「Edgar Mitchell の宇宙空間での神秘体験」の謎を解く
前置き
長文の記事に埋もれているので、タイトル・レベルに格上げしておく。ついでに、この神秘体験の機序を解く。
核心部分
宇宙飛行士の事例は、この「宇宙の他の部分との共鳴」というセンシェンスの極端な例として提示されています。
- Schild博士は、アポロ14号の宇宙飛行士エドガー・ミッチェルから聞いた話として、宇宙飛行士が宇宙空間で経験する極度の方向感覚喪失について言及しています。
- 宇宙では、日の出と日の入りが90分ごとに起こり、無重力であるため、時間と空間に関する深刻な方向感覚喪失が生じます。
- このような極度の方向感覚喪失状態にある宇宙飛行士は、自身の「魂のつながり」を失い、別の知覚存在(sentient being)の魂のつながりを拾い上げることがあるとSchild博士は説明します。
- 具体的な事例として、ある宇宙飛行士が文字通り象の魂のつながりを経験したと報告されています。これは、心の中で象を想像するのではなく、象として生きる経験を共有するというものでした。
- この宇宙飛行士は、砂漠で水飲み場を探している象が感じるであろう恐怖や混乱を実際に体験し、その象の経験をサバンナで共有していました。
ref: 宇宙飛行士の事例
この宇宙空間での神秘体験の謎を解く
この件については、過去記事でも取り上げた。
Dr. Edgar Mitchell : 宇宙での神秘体験 (2025-03-20)
なぜ、一部の宇宙飛行士にこのような体験が生じるのか?
その理由は、Rudy Schild の主張する
- 自身の「魂のつながり」を失い、別の知覚存在(sentient being)の魂のつながりを拾い上げることがある
からではなく、
- 「宇宙では、日の出と日の入りが90分ごとに起こり、無重力であるため、時間と空間に関する深刻な方向感覚喪失が生じ」、意識レベルが低下したことの副産物
だろう。つまり、この時に Edgar Mitchell は日常的な意識状態から大きく逸脱していた。そのため、非日常的な体験(=幻覚)を招いた。
このような意識レベルの低下を効果的に誘発させる装置があって、下の過去記事で取り上げた。
特殊な装置("Lucid Light Device")でアストラル平面を体験した。(途中:その1)
自説を平易に解説、"Lucid Light Device" 体験談(途中:その2)
これとは逆に、外の光景が殆ど変化しない荒野(or 深夜のドライブ=車外の光景が前方を含めて殆ど変化しない)を長時間、運転しても意識レベルが低下して幻覚体験が起きることは以前から報告されている。
こういった現象を悪用して、カルト組織では信者を窓を完全に塞いだ建物内部に集団で押し込めて瞑想の真似事を長期間繰り返させることで、彼らの意識を逸脱させるテクニックを使うことがある。信者は時間感覚も狂い、何日経過したのかすらわからなくなる。このような意識状態に信者を陥らせることで、容易に洗脳され、どんな与太話であろうと納得し、神秘体験すら生じやすくなる。
喩えると、OS(意識)のバグを利用して、システム(脳神経系)の誤動作を引き起こし、OS を乗っ取る…これがカルトの手口。
無意味なマントラや祈りの文言を幾度も繰り返させるのも同じ効果がある。要するに催眠効果による意識レベルの低下と、その状況下での洗脳を狙っている。中世の修道院で採用されていた祈り中心の生活パターンも、この人間の精神の逸脱を効果的に誘発する仕組みになっている。
(2025-09-30)