Jonathan Rose Ph.D : Emanuel Swedenborg を語る
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前置き
Jonathan Rose とは…
ジョナサン・ローズ エマヌエル・スヴェーデンボリ神学著作新世紀版シリーズ編集者ジョナサン・ローズ博士は『オフ・ザ・レフト・アイ』番組に複数回出演している。彼はシリーズ編集者であり、翻訳者、研究者、注釈者、資金調達担当者として、エマヌエル・スヴェーデンボリ神学著作の最新学術研究を現代的で理解しやすい英語訳に反映させる進行中のプロジェクト「新世紀版」に携わっている。宗教学の学士号(B.A.)と神学修士号(M.Div.)、ラテン語学の修士号(M.A.)と博士号(Ph.D.)を取得し、そのキャリアと研究をスヴェーデンボリの人生と著作に注いできた。スヴェーデンボリウスラテン語分析アルゴリズムを開発し、ラテン語検索ソフト「ネオサーチ」の構築に貢献。スヴェーデンボリウス財団現職に就く前は、スヴェーデンボリウス関連図書図書館のキュレーターを務め、ブリン・アシン大学では宗教学・聖書言語の終身教授兼チャプレンを兼任。著書に『十戒に秘められた愛のメッセージ』『スヴェーデンボリウスの神学の園』がある。 共編著『エマヌエル・スヴェーデンボリ(1688–1772)神学著作ラテン語テキスト語彙集』では、スヴェーデンボリ式新ラテン語の基礎文法を含み、現存する数少ない新ラテン語辞書の一つに加わった。8年間にわたり「スピリット・アンド・ライフ聖書研究会」を創設・主宰し、スウェデンボリ派の視点から聖書を考察する1時間動画300本以上を制作。熱心な音楽家としても活動し、折衷的なゴスペル音楽アルバム『雨上がりの澄んだ輝き』を発表している。
ref: Jonathan Rose - Swedenborg Foundation https://swedenborg.com/otle/about/jonathan-rose/
エマニュエル・スヴェーデンボリ(1688-1772)の神学著作のラテン語テキストの用語集 ハードカバー – 2010/1/1 英語版 ジョン・チャドウィック(編集)、ジョナサン・S・ローズ(編集)、ジョン・エリオット(序文) 5つ星のうち5.0 (3) ジョン・チャドウィック博士とジョナサン・S・ローズ博士による『エマニュエル・スヴェーデンボリ(1688-1772)の神学著作のラテン語テキストの語彙集』は、18 世紀のエマニュエル・スヴェーデンボリの神学著作に含まれる 14,000 の新ラテン語とその用法に関する、ユニークな専門辞書です。
スヴェーデンボリ研究者に役立つだけでなく、この辞書は、歴史、哲学、神学、科学の学生や学者、そして新ラテン語(ルネサンス期から啓蒙時代、そしてそれ以降、学識のある作家や思想家たちが使用していたラテン語の一分野)で書かれた文章に触れるすべての人にも大いに役立つでしょう。この辞書は美しくシンプルなデザインで、操作も簡単です。編集者ジョン・チャドウィックによる序文に加え、この版では、ジョナサン・S・ローズによる新しい紹介文も掲載されています。この紹介文には、スヴェーデンボリの新ラテン語(古典ラテン語とは区別される)の形態論に関する重要なセクション、 ジョン・エリオットによるジョン・チャドウィックの生涯を称える文章、スヴェーデンボリの神学著作のさまざまなラテン語版の詳細なリストを掲載した付録、そしてスヴェーデンボリによるセバスチャン・シュミットのラテン語聖書の使用に関する付録も掲載されています。
ref: Amazon | A Lexicon to the Latin Text of the Theological Writings of Emanuel Swedenborg 1688-1772 | Chadwick, John, Rose, Jonathan S., Elliott, John | Foreign Language https://www.amazon.co.jp/-/en/John-Chadwick/dp/0854481532
要旨
このソースは、18世紀の科学者であり神秘主義者でもあったエマヌエル・スヴェーデンボリの生涯と、その 死生観を専門家が解説する対談形式の記録です。
スヴェーデンボリは卓越した知性を持つポリマス(博学者)でありながら、50代で霊的な覚醒を経験し、死後の世界との交流を日常的に行うようになった特異な人物として描かれています。彼は、死後すぐに赴く「霊界」を経て、個人の愛と信念に基づき天国か地獄へと導かれるという、独自の階層的な死後構造を詳述しています。
また、天使や悪魔はかつて人間であった存在であり、「対応」という概念を通じて、目に見える物理世界と霊的な領域が密接に繋がっていることを説いています。さらに、人間一人ひとりが宇宙の縮図であり、フラクタル的な構造を持つという彼の思想は、現代の科学的視点にも通じる深い洞察を提示しています。
最終的に、これらの対話はスヴェーデンボリの教えが現代の近死体験研究の先駆けであり、心理学的にも先駆的であったことを浮き彫りにしています。
目次
- 前置き
- 要旨
- エマヌエル・スウェーデンボルグの『天国と地獄』に関するブリーフィング
- エマヌエル・スウェーデンボルグの死後世界観と現代臨死体験(NDE)研究の比較分析
- 比較神 学レポート:エマヌエル・スウェーデンボルグの終末論と18世紀キリスト教正統教義の対比分析
- スウェーデンボルグと巡る死後の世界の旅:天国と地獄へのステップ・バイ・ステップガイド
- スウェーデンボルグ思想の核心:「対応」の概念への招待
- 人物背景
- 死後の世界の構造
- 主要な概念
- 死の体験と移行
- 情報源
エマヌエル・スウェーデンボルグの『天国と地獄』に関するブリーフィング
要旨
本ブリーフィングは、18世紀スウェーデンの科学者であり神秘家でもあるエマヌエル・スウェーデンボルグが、その著作『天国と地獄』で提示した死後の世界に関するヴィジョンを統合的に解説するものである。スウェーデンボルグの主張は、当時の啓蒙思想や伝統的なキリスト教の教義とは一線を画すものであった。
彼のヴィジョンの中核をなすのは、死が単なる移行であり、意識は途切れることなく継続するという思想である。死後、ほとんどの人間はまず天国でも地獄でもない中間領域「霊界」に入り、そこで自己の内面を探求し、自らの本質的な「愛」が何であるかを見極めるプロセスを経る。最終的に天国に行くか地獄に行くかは、神による審判ではなく、個人の最も深い愛情や欲望に基づいた自己選択の結果であるとされる。
スウェーデンボルグは、天使や悪魔が神によって特別に創造された存在であるという伝統的な見方を否定する。彼によれば、天使とは天国にいる元人間であり、悪魔とは地獄にいる元人間である。また、地獄は火と硫黄による拷問の場ではなく、悪を愛する者たちが自ら選んで住む社会であり、その苦しみは他者を害したいという欲望が満たされない精神的な欲求不満に由来するとされる。
さらに、スウェーデンボルグは、人間の精神そのものが天国と地獄の力がせめぎ合う「霊的な戦場」であると説く。私たちの内なる思考や感情は、霊界からの影響を常に受けており、人間はこの内なる戦いにおいて選択の自由を持つ。彼の思想の根底には、物理的世界のあらゆるものが霊的世界の何かを反映しているとする「対応」の教義と、個人の中に宇宙全体が反映されているという「小宇宙」の概念がある。このホログラフィックな宇宙観は、一人ひとりの人間に無限の価値と完全性を与えるものである。
1. エマヌエル・スウェーデンボルグ:科学者にして神秘家
エマヌエル・スウェーデンボルグ(1688-1772)は、18世紀のスウェーデンで活躍した人物であり、その生涯は大きく二つの時期に分けられる。
- 科学者としての前半生: ルーテル派の著名な司教の息子として生まれたが、家業を継がず科学の道に進んだ。鉱物学、解剖学、結晶学、脳科学など多岐にわたる分野で貢献し、スウェーデン初の代数学の教科書を執筆し、初の科学雑誌を創刊するなど、博学者(ポリマス)として知られた。
- 霊的覚醒と後半生: 50代半ばに、約5年間にわたる霊的な覚醒を経験した。イエス・キリストのヴィジョンを見たとされ、その体験は当初「超自然的な睡眠」と彼が呼ぶ、明晰夢のような形で始まった。やがて、彼は意識を保ったまま霊界の住人と対話できる「二重意識」の状態に至った。この状態は、その後の27年間の生涯にわたってほぼ毎日続いたとされる。
- 神学的著作: 霊的覚醒後、スウェーデンボルグは自らの体験と、それによって得られたキリスト教、聖書、宗教に関する洞察を記録した。全25巻、約7,300ページに及ぶ18の神学的著作を出版した。その影響は多くの思想家や芸術家に及んだが、今日においても一般的には広く知られてはいない。
2. 死後の世界:スウェーデンボルグのヴィジョンの中核
スウェーデンボルグの最も有名な著作である『天国と地獄』は、当時の宗教観や世俗的な考え方に大きな挑戦を突きつけるものであった。啓蒙時代にあって、知識人層は世俗化し、死後の生命に対する信仰は形骸化していた。また、アイザック・ニュートンのように、死者の魂は最後の審判の日まで眠っていると信じる者もいた。スウェーデンボルグは、自らの直接体験に基づき、これらの見解を覆す詳細な死後の世界の描写を提示した。
2.1. 即時の移行と「霊界」
スウェーデンボルグによれば、死は消滅でも眠りでもなく、霊的な世界への即時の移行である。
- 継続する人格: 人は死後も、記憶、人格、興味、関心をそのまま保持する。
- 霊界 (The World of Spirits): ほとんどの人間は死後、まず天国でも地獄でもない中間領域である「霊界」に入る。ここは一種の平衡状態にあり、個人が自己の内面と向き合う場所である。
- 自己探求のプロセス: 霊界において、人々は自らが何を本当に愛し、何を最も大切にしているかを深く探求する。このプロセスを経て、個人の本質的な性質が明らかになる。
- 滞在期間: 霊界での滞在期間は人によって異なり、最長で30年(後の著作では20年)とされる。ただし、生前から完全に善であるか、あるいは完全に悪である人物は、死後1時間以内に直接天国か地獄へ向かうこともある。
2.2. 天国と地獄の構造
神が一方的に裁きを下すのではなく、天国と地獄は個人の内なる状態が反映された世界であり、自己選択によってそのいずれかに住むことになる。
- 選択の原理: 例えば、残虐行為を心から愛する人間は、慈悲と愛に満ちた天国の「雰囲気」の中では息苦しさを感じ、自らそこを離れてしまう。
- 壮大な対称性: 天国と地獄はそれぞれ三つの階層からなり、対称的な構造を持つ。