Robert Monroe が見た「西暦 3000年の地球と人類」
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前置き+コメント
タイトルの件は、Monroe 関連でもほとんど話題になっていない。そういえばそんな話も本の中にあったなぁ…というレベル。だが、この件は Monroe の OBE が、一種の幻覚であり現実ではありえないことを強く示唆している。
彼の見てきた 1000年後の地球には、インターネットや携帯電話機はおろか、核融合炉も、AI も AIを搭載したロボットも、医療技術の進歩による必然的な人類の 長寿/不死 も存在していない。
Monroe が当時、夢見た世界観がそのまま反映されているだけ。
要旨
このテキストは、 Robert Monroe の著作に基づき、西暦3000年以降の地球の姿と人類意識の進化について解説しています。
未来の地球は、自然が本来の調和を取り戻し、都市や道路が消失して、高度な精神性を持つH+(ヒューマンプラス)が住むユートピアとして描かれています。そこでは人々が肉体に縛られることなく、「ドーム」と呼ばれる非物質的な領域から必要に応じて肉体に宿る「インボディ体験」を楽しんでいます。
また、「ルーシュ」というエネルギーの真の意味や、多次元的な生命の仕組み、そして輪廻転生のサイクルからの卒業が重要なテーマとなっています。最終的に、現在の私たちの意識体験が未来の進化の鍵を握っているという、時空を超えた深い繋がりが示唆されています。
目次
- 前置き+コメント
- 要旨
- Robert Monroe が見た西暦3000年以降の地球:意識の未来に関するブリーフィング
- Robert Monroe が見た西暦3000年以降の地球の状況
- Robert Monroe のヴィジョン:西暦3000年以降の地球と人類の進化に関する分析レポート
- Robert Monroe の未来視にみる意識と存在の変容:『ファー・ジャーニー』第15章の哲学的考察
- Robert Monroe が見た驚きの未来:西暦3000年以降の地球入門
- Robert Monroe の未来探索
- 地球の物理的変化
- H+(進化型人類)の生活
- The Dorm
- 輪廻転生システムの変容
- 多次元的な真実
- 情報源
Robert Monroe が見た西暦3000年以降の地球:意識の未来に関するブリーフィング
エグゼクティブ・サマリー
このブリーフィングは、 Robert Monroe の著書『Far Journeys』第15章で詳述されている、西暦3000年以降の地球への彼の意識的な旅を総合的に分析したものである。この未来では、人類の意識は物理的な束縛から解放され、地球を周回する非物理的なエネルギーリング「ザ・ドーム」に常駐している。物理的な世界との 関わりは、恒久的な転生ではなく、一時的な「体内体験(In-Body Experiences)」を通じて行われる。
地球自体は、都市や産業インフラが完全に姿を消し、生態学的に完全に回復した楽園となっている。未来の人類「H+(ヒューマン・プラス)」は、思考によって食料を物質化し、環境を制御し、瞬間的に移動するなど、物理法則を高度に操作する能力を持つ。
Monroe の体験は、生命の目的、宇宙の創造的エネルギー源である「ルーシュ」の真の意味、そして彼自身の現在(20世紀)の行動が未来の意識の進化に不可欠であるという、複雑な時間的パラドックスを明らかにしている。この未来像は、人類が「人間である存在」から「人間になることができる存在」へと進化する、意識の根本的な変容を示唆している。
はじめに
本文書は、YouTubeチャンネル「Jordan Crowder」で配信された、 Robert Monroe の著書『Far Journeys』第15章「約束の地」の分析に基づいている。 Monroe は、体外離脱体験(OBE)のパイオニアとして知られるが、この章で彼は自身のガイドである「インスペック」と呼ばれる知的生命体に導かれ、西暦3000年以降の地球へと旅をする。インスペックは、後に Monroe 自身の高次の自己、すなわち未来の彼自身の一部であることが示唆される。この旅は、人類と地球の未来に関する驚くべき洞察を提供する。
1. 西暦3000年以降の地球の姿
Monroe が訪れた未来の地球は、現在の地球とは根本的に異なる様相を呈している。それはテクノロジーによる改変ではなく、意識の進化に伴う意図的なデザインの結果である。
生態系の回復と人工物の消滅
未来の地球は、人類がその生態系を深刻に破壊する以前の、本来のバランスを取り戻している。
- 自然の優位性: 景観は、手入れの行き届いた広大な花畑、荘厳な森林、清らかな川によって構成されている。 Monroe は、上空からしか認識できない巨大な蓮の花の模様など、芸術的な目的で配置された植物群を観察する。
- 人工物の不在: 都市、村、道路、電力線、工場といった現代文明の痕跡は一切存在しない。航空機や船舶、自動車なども完全に姿を消している。
- 意図された変化: 人口は現在よりも少ないが、これは大災害の結果ではなく、意図的なデザインによるものであるとインスペックは説明している。
エネルギー環境の変化
物理的な景観だけでなく、地球を取り巻くエネルギー環境も劇的に変化している。
- Mバンドノイズの消滅: 人間のランダムな思考や感情が生み出すエネルギー的な「もや」(Mバンド放射)が完全に消え去り、エネルギー空間は静かで澄み切っている。
- 転生ループの輪の消滅: Monroe が以前の探索で観察した、死後の魂が留まり転生を繰り返すエネルギーの輪(いわゆる霊界)はもはや存在しない。
- 「ザ・ドーム」の出現: 地球の周囲には、土星の輪のような単一の平らな輪が存在する。この輪は太陽光を反射しているのではなく、内なる源から自ら輝きを放っている。これが、進化した人類の意識が常駐する「ザ・ドーム」である。
2. H+(ヒューマン・プラス)の存在様式
未来の地球の住人は「H+(ヒューマン・プラス)」と呼ばれ、その存在様式は現代人とは全く異なる。意識と肉体の関係が逆転している点が最大の特徴である。
「体内体験」:意識と肉体の分離
H+の意識の基本状態は非物理であり、「ザ・ドーム」に存在している。物理世界は、必要に応じて体験する場所に変わった。
- パラダイムシフト: 現代人が肉体を基点として「体外」へ離脱するのに 対し、H+は非物理的な意識を基点として「体内」へ入り込む。
- 一時的な利用: 物理的な身体は、食事、自然との触れ合い、他者との交流といった特定の体験をするために一時的に使用される乗り物(ビークル)のようなものである。使用頻度は週に2回程度と示唆されている。
- 身体の共有: 身体は個人の所有物という概念が薄く、空いている身体は他の意識が自由に利用できる。これは、 Monroe が自身の研究室で非物理的存在がボランティアの身体を借りてピアノを弾いた経験と重なる。
物理的現実の操作
H+は、思考を通じて物理的現実を直接操作する高度な能力を保有している。
- 物質化: 案内役の女性は、手のひらに乗せた土を、 Monroe の好物である甘い白トウモロコシ(バター付き)に瞬時に変化させてみせた。
- 環境制御: 後述する「リバル」を用いて、身体の周囲の温度を自在に調整し、いかなる気候でも快適に過ごすことができる。
- 瞬間移動: 「スキップを引く」と呼ばれる方法で、地球上のどこへでも瞬時に移動する。これは体外離脱状態での長距離移動技術を応用したものである。
身体の保管と「リバル」
使用されていない物理的な身体は、自然環境の 中で安全に保管されている。
- 保管方法: Monroe が最初に降り立った場所(バージニア州の Monroe 研究所の敷地)では、身体はオークの木の下で休眠状態で保管されていた。
- リバル(共振エネルギーバルーン): 各身体は「リバル」と呼ばれる強力なエネルギーフィールドで保護されている。このシールドは非常に強固で、ウイルスや虫、動物など、あらゆる外的要因から身体を完璧に守る。
- 知識の起源: ソースの語り手は、 Monroe が未来でこの技術を知ったことが、現代の Monroe 研究所で教えられている「リバル」作成技術の起源であると指摘している。
3. ザ・ドーム:圧縮学習のための超人学校
「ザ・ドーム」は、正式には「改良された超人圧縮学習学校」と呼ばれ、意識が進化するための中心的な場所である。
「ルーシュ」の生産と目的
ザ・ドームの主要な活動の一つは、「ルーシュ」と呼ばれるエネルギーの生産である。
- ルーシュの再定義: ルーシュは、生物が恐怖や愛、喜びなどの感情を体験する際に放出されるエネルギーの副産物である。現代ではしばしば否定的に 捉えられるが、未来ではその真の目的が理解されている。
- 宇宙の創造的燃料: H+は、ルーシュが宇宙における創造の根源的な燃料であることを理解しており、その生産プロセスに自発的かつ喜んで参加している。
- 食物連鎖の役割: 自然界の食物連鎖は、ルーシュを生成するための重要な学習プロセスの一部として維持されている。
意識の全レベル体験
ザ・ドームにいる意識は、人間としての体験に留まらない。
- 多角的な学習: 彼らは、単細胞生物から植物、動物、さらには地球(ガイア)自体の意識に至るまで、地球上に存在するあらゆる生命体の意識を体験する。
- 完全な理解: これにより、生命全体の相互関連性を深く理解し、包括的な学びを得る。
「卒業」とその謎
ザ・ドームでの学習プロセスには終点があり、それは「卒業」と呼ばれる。
- 卒業のプロセス: 地球での体験を必要としなくなった意識は、徐々に物理的な身体への関与を減らし、やがて完全に「クリックアウト」(離脱)する。彼らのエネルギー放射も変化し、他者との関わりを閉じていく。
- 未知の目的地: 卒業した意識がどこへ行くのか、その後どうなるのかは、ザ・ドームの住人にも分かっていな い。彼らとのコミュニケーションは途絶える。
- Monroe の役割: 案内役の女性は、自身が卒業間近であることを明かし、卒業後に何が起こるかについて「あなた( Monroe )は知っている」と示唆する。これは、 Monroe が彼の時代で行う探求が、未来の謎を解く鍵であることを暗示している。
4. 時間と因果のパラドックス
Monroe の未来への旅は、時間が直線的に進むという概念を覆す、複雑な因果関係のループを明らかにする。
「ホーム」の正体と未来からの介入
Monroe が旅の途中で感じていた懐かしい「ホーム」という感覚の正体が判明する。
- 未来の地球が「ホーム」: 彼が故郷と感じていた場所は、異星ではなく、彼が今訪れている未来の地球そのものである。
- 未来からのガイダンス: 彼を導くインスペック(特にAAやBB)は、彼自身の未来の側面(高次の自己)であり、過去の自分を導くために時間遡行して介入している。
- 相互依存のループ: 彼らは、 Monroe が彼の時代で新たな発見(後の著書で語られる「州間高速道路の走行」など)を成し遂げるのを助けている。その発見によって得られる知識が、未来の彼ら自身が「卒業」するために必要不可欠なのである。
「ワンタイマー」制度
ザ・ドームには、地球での経験が全くない新しい意識もやってくる。彼らのためには特別なプログラムが用意されている。
- 過去での訓練: これらの「初心者」は、現在のユートピア的な地球ではなく、変化が起こる以前の過去( Monroe の時代やそれ以前)へ送られ、一度きりの人間としての人生を体験する。
- 転生ループの回避: この「ワンタイマー」制度により、彼らは困難な地球の転生サイクルに囚われることなく、人間としての基礎的な経験と共感を学ぶことができる。
- Monroe の誤解の氷解: Monroe は以前、霊界の最も外側の輪を卒業間近の「ラストタイマー」の輪だと考えていたが、それが実際にはこの「ワンタイマー」の輪であったことを理解する。
5. 宇宙における人類の役割と他文明との関係
Monroe の体験は、宇宙における人類の立ち位置についても新たな視点を提供する。
物理的文明と非物理的システム
未来の人類は、他の知的生命体との関わり方において明確な優先順位を持っている。
- 物理的文明との交流: 宇宙には、人類と同様の物理的な知的文明が無数に存在する(「数え切れないほど」)が、彼らとの交流は「必要でも重要でもない」ため、ほとんど行われない。
- 非物理的システムとの関係: 一方で、非物理的なエネルギーシステム(他の次元や意識の集合体)への訪問は頻繁に行われる。その目的は、ルーシュを収穫するためではなく、生命の種を「蒔く」ためである。これは、「ザ・レイ」(根源、エミッター)が意識を集中させるための焦点を創り出す行為であり、宇宙規模での生命創造への貢献を示唆している。
結論
Robert Monroe が垣間見た西暦3000年以降の地球のビジョンは、人類の進化に関する深く、示唆に富んだ展望を描き出している。それは、人類が物理的な制約を超越し、地球の管理者となり、宇宙における共同創造者としての役割を担う未来である。
中心的なテーマは、人類が「人間である存在(human beings)」から「人間になることができる存在(beings that can be human)」へと変容することである。意識が肉体から解放され、選択的に物理的体験を行うこのあり方は、生命の目的が個々の生存から、より広範な宇宙的学習と創造への貢献へとシフト することを示している。
特に重要なのは、未来の意識の進化が、 Monroe の時代(我々の現在に近い過去)における探求と発見に依存しているという時間的パラドックスである。これは、現在の我々の時代と、我々が持つ人間としての経験が、人類全体の壮大な進化の旅路において、極めて特殊で重要な役割を担っている可能性を強く示唆している。
Robert Monroe が見た西暦3000年以降の地球の状況
| 未来の地球の概念・名称 | 人類の進化形態(H+)の性質 | 主要な生息地・場所 | 生活様式と能力 | 地球の物理的・環境的変化 | 目的と学習内容 |
|---|---|---|---|---|---|
| 西暦3000年以降の地球 / ホーム(故郷) | H+(ヒューマンプラス)。肉体への依存を脱却し、非物質的なエネルギー体として進化した存在。かつての人間が「体外離脱」を体験したのに対し、彼らは「体内離脱(非物質的な状態から肉体に入る体験)」を行う。 | 地球を囲む単一の輝くリング状の非物質的領域「ドーム(Dorm)」。地上の特定の場所(旧 Monroe 研究所の敷地など)には肉体を保管する場所がある。 | 思考による物質の具現化(例:土からトウモロコシを作る)、レバル(共鳴エネルギー・バルーン)による保護と温度調節。肉体を「ポッド」に保管し、必要に応じて「スキップ」という技術で瞬時に移動したり、様々な生命体(動物、植物、雲など)に意識を転送して体験する。 | 都市、道路、建物、乗り物、送電線などが一切消失し、生態系が完全に回復。海洋が内陸部まで浸食(例:バージニア湾の形成)。Mバンド(思考のノイズ)や「リピーター」の輪(輪廻の停滞)が解消され、地球全体が巨大な庭園のようになっている。 | 「圧縮学習」のための学校。ルーシュ(生命エネルギー)の生成とその意味の理解。あらゆる生命サイクル(単細胞生物から地球自体の意識まで)を体験することによる意識の進化と「卒業」の準備。 |
Robert Monroe のヴィジョン:西暦3000年以降の地球と人類の進化に関する分析レポート
序文:未来への旅
本レポートは、意識研究の先駆者 Robert Monroe がその著書『ファー・ジャーニー(Far Journeys)』第15章で提示した、西暦3000年以降の未来像を体系的に分析・解説することを目的とする。本稿は、 Monroe の体験記録を単なる未来譚としてではなく、意識の進化が物理現実を再構築するプロセスを示す一つの事例研究として解剖し、その普遍的法則性を抽出することを試みる。分析は、地球環境、テクノロジー、そして人類の意識という3つの主要な観点から客観的に展開する。
Robert Monroe は、意図的に自己の意識を物理的肉体から離脱させる「体外離脱体験(Out-of-Body Experience, OBE)」の探求者として世界的に知られている。本レポートで分析する情報の源泉は、彼自身が「インスペック(Inspec)」と呼ぶガイド的な非物理的存在に導かれ、西暦3000年以降の未来の地球を訪れた際の詳細な記録に基づいている。
この訪問は単なる未来予測の域を超え、人類の存在意義や進化の可能性に関する根源的な問いを投げかける。本レポートでは、 Monroe の主観的で時に難解な体験記を、客観的な分析の枠組みで再構築し、現代を生きる我々にとっての重要な示唆を考察する。この未来への旅を通じて、人類の進化の究極的な姿を垣間見ること ができるだろう。
1. 変容した惑星:西暦3000年以降の地球環境
人類の意識の進化が、地球環境そのものをいかに再定義したかを探ることは、 Monroe のヴィジョンにおける最も根源的な変化を理解する上で不可欠である。未来の地球は、もはや人類の活動によって搾取され汚染される対象ではなく、進化した意識によって育まれ、管理される芸術作品へとその姿を劇的に変えていた。
Monroe が観測した未来の地球は、我々の時代とは比較にならないほど清浄で、調和の取れた状態にあった。その変容は惑星全体に及んでおり、まず大気圏レベルでは、かつて地球を覆っていた「Mバンド・ノイズ」と呼ばれる、人間の思考や感情の乱れが作り出すエネルギーの雑音、そして輪廻転生を繰り返す魂の待機場所であった「灰色と茶色のリング」が完全に消滅し、地球を取り巻くエネルギー環境は澄み渡っていた。それに呼応するように、地上は「本来の生態系バランスを取り戻し、さらにいくつかの改良が加えられた」状態へと回復していた。かつて中国にあった広大な水田は多種多様な野鳥の聖域へと変わり、日本列島は上空から見ると巨大な蓮の花の地上絵のようにデザインされた、芸術的な庭園と化していた。海洋もまた完全に浄化され、何千もの魚の群れが岸のすぐ近くを泳ぐ一方、かつて Monroe 研究所の近くにあった幹線道路の場所まで海水が進入して「バージニア湾」を形成しており、大規模な海面上昇による地形の再編が完了したことを示していた。
Monroe のヴィジョンにおいて最も衝撃的なのは、我々の現代文明を構成する要素がことごとく消滅していた点である。以下の表は、彼が見た未来から消えたものを体系的に整理したものである。
| カテゴリ | 消滅した要素 | 示唆される変化 |
|---|---|---|
| 社会インフラ | 都市、町、村、道路、送電網 | 物理的な集住・移動の必要性が消滅した社会 |
| 交通手段 | 船、航空機、自動車、トラック | 物理的移動手段に依存しない新たな移動形態への移行 |
| 産業 | 石油採掘施設(中東)、工場 | 化石燃料への依存からの完全な脱却と新たなエネルギー概念 |
| 建造物 | 家、納屋、ビル、柵 | 所有の概念や物理的シェルターの必要性が変容 |
この物理的インフラの完全な消滅は、単なる環境美化の結果ではなく、人類の存在様式そのものが物理的制約から解放されたことの必然的な帰結であり、その詳細は次章で明らかにする。
2. 人類の新たな存在様式:意識のパラダイムシフト
本レポートの核心は、人類の進化が遺伝子的な変化ではなく、意識の存在形態そのものの根本的な変革によって達成されたという点にある。未来の人類「H+(ヒューマン・プラス)」は、物理的な肉体を自己の主体と見なす価値観から完全に脱却し、より自由で広大な意識のあり方を実現していた。
2.1 「ドーム」:意識の新たな故郷
未来の人類の意識の恒常的な在り処は、もはや物理的な肉体ではない。彼らの意識は、地球を囲む光り輝くリング状の非物理的空間、通称「ドーム」に存在している。この「ドーム」は、 Monroe のガイドによって「改良された超人向けの圧縮学習学校」と説明された。これは、「ドーム」が単なる魂の待機場所ではなく、意識が継続的に学び、進化を続けるための高度な教育機関であることを示している。彼らはこの非物理的な領域を「ホーム(故郷)」と認識しており、彼らにとって我々の時代は訪問可能な「過去」の一つに過ぎない。
2.2 「インボディ(In-body)体験」:肉体との新たな関係
かつて Monroe が探求した「体外離脱(Out-of-Body)体験」という概念は、未来では完全に逆転してい る。彼らにとっての標準は、非物理的な「ドーム」から物理的肉体へ意識を投入する「インボディ(In-body)体験」である。
物理的な肉体は、オークの木の下などに保管され、「リバル(Rebal)」と呼ばれる強力な共鳴エネルギーのバリアによって、ウイルスから物理的な脅威に至るまであらゆる外部要因から完璧に保護されている。未来の人類は、食事や自然との触れ合いといった物理的感覚を楽しむために、この肉体を「ジェットスキーを借りるように」一時的に利用する。肉体はもはや意識の牢獄ではなく、物理次元を体験するための乗り物(ビークル)として自由に利用されるツールへとその位置づけを変えたのだ。特筆すべきは、この「リバル」という概念と技術こそ、 Monroe が未来訪問で学び、過去(我々の時代)に持ち帰って Monroe 研究所のトレーニングプログラムに組み込んだものであるという点だ。これは、未来の技術が過去の進化を促し、その過去が未来を創造するという、本レポートの主題である時間的円環構造を具体的に示す好例である。
未来の人類の主な活動目的
物理的な生存競争から完全に解放されたH+(ヒューマン・プラス)の活動は、より宇宙的で高次元な目的へとシフトしている。
- 地球意識の完全なる体験 彼らの学習プロセスの中核は、地球上のあらゆる生命体の意識を体験することにある。それは人間の視点だけでなく、単細胞生物か ら植物、動物、さらには地球という惑星そのものの意識に至るまで、森羅万象を内側から理解しようとする試みである。自然界の食物連鎖もまた、この壮大な学習に不可欠な要素として存在し続けており、彼らはそのプロセス全体を体験する。
- 「ルーシュ」の創造と収集 かつては恐怖や喜びといった感情から無意識に生成されていた生命エネルギー「ルーシュ」を、彼らはその宇宙的な役割(創造活動の燃料)を完全に理解した上で、意図的かつ喜んで創造・収集している。これは、人類がエネルギーの受動的な供給源から、宇宙の創造プロセスに積極的に貢献する共同創造者へと進化したことを示している。
- 他のエネルギー系への「種まき」 彼らは他のエネルギーシステムを頻繁に訪れるが、その目的は大きく異なる。物理的な異星文明との交流は「さほど重要ではない」とされ、彼らの主たる関心は非物理的なエネルギーシステム(異次元)にある。そこを訪れる目的はエネルギーを収穫(ギャザー)するためではなく、新たな意識が生まれるための「種をまく(ソウ)」ことにある。これは、人類が自己の進化だけでなく、宇宙全体の生命の発展に貢献するという、極めて高度に進化した役割を担っていることを論証している。
このセクションの結論として、人類は物理的制約と生存本能から解放され、宇宙的なスケールでの意識の探求者、そして創造の貢献者へとその役割を昇華させた。このような存在様式を可能にしているのが、次章で解説する進化した意識そのものである「テクノロジー」である。
3. 物理法則を超えたテクノロジー
Monroe が見た未来の「テクノロジー」は、我々が想像するような機械的な装置や外部のツールではない。それは、進化した意識が直接行使する能力そのものであった。物理世界と非物理世界を隔てていた境界線が曖昧になった結果、意識が思考や意図を通じて物理法則に直接作用することが常識となっていた。
意識による物理世界の操作
未来の人類は、以下のような能力を日常的に行使していた。
- 物質化とエネルギー生成 物質を創造する能力は、基本的なスキルとなっている。 Monroe の目の前で、未来の女性がひと握りの土を、熱々のバターが滴る新鮮なトウモロコシに瞬時に変換してみせる場面が描かれている。また、両手を広げて静止するだけで、肉体が1週間活動するのに十分なエネルギーを直接取り込むことができる。これにより、食糧問題やエネルギー問題は完全に解決されていた。
- 非言語コミュニケーション(NVC) 口頭での会話は完全に不要となり、思考や意図、感情が直接的かつ正確に伝達される非言語コミュニケーション(Non-Verbal Communication)が標準となっていた。これにより、誤解や偽りが介在する余地はなくなり、かつて人類の意識を曇 らせていた内なる対話「モンキーチャッター(思考の雑音)」は完全に消滅した。
- 超時空間移動(スキップ) 物理的な乗り物は一切使われず、人々は「スキップを引く」と表現される意識の操作だけで、地球上の任意の場所へ瞬時に移動する。 Monroe は、バージニアから日本へ、文字通り一瞬で移動する体験をした。地球内の移動は「短いスキップ」と見なされており、彼らの意識がより広大な宇宙空間を日常的に移動していることが示唆されている。
これらの「テクノロジー」はすべて、人類が自らを「物理的身体以上の存在」であると完全に認識し、その本質的な能力を解放した結果として現れたものである。意識の進化とテクノロジーの進化は、この未来においては完全に同一の現象であり、一方が他方を生み出すという関係性にあった。この認識の変革こそが、彼らのユートピア的な社会の基盤となっている。
4. 考察:時間的パラドックスと進化の円環構造
Monroe のヴィジョンを深く分析すると、単なる未来予測を超え、過去・現在・未来が相互に影響し合う複雑な時間構造と、魂の進化に関する壮大なモデルが提示されていることがわかる。これは、直線的な時間認識に慣れた我々に、根源的な問いを投げかけるものである。