとされる船。実在が確認されたことはないが、チリ農業牧畜庁(SAG)が所有していた「マイティルスI号」という船は存在した。 |
神話の核心的主張と「証拠」
フレンドシップ神話は、長年にわたり様々な逸話や「証拠」とされるものによって補強されてきた。
- 奇跡的な治癒:最も強力な主張は、エルネスト・デ・ラ・フエンテがフレンドシップ島で末期肺がんを完治させたとされる体験談である。彼は番組で、島の地下にある先進的なクリニックで物理的な手術なしに治療を受けたと語った。しかし、彼ががんであったことを証明する医学的記録は一切提示されなかった。
- 超常現象:無線交信中には、数々の超常的な出来事が報告された。
- 未来予知:1986年のスペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故を事前に予知していたとの主張がある。
- 遠隔透視:交信相手の個人的な状況や、録音に使用しているテープレコーダーの不具合などを正確に言い当てたとされる。
- テレパシー:オクタビオ・オルティスは、母親の死をアリエルからテレパシーで知らされたと主張している。
- 物理的存在:島の物理的存在を示すものとして、以下が挙げられる。
- マイティルスII号:海軍軍曹が1992年にメリンカで「非チリ人」が乗った同名の船を目撃したと証言。しかし、港に公式な記録はなかった。
- エルネスト・デ・ラ・フエンテの催眠退行:『OVNI』の番組内で行われた催眠退行で、デ・ラ・フエンテは未知の言語を話し始めた。これは後に、チリ大学ユダヤ研究センターによって聖書ヘブライ語の文字が含まれていると分析された。
- その他の逸話:フレンドシップのメンバーが、同じ番号が印刷された本物の紙幣で損害賠償を支払ったという話もある。これは彼らが物質を複製する技術を持つ証拠とされた。
懐疑的な見方と神話の解体
この神話は多くの信者を生んだ一方で、当初から懐疑的な見方も根強く存在し、近年の調査によってそのほとんどが論理的に否定されている。