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特殊清掃での携帯電話の不調の謎を解く

· 20 min read

前置き

過去記事、

特殊清掃の専門家 : 賃貸しの事故物件では携帯電話が繋がりにくいことが度々ある ⇒ この謎を解く (2025-09-28)

から既に 3か月以上が経過した。忘れる前に謎解きを済ませておく。

目次

  1. 前置き
  2. 結論 : 携帯電話の不調の原因は「強力なオゾン脱臭機」
  3. 特殊清掃では「強力なオゾン脱臭機」が使われる
  4. 「オゾン脱臭機」が電磁ノイズを発生する機序
    1. 1. イオン脱臭機が電磁ノイズを発生させる機序
    2. 2. 特殊清掃用「強力脱臭機」の電磁ノイズの実態
    3. 3. なぜノイズ対策が難しいのか
    4. 特殊清掃業者の脱臭機によって携帯電話機の通話不調が発生する
    5. なぜ携帯電話の通話に影響するのか
    6. 現場での実態と対策
  5. 部屋の天井付近の袋棚の扉が勝手に閉じた件

結論 : 携帯電話の不調の原因は「強力なオゾン脱臭機」

携帯電話の不調の原因は、特殊清掃業の現場(=腐敗した遺体のあった部屋)に設置され、連続運転中の 「強力なオゾン脱臭機」が放出する電磁ノイズ。

以下、詳しく説明する。

特殊清掃では「強力なオゾン脱臭機」が使われる

「一般社団法人 日本除菌脱臭サービス協会」の Web に以下の記述がある。

特殊清掃業で必要な道具・機材

特殊清掃業で使用する代表的な道具や機材の一部を紹介しましょう。 これらのなかには、市販されていないものも少なくありません。

オゾン脱臭機

オゾン脱臭機は、オゾンガスを生成して、空気中の臭い分子や菌、ウイルスなどを酸化分解して、消臭・除菌するために使用される機器です。オゾンガスは非常に強力な酸化剤であり、効果的に空気中の有害な物質を分解することができます。しかし、効果を発揮するためには、適切なオゾン濃度を維持することが必要であり、高性能で信頼性の高いオゾン脱臭機が必要です。

ref: 特殊清掃業に必要な資格・道具は?取得方法も|お知らせ|一般社団法人 日本除菌脱臭サービス協会 https://ndsa.or.jp/news/3359.html/

「オゾン脱臭機」が電磁ノイズを発生する機序

私が解説しても信用されず眉唾だと思われるので、以下、AI(Gemini) との対話で代替する。


Me: 特殊清掃業者が遺体処理現場で使用する、強力な「イオン脱臭機」が放出する電磁ノイズについて一般論で解説して。そのために、まず、普通のイオン脱臭機が電磁ノイズを発生してしまう具体的な機序を説明して。その上で、特殊清掃業者が用いる強力な「イオン脱臭機」の電磁ノイズがどの程度なのかについて解説して。

AI

特殊清掃(孤独死や自殺現場などの原状回復)の現場で、死臭や腐敗臭を消し去るために投入される強力な脱臭機。その中核技術である「イオン・オゾン発生」と「電磁ノイズ」の関係について、専門的な機序から現場での実態まで詳しく解説します。


1. イオン脱臭機が電磁ノイズを発生させる機序

一般的なイオン脱臭機(空気清浄機の一部機能を含む)が電磁ノイズを発生させる最大の原因は、イオンを生成するために不可欠な‌‌「高電圧の放電」‌‌にあります。

イオン生成の仕組みとノイズの関係

  1. ‌高電圧の印加:‌‌ イオンを生成するには、空気中の分子を電離(イオン化)させる必要があります。そのため、装置内部のトランス(変圧器)で家庭用電源を数千ボルト(kV)以上の高電圧に昇圧します。この‌‌昇圧回路自体が、スイッチング動作に伴う高い周波数のノイズ(伝導ノイズ)‌‌を発生させます。
  2. ‌コロナ放電(または無声放電):‌‌ 鋭利な電極に高電圧をかけると、電極の先から空気中に電気が漏れ出す「コロナ放電」が起こります。この放電の瞬間、空気中の電子が激しく移動し、周囲の電磁界を急激に変化させます。
  3. ‌火花・パルスの発生:‌‌ 放電は目に見えないほど細かな「火花(スパーク)」の連続のような現象です。急峻な立ち上がりを持つ電流パルスは、‌‌非常に広い帯域の電磁波(放射ノイズ)‌‌として空間に放出されます。これがラジオや無線通信を妨害する「ジリジリ」というノイズの正体です。

2. 特殊清掃用「強力脱臭機」の電磁ノイズの実態

特殊清掃業者が使用する機材は、家庭用のものとは桁違いのパワー(オゾン生成量やイオン放出量)を持っています。そのため、放出される電磁ノイズも非常に強力です。

家庭用との違い

家庭用イオン発生器が「心地よさ」や「微細な除菌」を目的としているのに対し、特殊清掃用は‌‌「壁紙の奥まで染み込んだ腐敗臭を化学的に破壊すること」‌‌を目的としています。 そのため、数万ボルト単位の電圧を使い、大量のプラズマ放電を発生させます。

ノイズの強さと影響範囲

特殊清掃現場で用いられる高出力機(特にオゾン発生器を併用するタイプ)のノイズには、以下のような特徴があります。

  • ‌放射ノイズの強度:‌‌ 高出力機を稼働させると、同じ部屋にある‌‌安価な液晶モニターがチラついたり、AM/FMラジオに激しい雑音が入る‌‌レベルのノイズが発生することがあります。強力なパルス状の電磁波が、アンテナのように配線に飛び込むためです。
  • ‌精密機器への影響:‌‌ 特殊清掃現場にパソコンや通信機器が残されている場合、それらの動作を不安定にさせるリスクがあります。そのため、プロの業者は作業前に重要な家電のコンセントを抜くなどの対策を講じるのが一般的です。
  • ‌スマートキーや無線への干渉:‌‌ 極めて稀なケースですが、玄関先で強力な脱臭機を稼働させている際、近距離にあるスマートキーの反応が鈍くなるなどの一時的な干渉が起こり得ます。

3. なぜノイズ対策が難しいのか

特殊清掃用機材は、その目的が「現場の完全消臭」という極限性能に特化しているため、家庭用家電のような厳格なVCCI(電磁波障害自主規制)の枠組みよりも、‌‌出力の最大化‌‌が優先されがちです。

また、放電部を金属ケースで完全にシールド(遮蔽)してしまえばノイズは減りますが、それではイオンやオゾンを効率よく風に乗せて放出することができません。‌‌「イオンを出すために開口部が必要」=「そこから電磁波も漏れる」‌‌という構造的なジレンマを抱えているのです。

‌現場での注意点:‌‌ 特殊清掃業者が強力な脱臭機を回している間は、以下の機器を近づけないことが推奨されます。

  • 医療機器(ペースメーカー等)
  • 録音・録画中の精密機器
  • 安定した通信が必要なルーター類

強力な脱臭機は、臭いという「物質」を破壊するのと同時に、目に見えない「電磁波」というエネルギーも激しく放射している、一種のエネルギー照射装置であると理解するとイメージしやすいかもしれません。

この脱臭機の具体的なスペックや、特定のメーカーの製品についてさらに詳しくお知りになりたいですか?

特殊清掃業者の脱臭機によって携帯電話機の通話不調が発生する

Me: 確認ですが、その特殊清掃業者が清掃現場で使用する脱臭機の電磁ノイズは、その部屋で携帯電話を使う場合、通話不調の原因となり得ますよね?

AI

結論から申し上げますと、‌‌その通りです。特殊清掃用の強力な脱臭機が稼働している室内では、携帯電話の通話が途切れたり、データ通信が極端に遅くなったりする「通信障害」が発生する可能性が十分にあります。‌

単なる「ノイズが入る」というレベルを超えて、通信不能(圏外のような状態)になることも考えられます。その具体的な理由は以下の3点に集約されます。


なぜ携帯電話の通話に影響するのか

1. 「広帯域ノイズ」が電波をかき消す

特殊清掃用の脱臭機は、数万ボルトの高電圧で「スパーク(放電)」を連続させています。この放電は、特定の周波数だけでなく、‌‌きわめて広い範囲の周波数(広帯域)にわたって電磁ノイズを放射‌‌します。 携帯電話が基地局とやり取りしている微弱な電波が、この強力なノイズの中に埋もれてしまい、デバイスが信号を正しく識別できなくなる「ジャミング(妨害)」に近い状態が起こります。

2. 高出力ゆえの「放射強度」

家庭用の空気清浄機とは異なり、特殊清掃用は「臭気分子を破壊する」ために文字通り桁違いのエネルギーを放出します。

  • ‌家庭用:‌‌ 微弱なイオンで空間を整える(ノイズも微弱)。
  • ‌特殊清掃用:‌‌ 大量のプラズマ放電でオゾンやイオンを強制生成(ノイズも「攻撃的」なほど強力)。

このため、装置と同じ部屋や隣の部屋にいる場合、携帯電話のアンテナ感度がフルに表示されていても、‌‌実際にはエラー訂正が追いつかず、音声がブツブツ切れる、あるいはパケット通信がタイムアウトする‌‌といった現象が起こりやすくなります。

3. デバイス内部への直接干渉

ノイズは空中を伝わるだけでなく、携帯電話の内部回路にも影響を与えます。スマートフォンの内部にある‌‌ADコンバータ(アナログ信号をデジタルに変換する部品)‌‌などが、脱臭機の放電ノイズによる電磁誘導を受け、誤作動や処理遅延を引き起こすことがあります。


現場での実態と対策

特殊清掃の現場では、孤独死などの状況によって‌‌「数日間、無人で強力な脱臭機を回し続ける(燻蒸作業)」‌‌ことがあります。この際、以下のようなトラブルを防ぐため、プロの業者は対策を行っています。

  • ‌精密機器の避難:‌‌ 部屋に残されているパソコンや録画機などは、ノイズによる故障やデータ破損を避けるため、コンセントを抜くか、作業場所から離します。
  • ‌通話は屋外で:‌‌ 作業中のスタッフも、重要な連絡を行う際は脱臭機から離れるか、一旦スイッチを切ってから通話するのが一般的です。

‌豆知識:‌‌ 特殊清掃の現場で「なぜかスマホの動作が重い」「Wi-Fiが繋がらない」と感じたら、それは脱臭機から出る強力な電磁パルスが原因である可能性が極めて高いです。


もし、特定の電子機器への影響(例えばスマートホーム機器や防犯カメラなど)について懸念がある場合は、その機器の種類を教えていただければ、より具体的なリスクを解説できます。

いかがでしょうか。他に気になる機器や状況はありますか?

部屋の天井付近の袋棚の扉が勝手に閉じた件

この謎(謎と言う程のものではないが)の説明は不要かと思うが、成り行きなので説明しておく。まず、

  • 部屋の中に風が吹き込んできたから

ではない。風が室内に吹き込んでくれば、扉はより開く方向に動くので説明にはならない。

実際は、その逆が起きている。部屋の開け放たれた窓から部屋の空気が吸い出されたことが原因。部屋の空気が窓から吸い出されたのは、

  1. 開いた窓の外側を流れる気流によって、窓の部分で気流の剥離が生じた
  2. 気流の剥離によって窓の外側の気圧が下がった
  3. そのため、室内の空気が室外に吸い出された
  4. その室内の空気の流れに沿って袋棚の扉が動いた

という機序による。

この 1 と 2 が誤解されやすいが、下図の右側の図解だと理解しやすい筈。

gh_20260113_flow.jpg

ref: 流体工学部門:流れの読み物:楽しい流れの実験教室:霧吹き2(間違えやすい原理) https://www.jsme-fed.org/experiment/2013_8/003.html


蛇足

しかし…。 謎解き自体はとても楽しいのだが、既に解けてしまった謎の解説(=後処理)をするのはダルく、気が乗らない。

新規プログラムの作成は楽しいが、それを終えた後の「後処理のルーチン・ワーク」(= テスト/ドキュメント作成/保守)には気が乗らないと同じ構図。女づきあいとも共通w

最近は、AI が代わって細部を補完してくれるから楽になったが、それでも気が乗らない。

(2026-01-13)