Trey Hudson : Meadow で 体験/観測 した怪奇現象を語る
前置き+コメント
Meadow と名付けられた秘密の場所で起きる怪奇現象については過去記事で何度も取り上げてきた。ここを調査してきた Trey Hudson のインタビュー動画を AI(NotebookLM) で整理した。
Trey Hudson は様々な怪奇現象を報告しているが、それらは現場の EMF 異常による
- 「観測機材の誤動作」+ 意識障害による幻覚
でほぼ全てが説明し尽くせる…これが私の判断。
関連
Trey Hudson 自身の Meadow での体験 ⇒ Missing-411 の謎を解く寸前に至っている
要旨
ブラックウォーター異常地帯の調査
このテキ ストは、ポッドキャストのエピソード「Ep #20 The Meadow Project With Trey Hudson」からの抜粋であり、ホストと著者のトレイ・ハドソンとの対談を文字起こししたものです。
ハドソンは、自身の著書『The Meadow Project』の主題である「ブラックウォーター異常ゾーン」(Blackwater Anomalous Zone: BAZ)として知られる、超常現象の多発地帯での研究について語っています。彼は、場所を秘密にしている理由として、過去の経験から「真剣な研究者だけでなく、トラブルメーカーが集まることによる研究現場の破壊」を防ぐためだと説明します。
対談では、「人間が光の球体に変わって高速移動する熱反応の記録」や、「説明のつかない電子機器の異常」、「奇妙な女性との遭遇」といった、この場所で起こった数々の「信じがたい、そして時に危険な異常現象」が紹介されています。
さらに、ハドソンは超常現象、未確認生物(クリプティッド)、UFO現象がすべて相互に関連しているという見解を支持しており、元軍の情報将校としての背景から「厳格な手順と軍事的な構造」を用いて研究を運営していることを強調しています。
目次
- 前置き+コメント
- 要旨
- メドウ・プロジェクトに関するブリーフィング
- 物語形式の要約
- 事例分析 :
- 著書 : The Meadow Project
- 超常現象の総合的視点
- Blockwater 異常遅滞 (BAZ)
- BAZ での異常現 象(2016-07)
- BAZ での異常現象(2017-02)
- 継続的な影響と危険性
- 研究手法と技術
- Portal/Gateway の理論
- 情報源
メドウ・プロジェクトに関するブリーフィング
要旨
この文書は、トレイ・ハドソン氏が主導する「メドウ・プロジェクト」に関するポッドキャストでの議論を総合的にまとめたものである。同プロジェクトは、「ブラックウォーター異常地帯(BAZ)」と名付けられた、高度な異常現象が多発する秘密の場所を調査対象としている。調査は、UFO、未確認生物(クリプティッド)、心霊現象といった個別の超常現象を、相互に関連する「一つのダイヤモンドの異なる面」と見なす統合的アプローチを採用している。
調査チームは、元軍人や法執行機関出身者が多く、作戦命令書の発行、無線統制、明確な指揮系統といった軍隊式の厳格なプロトコルを導入している。これは、予測不可能な事態における安全性とデータ収集の効率性を最大化するためである。
記録された主な異常現象は以下の通りである:
- 人間の熱源シグネチャがオーブに変化し、時速約25マイルで移動後、再び人型に戻る現象
- 飛行を示唆する、地形を無視した完全な直線を描くGPS軌跡(ただしデータは後に消去)
- 内部に入った調査チームの熱源を完全に遮断する、巨大な箱型の熱源シグネチャの出現
- 調査チームの気を逸らそうとする「メン・イン・ブラック」を彷彿とさせる、奇妙なビジネスウーマンとの遭遇
- 調査地を離れた研究者の電子機器が広範囲で機能不全に陥る「ヒッチハイカー効果」
プロジェクトの場所は、過去に別の調査地が公開された際に、見物人やプロトコルを無視した人々の殺到によって調査が不可能になった経験から、厳重に秘匿されている。ハドソン氏は、これらの現象が、現実が可変的になる「ポータル」や「ゲートウェイ」の存在を示唆している可能性を考察しており、調査には深刻な健康リスクが伴うことも報告されている。
詳細分析
1. プロジェクトの概要と基本理念
1.1. メドウ・プロジェクトと「ブラックウォーター異常地帯」
メドウ・プロジェクトは、研究者トレイ・ハドソン氏によって設立された、特定の地理的領域における異常現象の体系的な調査である。この場所は、その正体を隠すために「ブラックウォーター自然保護区」という偽名で呼ばれ、調査チーム内では「ブラックウォーター異常地帯(Blackwater Anomalous Zone、略してBAZ)」として知られている。このプロジェクトは、ハドソン氏が当初、地域の民間伝承にある「幽霊が出る道」を調査している際に、ベースキャンプでUFO/UAP(未確認航空現象)が目撃されたことをきっかけに、偶然発見された場所で開始された。
1.2. 調査場所の秘匿性
ハドソン氏は、調査場所の正確な位置を秘密にすることを「非常に困難な決断」だったと述べている。その主な理由は、過去の経験に基づいている。
- 汚染の防止: 場所が公開されると、真剣な研究者だけでなく、多数の「スリルシーカー」や「ならず者」が殺到する。これにより、調査環境が破壊され、プロトコルが欠如した人々の存在がデータを汚染し、その場所を研究不能にしてしまう。
- 具体的な経験: ハドソン氏は、ユーワリー国有林のイェーツ・プレイスがテレビ番組で紹介された後、調査に訪れた際の逸話を引用している。金曜の夜は研究チームだけだったが、翌朝には約50張のテントが出現し、エリアは完全に「蹂蟙」された。その結果、観測された音(遠吠えや木のノック音)やFLIR(前方監視型赤外線装置)の熱源が、本物の現象なのか他の人間の活動によるものなのか区別がつかなくなり、その夜の調査結果はすべて「無効」となった。この経験が、メドウ・プロジェクトの場所を非公開にするという決断を固める要因となった。
1.3. 統合的アプローチ
ハドソン氏は、超常現象、UFO、未確認生物といった異なる分野の現象が、本質的には相互に関連しているという信念を持っている。
- 「同じダイヤモンドの異なる面」: 彼は、これらの現象がすべて「同じダイヤモンドの異なる面」であると表現している。この考え方は、伝説的な研究者ジョン・キールが提唱した概念に類似している。
- ラベル付けの回避: 調査中に観測された人型の熱源シグネチャを例に挙げ、心霊調査官なら「幽霊」、未確認生物研究者なら「ビッグフット」と結論づけるだろうと指摘。しかし彼のチームは、それを単に「異常な人サイズの熱源シグネチャ」と記録し、特定のラベルを貼ることを避けることで、より客観的な分析を可能にしている。
- パラディメンショナル(Paradimensionals): ジョン・キールの「ウルトラテレストリアル(地球外生命体ではない超地球的存在)」という用語に独自の解釈を加え、これらの存在を「パラディメンショナル」、すなわち別次元からの存在と呼称している。
- 分野横断的な対話: 異なる分野の研究者(UFO、未確認生物、超常現象)が協力し、知見を共有することで、これまで見過ごされてきた類似点を発見し、現象の理解を深めることができると強調している。
1.4. 厳格な調査プロトコル
チームの運営は、元軍人や法執行機関の経験を持つメンバーが多いことから、軍隊式の構造化されたアプローチを採用している。これは「準軍事的」であろうとするものではなく、その有効性に基づいている。
- 作戦命令書 (Operations Order): すべての調査活動の前に、目的、目標、使用無線周波数、キャンプ地や調査地の緯度経度、医療避難用の最寄りヘリポートの位置といった詳細情報を含む作戦命令書が発行される。
- 指揮系統: ベースキャンプを運営し無線を管理する「ネットコントロール担当官」、任務全体を監督する「作戦指揮官」、現場での活動を指揮する「戦術指揮官」といった明確な役割分担と指揮系統が存在する。
- 統制された行動: チームは許可なく移動せず、1時間ごとにネットコントロールへの定時連絡が義務付けられている。これにより、全メンバーの位置と活動状況が常に把握され、安全性が確保される。
- 高ストレス下での有効性: この厳格なプロトコルは、事態が「本当に奇妙に」なった際に、メンバーがパニックに陥るのを防ぎ、各自が自分の役割に集中し、冷静さを保つための拠り所となる。
2. 記録された主要な異常現象
2.1. 「オーブマン」事件(2016年7月)
この事件は、プロジェクト初期における最も奇妙な出来事の一つである。
- 失われた時間: 尾根沿いを単独で移動していたチームメンバー(元法執行官で捜索救助の専門家)が、既知の目印である倒木に到達した際、「どうやってここに来たか覚えていない」と無線で報告した。
- 熱源の変化: その後、彼が谷に下りてきた際、別のチームがFLIRで彼の熱源シグネチャを観測していた。すると、彼の人型の熱源は突然「オーブ(球体)」に変化し、8秒間で数百ヤード(時速約25マイルに相当)を移動した後、再び人型に戻った。
- 当事者の認識: この現象を体験した当事者は、何が起こったのか全く認識しておらず、「ただ普通に歩いてきただけ」だと主張した。これにより、「観測された側」と「観測した側」のどちらの認識が現実だったのかという量子論的な問いが生じた。
- GPSの異常記録: 翌朝、このメンバーが自身のGPSの追跡記録を確認したところ、起伏の激しい山岳地帯では物理的に不可能な、2~4キロメートルにわたる完全な直線が複数記録されていた。これは彼が空中を移動したことを示唆している。しかし、彼が自宅に戻ってデータをダウンロードしようとした時には、その記録はすべて消去されていた。ただし、複数のチームメンバーが現場でそのGPS画面を目撃しており、宣誓供述書が作成されている。
2.2. 「キューブ」と消失現象(2017年2月)
より大規模な調査チームで実施された実験で、さらに不可解な現象が記録された。
- 変形する熱源: 尾根の上からFLIRで観測中、人型の熱源シグネチャが、背が高い状態から低い状態へ変化し、最終的に2つに分裂する様子が記録された。
- 箱型の熱源: 中央の観測チームが、地上に約10m x 6m x 6mの巨大な「箱」または「立方体」型の熱源シグネチャをFLIRで捉えた。これは『ハント・フォー・ザ・スキンウォーカー』で報告された現象や、ブラジルのUFO目撃情報「チュパチュパ」との類似性が指摘されている。
- 熱源の消失: この箱型熱源の場所を調査するために派遣されたチームがそのエリアに足を踏み入れた瞬間、彼らの熱源シグネチャはFLIRの画面から完全に消滅した。冬で植生がまばらな時期であり、物理的に熱源が遮蔽されることは考えにくい状況だった。
- チームの証言: エリアに立ち入ったチームは、「ベルベットの袋の中に落とされたようだった」と述べ、非常に暗く、静かで、気温が急激に低下したと報告した。エリアに入る際には障害物がなかったにもかかわらず、出る際にはイバラやツタに遭遇したという。
2.3. 謎のビジネスウーマン遭遇事件(2017年2月)
「キューブ」事件の直後、ベースキャンプでさらに奇妙な出来事が起こった。
- 不適切な服装の 訪問者: 深夜22時半、冬の森にもかかわらず、ローファー、スラックス、ブラウス、ブレザーというビジネススーツ姿の女性が現れた。
- 奇妙な言動: 彼女は支離滅裂な様子で、チームに調査を中断し、「モンキーベア」なる生物がいるという人里離れた道へ同行するよう執拗に要求した。また、チームメンバーの目の前でしゃがみこんで排尿するなど、社会通念を著しく欠いた行動をとった。
- 不気味な知識: 彼女はハドソン氏と同じ大学の同じ学部を卒業し、同じ教授の下で学んだと主張し、ハドソン氏が挙げた教授の名前を正確に言い当てた。
- 「メン・イン・ブラック」との類似性: 彼女の行動は、重要な発見の直後に現れ、注意を逸らそうとする、服装が場違い、社会規範を理解していないといった「メン・イン・ブラック」の古典的な特徴と一致していた。
- 後日談: 最近、トルコ在住の大学の同窓生を通じて、この女性が実在の人物であることが判明した。彼女はチームと会ったことは覚えているが、自身の行動が奇妙だったという記憶はない。ハドソン氏は彼女との面会を計画している。
2.4. 電子機器の異常と「ヒッチハイカー効果」
調査地で観測される現象は、研究者がその場を離れた後も影響を及ぼすことがある。
- 最近の事例: ごく最近の調査後、帰宅途中の複数の研究者が深刻 な電子機器のトラブルに見舞われた。
- ある研究者のGPSは、同じ場所を何度も周回するルートを示し続けた。
- 別の研究者の車は、州境付近で全ての電子系統が完全に停止し、45分後に突然復旧した。
- もう一人の研究者の車は、誰も乗っていないのにライトが点滅し、クラクションが鳴り響くなど暴走した。
2.5. 個人的な空間識失調体験(2020年1月)
ハドソン氏自身も、この場所の現実を歪める性質を直接体験している。
- 認識の変容: 70回以上訪れている慣れた場所で、小川を渡った際に、全く新しい別の草原(メドウ)に出たと完全に思い込んだ。しかし、同行していた研究者に「同じメドウにいる」と指摘された瞬間、風景の認識が「シフト」し、ランドマークが本来あるべき位置に後退するのを感じた。
- 失踪事件との関連: 彼はこの体験が、デビッド・ポライデスが研究する国立公園での不可解な失踪事件の背後にあるメカニズムかもしれないと推測している。つまり、人々は異世界に迷い込むのではなく、その場で認識が歪められ、方向感覚を失うのではないかと考えている。
3. 調査手法と機材
3.1. 標準機材
チームは、科学的データを収集するために多様な機材を運用している。
- 視覚観測: FLIR(サーマルスコープ)、Psionics製デジタルナイトビジョンカメラ、AN-PVS-7暗視ゴーグル。
- 環境測定: トライフィールドメーター(電磁場測定)、ガイガーカウンター(放射線測定)、コンパス(磁場異常の検出)。
3.2. 実験的手法:「エステス・メソッド」
従来の超常現象調査から借用した実験的な手法も導入している。
- 手法: 受信者と呼ばれる人物に、外部の音を遮断するイヤーマフとアイマスクを装着させ、ゴーストボックス(ラジオの周波数を高速でスキャンする装置)から聞こえてくる単語だけを復唱させる。質問者はその間、質問を投げかける。
- 結果: この手法をメドウで実施したセッションでは、何らかの知的存在とのコミュニケーションが成立した可能性が示唆された。その存在は、ポータルや箱の物理的性質(電磁気学、重力など)に関する質問を始めると、非常に「動揺」した様子を見せたという。
3.3. 今後の展望
チームは、現象のさらなる解明を目指して、新たな手法の導入を検討している。
- ゴッドヘルメット: 脳の側頭葉に磁場をかけることで宗教的・神秘的体験を誘発するとされる「ゴッドヘルメット」の使用を検討しており、エステス・メソッドとの組み合わせも視野に入れている。
- 退行催眠: チームメンバーが体験した出来事の裏に隠された記憶を探るため、また、謎のビジネスウーマンの体験を明らかにするために、退行催眠の専門家との協力を模索している。
4. 考察と潜在的リスク
4.1. ポータル/ゲートウェイ仮説
ハドソン氏は、BAZのような場所が、特定の未知の変数によって「ポータル」や「ゲートウェイ」が出現する特異点ではないかと推測している。
- 異次元の交差点: これらのポータルが開いている時、物質、生命体、あるいは思考形態が、我々の現実と別の現実との間を行き来できる可能性がある。
- 歴史的・考古学的文脈: 彼は、メサ・ヴェルデやスキンウォーカー牧場、アメリカ南部の神聖な場所、レイラインなど、歴史を通じて世界中に存在する「聖地」や「禁足地」が、同様の性質を持つ場所であ る可能性を示唆している。
4.2. 調査に伴う危険性
メドウ・プロジェクトの調査は、知的探求であると同時に、深刻なリスクを伴う。
- 健康への影響: 調査開始以来、チームメンバーには深刻な健康問題が発生しており、1名の死亡、別のメンバーの癌の再発が報告されている。また、現場から研究者を緊急医療搬送した事例もある。
- 物理的・精神的リスク: 予測不可能な現象は、物理的な危険だけでなく、極度の精神的ストレスをもたらす可能性がある。このため、厳格なプロトコルとチーム内の相互扶助が不可欠であると強調されている。
物語形式の要約
メドウ・プロジェクトの謎:森で起きた奇妙な出来事の物語
1. 森の奥深くにある秘密の場所
物語の主人公は、研究者のトレイ・ハドソン氏。元軍の情報将校という経歴を持つ彼は、超常現象という混沌とした研究分野に、軍隊式の厳格な規律と計画性をもたらしました。彼が率いる研究チームが挑むのは、「メドウ・プロジェクト」と呼ばれる、常識では説明のつかない現象が多発する謎めいた土地での調査です。
この調査の舞台は「ブラックウォーター異常地帯(BAZ)」と名付けられていますが、その正確な場所は固く秘密にされています。ハドソン氏がここまで慎重になるのには、過去の苦い経験から得た、二つの明確な理由がありました。
- 深刻な研究者と単なる野次馬の殺到: 以前、ユワリ国立森林公園での調査がテレビで紹介された際、翌日には50ものテントが周囲に張られ、大勢の人で溢れかえってしまいました。これにより、まともな調査は完全に不可能になったのです。
- デー タの汚染: 多くの人がいると、観測された現象(物音、熱源、叫び声など)が、本物の異常現象なのか、それとも他の人間が引き起こしたものなのか、区別がつかなくなります。これでは、研究データ全体の信頼性が失われてしまうのです。
この場所を純粋で汚染されていない「実験室」として保つため、ハドソン氏はその場所を秘密にするという、苦渋の決断を下しました。
しかし、そもそも彼らは、どのようにしてこの奇妙な現象が多発する謎めいた場所を発見したのでしょうか?その始まりは、全くの偶然からでした。
2. 偶然から始まった調査
すべては、ある民間伝承の調査から始まりました。ハドソン氏のチームは当初、地元で噂される「幽霊が出る道」の謎を解明するために現地を訪れました。それは寒く、雨が降る冬の夜のことでした。何時間もかけて調査したにもかかわらず、結果は完全な空振り。チームは「がっかりして唇を突き出しながら」、ベースキャンプへの帰路につきました。
ところが、物語はここで思わぬ方向へ転換します。ベースキャンプで留守番をしていた隊員が、信じがたい光景を目撃していたのです。コーヒーを飲んで暖をとっていた彼が外に出ると、その出来事は次のような順序で起こりました。
- まず、雷鳴を伴わない稲妻のような光が、空から地上へと落ちてきました。
- 次に、まるで月がもう一つ現れたかのような、巨大で明 るいオーブ(光の球)が空に出現しました。
- そして、そのオーブは、天体の動きとしてはあり得ないことに、真横に「スライド」するように動き始めました。
- 最後に、オーブの中心に小さな黒い点が現れ、それが徐々に大きくなっていき、光全体が完全に消滅してしまったのです。
この奇妙な目撃報告を聞いたチームは、すぐさま調査対象を変更しました。「幽霊の道」の調査は打ち切られ、彼らの関心は、この現象が起きたベースキャンプ周辺の「牧草地(メドウ)」へと完全に向けられたのです。
こうして、彼らはこの牧草地で本格的な調査を開始することを決定しました。しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは、想像を絶する不可解な出来事の連続だったのです。
3. 最初の不可解な夜(2016年7月)
本格的な調査が始まった2016年7月のある夜、チームは最初の重大な異常現象に遭遇します。その夜の作戦はこうでした。牧草地にサーマルカメラ(熱探知カメラ)を持つ観測チームを配置し、もう一人の隊員(ボブ)が南側の尾根を移動して、もし何か潜んでいればそれを牧草地へ追い立てる、というものでした。
最初に異常を報告したのは、尾根を移動していたボブでした。彼は無線で「目印にしていた倒木に着いた。しかし、どうやってここに来たのか覚えていない」と告げたのです。これは「失われた時間」として知られる現象で、チ ームに緊張が走りました。
しかし、その夜の本当のハイライトは、その直後に起こりました。牧草地の観測チームがサーマルカメラでボブの姿を捉えていると、信じられない光景がモニターに映し出されたのです。観測にあたっていたのは、物理学と哲学の二重学位を持つ元米陸軍レンジャーと、行政学の修士号を持つ救急医療のベテラン。いずれも冷静で信頼性の高い人物です。彼らが見たのは、ボブの人型の熱源が、突然、球体のオーブに姿を変える瞬間でした。そして、そのオーブはわずか8秒で数百ヤードを移動し(時速約40kmに相当)、再び元の人型に戻ったのです。
この現象の最も奇妙な点は、観測者と当事者の間に生じた「認識のズレ」でした。
| 観測チームが見たもの | ボブ本人が体験したこと |
|---|---|
| 人型の熱源が球体のオーブに変化し、超高速で移動した後に再び人型に戻る様子をサーマルカメラで観測した。 | 本人にはオーブに変わったという認識は全くなく、ただ普通に歩いていただけだと主張した。 |
この夜の異常はこれだけではありませんでした。
- 緑色のオーブ: ベースキャンプの担当者が、チームが持っていないはずの緑色のヘッドランプ(実際は緑色のオーブ)が尾根の上で動いているのを目撃しました。
- 白い人影: 深夜2時、同じ担当者が森の端からこちらを監視している白い人型の姿を目撃。これは、その地域に伝わる「白いサスカッチ(雪男のような未確認生物)」の伝承と奇妙に一致していました。
そして、この夜のクライマックスは翌朝に訪れます。ボブが持っていたGPSの移 動記録を確認すると、そこには、起伏の激しい山岳地帯では物理的に不可能な、数キロにわたる「完全な直線」の軌跡が複数記録されていたのです。これは、彼が一時的に空中を移動した可能性を示唆していました。しかし、この決定的な証拠となるデータは、彼が家に帰り着くまでの間に、謎の力によってGPSから完全に消去されてしまっていたのです。幸いなことに、複数のチームメンバーが消去前のGPS記録を目撃しており、その旨を記した宣誓供述書が残されています。
失われた時間、オーブへの変身、そして物理的に不可能なGPS記録。このあまりにも奇妙な一夜は、メドウ・プロジェクトの謎の深淵をチームに垣間見せました。そして、次回の調査では、彼らはさらに異様な現実と対峙することになるのです。
4. 謎が深まる二度目の調査(2017年2月)
前回の調査から約半年後、チームは再びあの牧草地を訪れました。そこで彼らが遭遇したのは、さらに異質で不可解な現象でした。
まず、尾根の上で観測していたチームが、奇妙な熱源を発見します。それは一つの人型の熱源でしたが、背が高くなったり低くなったりを繰り返し、最終的には二つに分裂して消えてしまいました。
しかし、この調査の核心となる現象は、牧草地の中心で観測されました。サーマルカメラが捉えたのは、熱を放出している巨大なキューブ(箱) だったのです。その大きさは、約10m x 6m x 6m。まるで透明な巨大建造物がそこにあるかのようでした。この現象は、「スキンウォーカー牧場」のような他の有名な異常地帯で報告されているものと非常によく似ています。
事態がさらに不気味になったのは、調査チームがそのキューブがあったとされる場所へ向かった時でした。彼らがその領域に足を踏み入れた瞬間、観測チームのサーマルカメラから、彼らの熱源が完全に消失してしまったのです。
キューブの領域に入ったチームメンバーは、その時の体験を次のように語っています。
彼らの証言によれば、そこはまるで「ベルベットの袋の中に落とされた」ような感覚だったという。完全な暗闇と静寂、そして急激な温度の低下。入る時はイバラやツタのような障害物には一切遭遇せず、スムーズだった。しかし、出てくる時には、そこにあるはずのないイバラやツタに阻まれたという。
まるで、ほんの数秒間だけ、彼らは別の空間に迷い込み、その空間の物理法則が現実を書き換えたかのようでした。
チームの姿を消し去る謎の空間。この驚くべき現象を記録した直後、彼らのもとに、この夜最も奇妙な訪問者が現れることになるとは、誰も予想していませんでした。
5. 森に現れた謎の女性
「巨大な箱」事件でチームが騒然としている最中、ベースキャンプから無線が入ります。「責任者に会いたいという人が来ている」と 。真冬の深夜22時半、森の奥深くにあるキャンプに訪問者とは、一体何者なのでしょうか。
キャンプに戻ったハドソン氏が目にしたのは、場違いにもほどがある光景でした。そこに立っていたのは、ローファーにスラックス、そしてブレザーという出で立ちの「ビジネスウーマン」だったのです。彼女は「ストレスの多い一日だったので、気分転換にドライブしていた」と語りましたが、その言動は終始、常軌を逸していました。
- 非常に執拗に、チームに「モンキーベア」なる謎の生物がいるという廃屋へ案内させようとしました。
- ハドソン氏の出身大学や専攻、さらには彼が師事した教授の名前まで、驚くほど正確に知っていました。
- この奇妙なやり取りの中で、彼女は自身の本名を名乗りました。この透明性は、彼女の不可解な行動と著しい対照をなしていました。
- 会話の途中、突然チーム全員が見ている前でしゃがみ込み、平然と排尿を始めました。社会的常識が完全に欠如しているかのようでした。
ハドソン氏は、彼女の正体が、超常現象の目撃者を妨害し、混乱させるために現れるとされる「メン・イン・ブラック」のような存在ではないかと疑いました。
しかし、この話にはさらに奇妙な結末が待っていました。後日、ハドソン氏の知人が調査したところ、この女性は実在の人物であることが判明したのです。そして、彼女自身に話を聞くと、その夜チームと会ったことは覚えているものの、自分の行動が奇妙だったという記憶は全くありませんでした。彼女は何者かに操られていたのか、それともこの土地の力が彼女の認識を歪めたのか。謎は未解決 のままです。
現実と非現実の境界を揺るがすかのような、謎の女性との遭遇。この出来事は、メドウ・プロジェクトで起こる現象が、人間心理や認識にまで深く干渉してくる可能性を示していました。そして、その影響は調査地を離れた後までも、彼らを追いかけてくるのです。
6. 調査後も続く不可解な現象
メドウ・プロジェクトの奇妙さは、調査地にいる間だけにとどまりません。「ヒッチハイカー効果」とも呼ばれるこの現象は、まるで何か目に見えないものが研究者たちに「憑いて」くるかのように、彼らの日常にまで影響を及ぼします。
調査からの帰り道、チームメンバーの電子機器に次々と異常が発生しました。
- ある隊員のGPSは、同じ場所をぐるぐると回り続け、目的地へ案内することをやめてしまいました。
- 別の隊員の車は、電子系統が完全に停止。45分後に何の前触れもなく突然復旧しました。
- また別の隊員の車は、駐車中に勝手にライトが点滅し、クラクションが鳴り響くというポルターガイスト現象に見舞われました。
この土地は、人の認識さえも歪めます。ハドソン氏自身も、過去に70回以上訪れている馴染み深い牧草地で、小川を渡った先を「全く新しい別の牧草地だ」と完全に思い込んでしまった経験があります。同僚に「ここはいつもの場所ですよ」と指摘された瞬間、まるで魔法が解けたかのように、景色が「正常に”戻った”」といいます。
ハドソン氏は、このような強烈な見当識障害(disorientation)が、ジャーナリストのデビッド・ポライデスが調査する、国立公園での不可解な失踪事件と関係があるのではないかと考えています。もし一人でこの現象に遭遇したら、無事に帰還することは困難かもしれません。
さらに深刻なことに、この研究には極めて重大なリスクが伴う可能性が示唆されています。ハドソン氏は「研究を始めて以来、チームメンバーに深刻な健康問題がいくつか発生した」と語ります。その中には一人の死、そして別のメンバーの癌の再発が含まれているのです。この場所が人体に与える影響は、全くの未知数です。
調査地を離れてもなお続く奇妙な影響。メドウ・プロジェクトは、単なる現象の観測に留まらず、研究者たちの日常や生命そのものにさえ関わる、底知れぬ謎であることを示しています。では、この終わりなき探求の先に、答えはあるのでしょうか。
7. 終わりなき探求
メドウ・プロジェクトで起きる現象は、一つのカテゴリーに収まりません。UFO、未確認生物、心霊現象、物理法則の歪み。ハドソン氏が言うように、これらはすべて「同じダイヤモンドの異なる面」なのかもしれません。この場所の真の重要性は、これまで別々に研究されてきたこれらの分野が交差する「結節点」であるという事実にあります。ここでは、古い分類は意味をなさなくなるのです。
ハドソン氏は、この 場所が異次元や別の現実へと繋がる「ポータル」や「ゲートウェイ」なのではないかと推測しています。しかし、彼は謙虚にこう結論づけています。「我々はまだ、答えを見つけるどころか、正しい問いかけすら分かっていないのかもしれない」と。
この物語は、まだ終わりません。調査は今も続いており、謎は深まるばかりです。しかし、この物語は私たちに一つの可能性を示唆しています。
ハドソン氏がこの場所を偶然発見したように、もしかしたら、このような世界の歪みは、あなたのすぐそばにも隠されているのかもしれません。