Daz Smith : ポルターガイストの経験と遠隔視
要旨
Daz Smith :リモートビューイングの軌跡と深淵
このソースは、イギリスのリモート・ビューイング(遠隔透視)の先駆者である Daz Smith 氏へのインタビューを書き起こしたものです。
幼少期にポルターガイスト現象を経験した彼は、透視能力者の母親の影響を受け、若くして精神世界の探求を始めました。1990年代に米軍の超能力スパイ技術を知った彼は、独自の訓練を経て、現在はビットコインの価格予測や行方不明者の捜索などにその技術を応用しています。
対話の中では、この技術が単なる直感とは異なり、科学的なプロトコルに基づいた自己制御の手法であることが強調されています。また、スミス氏はUFOや異次元の存在との交信についても触れ、情報の海から真実を引き出す方法論を語っています。
全体として、神秘的な現象を論理的な枠組みで捉え直そうとする彼の歩み と、未来予測の可能性が示された内容です。
目次
- 要旨
- ブリーフィング・ドキュメント: Daz Smith 氏へのインタビュー要旨
- 超能力者の家で育った僕: Daz Smith の不思議な子供時代
- Daz Smith 氏の超常現象調査に関する報告書:UFO、ポルターガイスト、クロッ プサークルへの個人的探求
- 経歴と生い立ち
- 遠隔視
- 活動とプロジェクト
- UFO と crop formation
- 哲学と信念
- 情報源
ブリーフィング・ドキュメント: Daz Smith 氏へのインタビュー要旨
要旨
この文書は、リモート・ビューイング(RV)の専門家であり、この分野のパイオニアである Daz Smith 氏へのインタビューから得られた主要なテーマと洞察をまとめたものである。スミス氏は、超常現象に対して開かれた家庭環境で育ち、古典的なサイキック技術の訓練を受けた後、リモート・ビューイングに30年以上を捧げてきた。
主要な洞察:
- 独自の経歴とRVへの傾倒: スミス氏の経歴は、霊媒やヒーラーであった母親の影響を受け、幼少期から超常現象に親しんでいた点でユニークである。古典的なサイキック技術を学んだ後、その自発性やコントロールの欠如に限界を感じ、科学的な厳密性を持つリモート・ビューイングに移行した。
- 科学的規律としてRV: スミス氏は、RVを単なるサイキック能力ではなく、厳格なプロトコルに基づいた技術として位置づけている。ターゲット情報を知らない「ブラインド状態」での作業、全データの記録、そして事後的なフィードバックによる精度検証という規律が、情報の客観性と信頼性を担保する上で不可欠であると強調する。
- RVの実践的応用と成果: 氏はRVを多岐にわたる分野で応用している。未来予測グループでは9年間にわたり暗号資産市場や世界のニュースを予測し、月次予測で65%という高い精度を維持している。また、米国の法執行機関と協力し、行方不明者捜索にも貢献した実績を持つ。
- 「情報フィールド」という世界観: RVの実践を通じて、スミス氏の死後の世界やUFOといった現象に対する見解は変化した。彼は、あらゆる情報が存在する普遍的な「情報フィールド」に意識がアクセスしているというモデルを提唱する。これは、物理学におけるホログラフィック宇宙論や量子もつれの概念とも共鳴するものであり、従来のスピリチュアルな解釈に新たな視点を提供している。
Daz Smith 氏の経歴とリモート・ビューイングへの道
幼少期のスピリチュアルな環境
Daz Smith 氏の超常現象への関与は、その生い立ちに深く根差している。彼は、サイキックや秘教的な事柄が許容される家庭で育った。自宅にあった唯一の蔵書は、シルバーバーチのような霊媒師の教えやESP(超感覚的知覚)能力を高めるためのサイキック開発に関する本であった。
- 母親の影響: 彼の母親はクレアボヤント・ヒーラー(透視能力を持つヒーラー)であり、地元のスピリチュアリスト教会の責任者でもあった。このため、スミス氏は幼い頃からその環境に身を置いていた。
- 超常体験: 5歳の頃、前の家でポルターガイスト現象が多発したことが、一家が現在の家へ引っ越すきっかけとなった。誰もいないはずの2階で走り回る音が聞こえたり、夜中に電灯が点滅したりする現象が起きたという。スミス氏はこの現象が、当時まだ自覚されていなかった自身や兄弟姉妹のサイキック能力の発現だった可能性を示唆している。
- 興味の芽生え: 10歳の頃からUFO、未確認生物、幽霊に関する本を繰り返し読み、本格的な興味を抱き始めた。
古典的なサイキック技術の訓練
スミス氏は15歳から21、22歳頃まで、古典的なサイキック開発技術の正式な訓練を受けた。
- 訓練内容: 透視、霊媒、占いといった分野を学び、水晶、サウンド・リーディング、紅茶占い、タロットカード、水晶玉、スクライング・ミラーなど、あらゆるツールを使用した。
- 運命の予感: 15歳の時につけていた日記に、「人間の精神で旅をする方法があり、いつかそれを見つけて使うだろう」と記していた。これは、後に彼が出会うリモート・ビューイングを予見するような記述であった。
リモート・ビューイングとの出会いと習得
古典的なサイキック技術に限界を感じていたスミス氏は、リモート・ビューイングという手法に衝撃を受けることになる。
- 最初の接触(1992年): リーズで開催されたUFOカンファレンスで、初めて「リモート・ビューイング」という言葉を耳にした。元米軍関係者が、UFOの構造や起源を解明するためにRVを使用していると語る録音テープを聞き、これこそが自分が探し求めていた「精神で旅をする方法」だと直感した。
- 訓練の機会(1996年): 1995年にCIAがサイキックスパイ計画(スターゲイト計画)の存在を公表したことで、情報が世に出始めた。スミス氏は初期のインターネット掲示板で元軍関係者らと交流する中で、リー・カルバーと名乗る元特殊部隊員を自称する人物と出会い、ロンドンで2週間にわたるCRV(Controlled Remote Viewing)の訓練を 無償で受ける機会を得た。カルバー氏の経歴は公式記録にはない謎めいたものだが、彼が教えた内容は本物の軍事用CRVであった。
- 継続的な発展: その後、約5年間にわたりインターネットフォーラムで元軍関係者たちに質問を重ねることで知識を補強し、以来30年近くにわたり、自身の手法を改良し続けている。
リモート・ビューイング:手法と哲学
スミス氏にとって、リモート・ビューイングは従来のサイキック技術とは一線を画す、科学的かつ体系的な規律である。
古典的サイキックとの比較
スミス氏が古典的手法からRVに移行した最大の理由は「コントロール」の有無であった。
| 特徴 | 古典的サイキック技術 | リモート・ビューイング |
|---|---|---|
| プロセス | 自発的で、術者はコントロールできないことが多い。 | 術者が完全にコントロールする。 |
| 情報 | 象徴的で解釈が必要な場合が多い。 | 具体的で多岐にわたる感覚情報(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)。 |
| 能力の範囲 | 特定の能力(透視、霊聴など)に特化 する傾向がある。 | あらゆるサイキック能力を統合的に使用可能。 |
| 時空間移動 | 限定的。 | ターゲットの周囲や内部を移動したり、過去や未来の時間軸を移動したりすることが可能。 |
科学的プロトコルの重要性
リモート・ビューイングを他のサイキック現象と区別するものは、1970年代にスタンフォード研究所(SRI)で開発された厳格な科学的枠組み(プロトコル)である。
- 非自発的なターゲット: ターゲットは事前に決定されている。
- ブラインド状態のビューワー: ビューワー(およびその周囲の人物)はターゲットに関する情報を一切知らない。通常、ランダムな座標番号のみが与えられる。
- 情報の記録: 得られた全ての情報は、紙とペン、音声、映像などの物理的な形で記録されなければならない。
- フィードバックの存在: セッション後、ビューワーはターゲットの正解情報(フィードバック)と自身の記録を照合し、精度を客観的に評価する機会を持つ。
このプロトコルにより、得られた情報源がサイキック能力のみであることが保証され、科学的な評価が可能となる。
「情報フィールド」に関する見解
スミス氏は、RVの実践を通じて、宇宙に関する自身の世界観を再構築した。
- 普遍的な情報フィールド: 彼は、映画『スター・ウォーズ』の「フォース」のように、宇宙の万物を流れ、過去・現在・未来のあらゆる情報を含む「情報フィールド」が存在すると考えている。
- 物理学との関連: この概念は、現代物理学が探求するホログラフィック宇宙論や量子もつれといった理論と一致する可能性があると指摘している。
- 死後の世界への疑問: かつて霊媒師として死後の世界の存在を確信していたが、現在では懐疑的な立場を取る。RVを使えば、故人とされる存在と「対話」することなく、同じ情報を情報フィールドから直接得られるため、「霊との対話」が実際には情報フィールドへのアクセスをそのように解釈しているだけではないかと問いかけている。
主要プロジェクトと成果
スミス氏はリモート・ビューイングを様々な実用的なプロジェクトに応用し、具体的な成果を上げてきた。
未来予測と金融市場
- Future Forecasting Group: 9年間所属し、毎週暗号資産や金融市場の動向を予測。また、購読 者向けに月次の主要ニュース予測も提供している。
- 予測精度: 月次ニュース予測においては、継続的に65%(10件中6~7件)の精度を維持している。この精度は諜報機関にとっては驚異的なレベルであると述べている。
- 暗号資産: ビットコインを「王様」と位置づけ、今後10年で1枚あたり25万ドルから100万ドルに達する可能性があると予測。少額からでも定期的に購入することを推奨している。
法執行機関との協力
- Find Me Group: 米国を拠点とするサイキック専門家グループに5年間所属し、法執行機関と協力して行方不明者捜索に従事。
- 実績: FBIやカナダ騎馬警察などと連携し、約250件の行方不明者事件に取り組んだ。このグループは最後の手段として依頼されるにもかかわらず、約3%の発見率を誇る。スミス氏自身も、川で発見された遺体の場所をGPS座標で50メートル以内の精度で特定した経験を持つ。
2025-2035年の大災害予測
- 背景: UFO内部告発者などから2027年頃に何か大きな出来事が起こるという噂が広まっていたことを受け、自身のRVグループ「Down Rabbit Hole」でプロジェクトを実施。
- 手法: ビューワーたちにはターゲット情報を伏せたまま、「2025年 から2035年の間に米国に壊滅的な出来事が起こるか。もし起こるならそれを描写せよ」という課題を与えた。
- 結果: 全てのビューワーが、この期間内に人為的に引き起こされる巨大な地質学的イベントを描写した。それによって大規模な津波が発生し、米国に甚大な被害がもたらされるという内容であった。
- 注意点: スミス氏は、未来予測の精度は約60%程度であり、RVで知覚される出来事の規模は、実際に起こる規模よりも誇張される傾向があると注意を促している。
UFOと超常現象に関する見解
スミス氏はリモート・ビューイングと並行して、UFOやその他の超常現象の研究にも長年取り組んできた。
ミステリーサークルとUFO研究
- 研究のきっかけ: 1989年に地元サマセット州でミステリーサークル(クロップサークル)が大規模に出現したことが、UFO研究にのめり込むきっかけとなった。
- 初期サークルの非人間性: 1989年から1994年頃の初期のサークルは、その多くが人間以外の存在によって作られたものだと考えている。実際に現場を何度も調査し、1989年のあるサークルの内側から採取した小麦の穂が、30年以上経っ た今でも採取時と変わらず新鮮なままであるのに対し、数メートル離れた外側で採取した対照サンプルは黒くカビが生えているという逸話を紹介した。
異次元存在と現象の多様性
スミス氏は、UFO現象を単一の要因に帰するのではなく、多様な現象が混在していると見なしている。
- 現象の多層性: 彼は、地球外から来た非人間的存在、異次元の非人間的存在、そして軍事的な秘密プロジェクトなど、様々なものが同時に起こっている「寄せ集め(smorgasbord)」だと表現する。
- 民話との関連: ノーム、妖精、エルフといった民話や神話に登場する存在は、我々の認識の範囲に出入りする異次元存在の記録である可能性が高いと考えている。
- 著書『Surfing the Psychic Internet』: RVとは別に、サイキック開発サークルで異次元の非人間的存在と交信した経験をまとめた本を執筆。その存在たちから「宇宙は常にバランスを求めている」という教えを受けたと述べている。
インゴ・スワンとの会談
スミス氏は、リモート・ビューイングの父と称されるインゴ・スワン氏と面会した数少ない人物の一人である。
- 印象: スワン氏を「非常に大きなエネルギーを与える人物」と評し、その存在感に圧倒されたと語る。
- 著書『Penetration』の真実性: スワン氏が秘密組織のために働き、非人間的存在と遭遇した体験を記した著書『Penetration』について真偽を尋ねたところ、スワン氏は真顔で「全て本当に体験したことだ」と断言したという。
現在の活動とリソース
スミス氏は、リモート・ビューイングの知識と技術を広く共有するための活動に力を入れている。
教育と情報提供
- ウェブサイト(remoteviewed.com): 数千件に及ぶRVプロジェクトの資料、動画、そして初心者でもCRVの基礎を数分で学べる無料のテンプレートなどを公開している。
- 雑誌『Eight Martinis』: 15年間にわたり発行してきたRV専門誌の全バックナンバーを無料でダウンロードできるようにしている。
- 指導プログラム: 年間10人限定で、約14ヶ月間にわたる集中的な個人指導を行っている。
今後の執筆活動
スミス氏は現在、2冊の本の執筆に取り組んでいる。
- 現代版CRVの 解説書: 自身が改良したCRVの手法について、誰にでも分かりやすく解説した本を執筆し、無料で公開する予定。
- CRV開発史: インゴ・スワン氏の未公開アーカイブ資料に基づき、1979年から1986年にかけてCRVがどのように開発されたかの詳細な歴史をまとめる。この本には、開発過程における成功だけでなく、関係者間の対立や論争なども含まれるという。
超能力者の家で育った僕: Daz Smith の不思議な子供時代
もし、あなたの家の本棚に並んでいるのが物語や図鑑ではなく、「超能力開発」や「霊との対話」に関する本だけだったら?もし、夜中に誰もいないはずの二階 から走り回る音が聞こえ、それが日常の一コマだとしたら?
この物語は、リモート・ビューイング(遠隔透視)の専門家として知られる Daz Smith の、そんな少し不思議な子供時代を巡る旅だ。彼にとって、超能力や心霊現象は恐怖の対象ではなく、家族と共にあった「当たり前」の日常だった。このユニークな生い立ちが、いかにして彼の未来を形作っていったのか、その物語を一緒に紐解いていこう。
1. 「普通」が違った家
Daz Smith が育った家庭は、多くの人が想像する「普通の家庭」とは一線を画していた。彼が今も住んでいるその家は、外から見ればどこにでもある一軒家だが、その内側には全く違う世界が広がっていた。
本棚には、一般的な小説や百科事典が一冊もない。代わりにあったのは、シルバーバーチという指導霊の教えや、ESP(超感覚的知覚)能力を高めるための実践的な手引書ばかり。彼を取り巻く文字情報は、すべてサイキック能力の開発に関連するものだったのだ。
その不思議な世界の中心にいたのが、彼の母親だった。彼女は「クレアボヤント・ヒーラー」、つまり透視能力を持つヒーラーであり、地元のスピリチュアリスト教会の責任者も務めていた。そのため、ダズは幼い頃から、目に見えない世界の存在を自然に受け入れ、探求することが許される環境で育ったのである。
しかし、彼の人生で最初の不思議な出来事は、この家で起こったのではなかった。むし ろ、その出来事がきっかけで、彼らはこの家に引っ越してきたのだ。
2. ポルターガイストが住む家
ダズの人生の方向性を決定づけた最初の大きな出来事は、彼がまだ5歳だった頃、以前住んでいた家で始まった。それは、静かな夜の闇を切り裂く、一連のポルターガイスト現象だった。
想像してみてほしい。家族全員が階下のリビングでくつろいでいると、しんとした静寂の中、二階の子供部屋から誰かが走り回る音がはっきりと聞こえてくる。誰もいるはずがないのに。夜、ベッドに入ると、部屋の照明がまるで意志を持ったかのように、ひとりでに点滅を繰り返す。
両親は、子供たちが夜中に照明をつけて遊んでいるのだと何度も叱った。しかし、当時5歳だったダズや兄弟たちの身長では、壁の高い位置にあるスイッチに手が届くはずもなかった。彼らの小さな抗議は、大人たちの困惑の前ではかき消されてしまう。
この一連の不可解な現象は、家族を新しい家、つまりダズが現在も住んでいる家へと引っ越させる直接的な原因となった。そして、この出来事がもたらした最も重要な変化は、彼の母親の心に起きた。この体験をきっかけに、彼女は超常現象の世界をより深く探求するようになり、ヒーラーとしての道を歩み始める。それが結果として、息子であるダズ自身の人生の方向性を決定づける大きな要因となったのだ。
この不思議な体験は、ダズ自身の心にも好奇心の種を植え付けた。
3. 好奇心の目覚めとサイキック訓練
ポルターガイスト現象は、ダズの母親だけでなく、彼自身の探求心にも火をつけた。彼の個人的な興味が本格的に目覚めたのは、10歳の時だった。小学校の図書室で、彼は何度も繰り返し読むお気に入りの本が3冊あった。UFO、奇妙な生き物、そして幽霊。これらの本が、彼の好奇心をかき立てる触媒となった。
そして15歳になると、彼は母親が運営する教会で、正式なサイキック能力開発の訓練を始める。彼の訓練は、視覚以外の感覚で物事を見る「透視」、霊的存在と対話する「霊媒」、そして水晶やタロットカードといった道具を用いて未知の情報を読み解く「占い」など、古典的なテクニックに及んだ。
この訓練期間中、彼の未来を予言するかのような、非常に感動的な出来事があった。15歳の時につけていた日記に、彼はこう記していたのだ。
「人間の心を使って旅をする方法が必ずある。いつかそれを見つけて、使いこなしてみせる」
この言葉は、彼が後に「心で旅をする技術」に出会い、その道を極めることになる運命を、まるで知っていたかのように暗示していた。
しかし、このような特別な世界に生きることは、学校での生活にどのような影響を与えたのだろうか?
4. 学校にいた「ヘンなやつ」
超能力が身近な家庭で育つことは、学校という社会の中では、必ずしも平坦な道ではなかった。ダズもまた、「変人」と呼ばれたり、いじめに遭ったりした経験があったと認めている。
しかし、彼はその状況をユニークな視点で捉えていた。「いじめてくる子たちの方が、僕のこと(や僕の家族のこと)を何よりも怖がっていたんだ」。彼の背景にある「未知なるもの」への恐れが、いじめという形で現れていたのかもしれない。
彼の学校生活を象徴する、ある光景がある。体育の授業中、他の生徒がボールを追いかけているのを横目に、彼はアーサー・C・クラークの超常現象に関する分厚い本を夢中になって読んでいた。それは、彼にとって体育館の喧騒から逃れ、自分にとってよりリアルな世界へと没入するための、静かな抵抗だったのかもしれない。彼の友人たちは、誰かの家で幽霊騒ぎが起こるとダズの母親が呼ばれることを知っており、それを「少し奇妙だけど、面白い」ことだと捉えていた。
彼は、日常(学校生活)と非日常(サイキックな家庭)という二つの世界を巧みに行き来し、自分だけのアイデンティティを築き上げていった。彼の子供時代のユニークな経験は、単なる奇妙な出来事の連続ではなかった。それらはすべて、彼の未来を形作るための重要な土台となったのだ。
5. 結論:未来への礎
Daz Smith の子供時代は、ポルターガイストが走り回る家での生活、母親の教会でのサイキック訓練、そして学校での社会的な挑戦に満ちた、まさに非凡なものだった。
しかし、彼の物語が教えてくれるのは、そのユニークな生い立ちが恐怖や孤立ではなく、尽きることのない好奇心と探求心を育んだという事実だ。彼の周りにあったのは、霊媒や占いといった、コントロールが難しく「自発的」に起こる現象だった。だからこそ、彼は心のどこかで、もっと確実で、構造化された「方法」を求めていた。
15歳の少年が日記に綴った「心で旅をする」という夢。それは単なる空想ではなかった。それは、混沌とした不思議な世界を、自らの意志で航海するための羅針盤を求める、魂の叫びだったのだ。
後に彼が出会う「リモート・ビューイング」は、まさにその答えだった。それは軍事目的で開発された、厳格なルールに基づく科学的なフレームワーク。彼がずっと探し求めていた、心で旅をするための信頼できる「技術」そのものだった。不思議な子供時代に蒔かれた好奇心の種は、彼を未知なる世界を探求する旅へと導き、ついには少年時代の予言を見事に成就させたのである。