Larry Warren : Rendlesham/Bentwaters UFO 事件の証言
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前置き
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要旨
ベントウォーターズ事件: Larry Warren の証言
この文書は、 Larry Warren へのインタビューからの抜粋で、彼が1980年12月にイギリスのRAFベントウォーターズとウッドブリッジ空軍基地複合施設で警備専門官として勤務していた際に見聞きしたレンドルシャムの森事件について語っています。
Warren は、彼の同僚たち が奇妙な三角形状の物体と接触した初日の出来事を詳述した後、彼自身が関わった翌晩の出来事を語ります。彼の証言には、UFO現象の目撃、光の爆発による網膜の損傷、基地内での機密保持と事後処理の徹底、軍関係者による尋問と脅迫、そして機密情報が含まれたフィルムと写真の押収が含まれます。
さらに、彼は自身の軍歴の抹消の試みや、事件後に経験した嫌がらせや監視といった個人的な影響についても述べています。
目次
- 前置き
- 要旨
- ベントウォーターズ事件: Larry Warren の証言に関するブリーフィング
- ベントウォーターズ事件を理解するためのキーワード解説: Larry Warren の証言より
- ベントウォーターズ事件: Larry Warren 氏の証言に基づく物語
- ベントウォーターズ事件ケーススタディ: Larry Warren 氏の証言に基づく組織的対応と心理的影響の分析
- ベントウォーターズ事件インシデント報告書
- 事件の背景と舞台
- 第一の遭遇(12月26日未明)
- 第二の遭遇(Larry Warren の体験)
- 軍と当局の対応
- 心理的・身体的影響
- 情報開示と後遺症
- 情報源
ベントウォーターズ事件: Larry Warren の証言に関するブリーフィング
エグゼクティブ・サマリー
この文書は、1980年12月に英国サフォーク州のRAFベントウォーターズおよびウッドブリッジ空軍基地で発生した一連のUFO遭遇事件、通称「ベントウォーターズ事件」または「レンドルシャムの森事件」に関する Larry Warren 氏の証言を要約・分析したものである。当時、基地の核兵器庫の警備を任務とする米空軍の保安専門家だった Warren 氏は、3夜にわたる活動の最終日に、事件の中心人物の一人として特異な現象を直接目撃した。
Warren 氏の証言は、単なる未確認飛行物体の目撃談にとどまらない。彼の証言によれば、事件は以下の要素を含んでいた:
- 物理的な物体の着陸: 2つの異なる夜に、構造化された物体がレンドルシャムの森に着陸した。特に Warren 氏が目撃した物体は、爆発的な光の後にピラミッド型として出現した。
- 生命体との遭遇: Warren 氏は、着陸した物体に関連して、身長約4フィート(約120cm)の3体のヒューマノイド型生命体を目撃したと証言している。
- 高レベルの軍事的対応: 事件現場には、基地司令官のゴードン・ウィリアムズ大佐を含む米英の軍上層部が臨 場し、組織的な対応が行われた。
- 体系的な隠蔽工作: 事件後、 Warren 氏を含む下級兵士は、虚偽の目撃報告書への署名を強制された。さらに、機密映像を用いた特殊なブリーフィング、通信の監視、そして拉致と薬物による記憶操作の可能性を示唆する体験をさせられた。
- 証拠の隠滅: 現場で撮影されたフィルムや写真、管制レーダーの記録テープ、作戦日誌などが組織的に押収・隠蔽された。
- 長期的な影響: 事件は関係者に深刻な心理的トラウマを与え、自殺者も出した。 Warren 氏自身も、軍からの不可解な除隊、継続的な監視、パスポート失効といった長期にわたるハラスメントを受けたと主張している。
Warren 氏の証言は、レンドルシャムの森事件が、物理的証拠、複数の信頼できる目撃者、そして国家安全保障レベルの隠蔽工作を伴う、極めて重大かつ複雑な出来事であったことを示唆している。
詳細分析
I. 事件の背景と概要
- 証言者: Larry Warren (Larry Warren)
- 所属: 米空軍第81戦術戦闘航空団、保安専門家
- 任務: RAFベントウォーターズ基地に秘密裏に保管されていた戦術核兵器の警備。
- 資格: 1980年12月11日に核兵器関連任務資格(PRP)を取得。
- 場所と日時:
- 場所: 英国イースト・アングリア州サフォーク。RAFベントウォーターズとRAFウッドブリッジの双子基地、および両基地を隔てるレンドルシャムの森。
- 日時: 1980年12月 下旬の3夜。 Warren 氏が直接関与したのは3日目の夜。
- 事件の概要: 事件は3夜にわたって展開された。初日の夜にウッドブリッジ基地の警備兵が森の中に未確認物体を目撃・接触し、その2日後(3日目の夜)に、 Warren 氏を含む部隊がさらに大規模な現象に遭遇した。
II. 第一夜の出来事: Penniston と Burrows の遭遇
Warren 氏は直接関与していないが、同僚から得た情報として以下の出来事を証言している。
- 最初の目撃: ボクシング・デーの早朝、ウッドブリッジ基地イーストゲートの警備兵ジョン・バローズ(John Burrows)が、滑走路東端の森の中に多色の光を放つ物体を目撃。当初は航空機事故を疑った。
- 物体の詳細: 現場に駆けつけたジム・ペニストン(Jim Penniston)三等軍曹らが発見したのは、航空機ではなく、底辺約6フィート(約1.8m)、高さ約9フィート(約2.7m)の三角形の物体であった。表面はガラスか布のように黒く、高密度に見えた。三脚または脚のようなもので立っていた。
- ペニストン軍曹の接触:
- ペニストン軍曹は物体に接近し、その側面に象形文字に似た、表面から浮き出た記号のパネルがあるのを確認した。
- 彼は物体に触れ、表面がガラスのような質感で、ある程度の暖かさがあったと証言している。
- ペニストン軍曹の頭の中に「我々は、お前たちだ(we are you)」という声が聞こえ、50万年後の未来や生物学的な必要性に関する情報が流れ込んできたとされる。
- 後処理と物理的証拠:
- 関与した兵士たちは4時間の記憶を失い、呆然とした状態で森の中で発見された。
- 事情聴取後、彼らは空軍関係者から「自白剤」であると告げられ、ペントタールナトリウムを注射された。
- 現場には、2.5メトリックトンの物体が着地したことを示す三角形に配置された3つのくぼみが残されていた。
- 災害対策担当官によるガイガーカウンターの測定で、現場の放射線レベルが通常の自然放射線量の25倍に達していたことが確認された。
III. 第三夜の出来事: Larry Warren の直接的体験
- 出動: Warren 氏は基地外周の第18監視所で勤務中、無線で「森の上空に再び光が現れた」との交信を傍受。直後、ブルース・イングランド中尉とエイドリアン・ヴェスティンザ軍曹にピックアップされ、レンドルシャムの森へ向かう部隊に合流した。通常ではありえないNATO標準弾が武器に装填されており、緊迫した状況だった。
- ケープル・グリーンの現場: 森の中のケープル・グリーンと呼ばれる開拓地に到着すると、そこには以下の異常な光景が広がっていた。
- 地面に構造物のように見える霧状の現象が存在した。
- 広報部から持ち込まれた映画撮影用カメラと大型ビデオカメラが設置されており、何らかの現象の再来が予期されていたことを示唆していた。
- 災害対策班やその他の部隊がすでに展開していた。
- 現象の目撃:
- 赤い球体の飛来: 北海の方向からバスケットボール大の赤い物体が高速で飛来し、霧状の現象の上空約20フィート(約6m)で停止した。
- 光の爆発: その物体が音もなく爆発し、極めて明るい光の破片に分裂した。この閃光により、 Warren 氏を含む多くの兵士が網膜にアーク溶接の光を直視したような閃光熱傷を負った。
- ピラミッド型物体の出現: 爆発の跡に、底辺約30フィート(約9m)の、窓のないピラミッド型の固い物体が出現した。表面はざらついており、虹色の効果で歪んで見えた。
- 生命体の目撃:
- 物体の右側から青みがかった金色の明るい光が現れ、3つの細長い光の繭に分裂した。
- それぞれの光の中に、身長約4フィート(約1.2m)のヒューマノイド型の生命体がいた。彼らは毛がなく、衣服のようなものと黒い装置を身につけていた。
- 大きな目には白い膜があり、光に適応するように動いていた。
- 軍上層部の到着: 現場には、パーティーに出席中だった基地司令官ゴードン・ウィリアムズ(Gordon Williams)大佐が、他の米英軍上級士官らと共に到着した。彼らはこの種の出来事への対処法を知っているように見えた。
- 同時多発的現象:
- Warren 氏のいた場所から半マイル離れた場所では、チャールズ・ホルト(Charles Holt)中佐が別の光の現象(物体から地上へ鉛筆サイズのビームが照射される など)に遭遇し、その様子をオーディオテープに録音していた(通称「ホルト・テープ」)。
- 車両待機場所では、非番で駆けつけたジョン・バローズが、新たに出現した物体を物理的に掴み、10メートルほど共に移動した。
- 別の警備兵のトラックの窓ガラスを光の生命体が通り抜けるという現象も目撃された。
IV. 事件後の隠蔽工作と情報操作
- 事情聴取と偽りの声明:
- 事件の翌日、 Warren 氏を含む下級兵士たちは集められ、事前にタイプされた虚偽の報告書に署名を強制された。報告書には「非番中に、木々の間を飛び交う未知の光を目撃しただけ」と記されていた。
- これを拒否する選択肢はないと、保安警察隊長マルコム・ジーグラー(Malcolm Ziegler)少佐から告げられた。
- 特殊なブリーフィングと機密映像:
- 兵士たちは次に、武装軍保安部(Armed Forces Security Services、NSAの下部組織の可能性)と名乗る私服の男2人と、米海軍情報局(ONI)のリチャードソン(Richardson)中佐によるブリーフィングに参加させられた。
- リチャードソン中佐は、「先進的な異星文明は長年にわたり地球に来ており、一部は恒久的に存在している」「国家安全保障のためにこの事実は秘匿されている」と説明した。
- その後、ナレーションなしのフィルムが上映された。内容は以下の通りであった。
- 1940年代: 戦闘機のガンカメラが捉えた、艦隊の下を飛ぶ銀色の円盤群。
- 朝鮮戦争時代: MiG戦闘機の横を物体が通過し、MiGが墜落・爆発する映像。
- ベトナム戦争時代: 巨大な緑色のデルタ翼機が低木地帯からゆっくりと上昇するカラー映像。
- アポロ計画: 月面に存在する箱型の巨大構造物、その近くを移動する月面探査車、宇宙遊泳中の宇宙飛行士に接近する赤い光点を持つ暗い物体などの映像。
- 拉致と記憶操作の可能性:
- ブリーフィング後、 Warren 氏とヴェスティンザ軍曹は車両に乗るよう指示され、エアゾールのようなもので意識を失わされた後、基地内の地下施設に連行されたと証言している。
- Warren 氏には、以下の断片的な記憶が残っている。
- 基地と北海を結ぶ巨大な地下トンネルの存在を知らされたこと。
- 非地球由来と思われる技術を目撃したこと。
- 赤い航空機のような椅子に拘束され、動けない状態で、姿の見えない存在から宗教の起源などに関するテレパシー通信を受けたこと。
- 意識を取り戻すと、基地の写真現像所から白昼の屋外へ歩き出していた。腕には点滴の跡と思われる痣と包帯があった。
V. 証拠とその隠滅
| 証拠の種類 | 詳細 | 結末 |
|---|---|---|
| 物理的証拠 | 第一夜の現場に残された3つのくぼみの石膏型。 | チャールズ・ホルト中佐が1つを保管。他は行方不明。 |
| 土壌サンプル | 第三夜の現場(ケープル・グリーン)の土壌。植物が育たず、水を吸収しない等の異常。分析の結果、マイクロ波による超高温加熱とそれに続く超低温での急速冷凍というプロセスを経た可能性が示された。 | Warren 氏の共著者が分析結果を保有。 |
| 放射線 | 第一夜の現場で、通常の25倍の放射線量を測定。 | 公式記録は不明。 |
| 公式記録 | 事件当夜の保安警察中央指令室(CSC)の録音テープと作戦日誌。 | 数日後に盗難に遭い、行方不明。 |
| 写真・フィルム | 第三夜の現場で撮影されたUFOの写真とフィルム。 | 翌朝、ウィリアムズ大佐が直々にドイツの空軍司令部へ空輸。その後ワシントンへ送られた。 |
| レーダー記録 | RAFワットンが、レンドルシャムの森に降下する物体をレーダーで捕捉。 | 米空軍が「異星人の宇宙船が着陸した」と説明し、テープを押収。返還されなかった。 |
VI. 長期的な影響とハラスメント
- 関係者への心理的影響:
- Warren 氏の友人であった「アラバマ」という兵士は、事件後に精神的に不安定になり、基地内で自殺した。
- Warren 氏は、事件後、基地の自殺率がNATO内で最高になったと主張している。
- Warren 氏への個人的影響:
- 軍への再入隊不可: 名誉除隊後、再入隊を試みたが、彼の情報には「処理するな(Do not process)」という指示が付随しており、不可能だった。再入隊コードには、存在しないはずの「4M」が記載されていた。
- 継続的な監視: 電話の盗聴、郵便物の開封・再封印といった監視活動が長年続いた。
- パスポートの失効: パスポート更新を申請したところ、「機密防衛問題に関する公の場での発言」を理由に失効させられた。元司法長官ラムゼイ・クラーク氏の介入により、「事務的な誤り」として回復した。
VII. 主要人物
|氏名|当時の役職・役割| | Larry Warren |保安専門家。第三夜の主要目撃者。証言者。| |ジョン・バローズ|保安警官。第一夜の最初の目撃者。| |ジム・ペニストン|三等軍曹。第一夜に物体に物理的に接触した。| |チャールズ・ホルト|中佐、副基地司令官。第一夜の現場調査を指揮し、第三夜に録音テープを作成。| |ゴードン・ウィリアムズ|大佐、第81戦術戦闘航空団司令官。第三夜に現場に臨場し、証拠フィルムを空輸。| |ブルース・イングランド|中尉。第三夜における Warren 氏の上官。| |リチャードソン|中佐、米海軍情報局(ONI)。事件後の特殊ブリーフィングを実施。| |マルコム・ジーグラー|少佐、保安警察隊長。兵士たちに偽の報告書への署名を強制。|
VIII. 証言者の結論と主張
Larry Warren 氏は、この事件はタブロイド紙が揶揄するような対象ではなく、厳密な科学的調査の対象となるべきであると強く主張している。彼は、この出来事で苦しんだ多くの目撃者の代弁者として行動しており、これらの地球外文明から来た可能性のある存在が「誰で、どこから来て、何を望んでいるのか」を突き止めることは、将来的な安全保障の観点からも不可欠であると結論付けている。 Warren 氏は、自らの証言の全てを、いかなる議会の場においても宣誓の上で語る用意があると述べている。
ベントウォーターズ事件を理解するためのキーワード解説: Larry Warren の証言より
1. はじめに:事件の謎を解き明かす鍵
1980年12月、イギリスのNATO空軍基地周辺で起きた「ベントウォーターズ事件」は、UFO史上で最も有名かつ証拠が豊富とされる事件の一つです。その中心的な証言者の一人、 Larry Warren 氏の言葉を読み解くとき、私たちは軍事専門用語や特殊な状況を示す言葉の壁に突き当たることがあります。
この文書は、 Larry Warren 氏の証言に登場する重要な用語を、この事件に初めて触れる方にも分かりやすく解説することを目的としています。このような事件の調査において、言葉は単なる記号ではありません。証言者の体験を明らかにする「啓示の道具」ともなれば、公式報告のように真実を覆い隠す「難読化の道具」ともなり得ます。これらのキーワードを理解することは、事件の全体像をより深く、そして立体的に捉えるための鍵となるでしょう。
2. 第1章:事件の舞台と登場人物
このセクションでは、事件が起きた場所と Larry Warren 氏の役割に関連する基本的な用語を解説します。これらは、物語の背景と証言者の信頼性を理解するための基礎となります。
- RAFベントウォーターズとウッドブリッジ (RAF Bentwaters and Woodbridge) Warren 氏が配属されていた、英国サフォーク州に位置するNATOの空軍基地です。二つの基地は隣接しており、事件の主要な舞台となりました。
- レンデルシャムの森 (Rendlesham Forest) ベントウォーターズ基地とウッドブリッジ基地を隔てる広大な松林です。 Warren 氏や他の目撃者がUFO(未確認飛行物体)に遭遇したとされる事件の現場です。
- セキュリティ・スペシャリスト (Security Specialist) Larry Warren 氏の職務(役職)です。彼の具体的な任務は、基地内に秘密裏に保管されていた「戦場で使用されるレベルの戦術兵器」、すなわち核兵器をテロ攻撃から守ることであり、非常に高い責任を伴う重要な役割でした。
- PRP (人事信頼性プログラム / Personnel Reliability Program) 核兵器を扱う任務に就くために必要な、特別なセキュリティクリアランス(機密情報取扱適格性)です。 Warren 氏がこの承認を得ていたことは、彼が国家の最も機密性の高い資産を託されるほど、軍から絶対的な信頼を置かれていた人物であることを証明しています。この事実は、彼の証言の重みを考える上で極めて重要です。
事件の物理的な舞台と、 Warren 氏がいかに信頼性の高い立場にあったかを理解した上で、次に軍隊特有の規則や命令が、この異常な物語にどのように影響を与えたかを見ていきましょう。
3. 第2章:軍隊の掟と非日常的な命令
Warren 氏の証言には、軍隊という特殊な組織の厳格さや、事件当夜の異常な状況を示す言葉が登場します。これらを理解することで、現場の緊張感と、証言者たちが置かれた尋常ならざる状況をよりリアルに感じることができます。
| 用語 | Warren 氏の証言における意味と重要性 |
|---|---|
| UCMJ (統一軍事裁判法典 / Uniform Code of Military Justice) | 軍隊における法律です。事件後、 Warren 氏たちは「森から何かを持ち帰った場合、この法典に基づいて厳しく罰せられる」と脅されました。その脅しは「刑務所、レブンワース(※訳注:悪名高い軍事刑務所)、すべてだ」という具体的なものであり、証言者たちにかけられた口封じの圧力がいかに凄まじかったかを象徴しています。 |
| GOV (政府公用車 / Government-Operated Vehicle) | Warren 氏が持ち場の監視所から森へ向かう際に乗せられた、政府(軍)が運用するトラックを指します。彼が日常業務から引き離され、異常事態へと向かう物語の転換点となりました。 |
| NATO弾 (NATO rounds) | 事件当夜、 Warren 氏たちが装備していたM16ライフル用の実弾のことです。彼はこれを「非常に珍しいことだ」と証言しており、基地の上層部が事態を極めて深刻に受け止めていたことを示唆しています。 |
| 中央保安管理室 (Central Security Control / CSC) | 基地の警備活動全体を統括する司令塔です。 Warren 氏は、事件当夜のCSCの通信記録テープや業務日誌が数日後に「盗まれた」と証言しています。さらに、この失踪は基地副司令官であったチャールズ・ホルト中佐も確認できる事実だと述べており、組織的な隠蔽工作があったことを強く示唆しています。 |
軍の厳格な管理下で、いかに異常な事態が進行したかが見えてきました。次に、事件の目撃者たちが体験した不可解な出来事や、その後の不可解な処置に関する用語を掘り下げていきます。
4. 第3章:不可解な現象と隠蔽工作
このセクションでは、事件そのものの「奇妙さ」と、それを隠蔽しようとする組織的な動きに関連する重要な概念を解説します。
ナトリウムペントタール (Sodium Pentothal)
Warren 氏は、最初の目撃者であるジョン・バロウズ氏から直接聞いた話としてこの薬物の名を挙げています。事件の翌朝、バロウズ氏らは空軍関係者から「ナトリウムペントタール」だと告げられて注射をされたと証言しています。これは一般的に「自白剤」としても知られており、目撃者の記憶を操作したり、彼らから「真実」を引き出したりするために使われた可能性を示唆する、非常に 不穏な要素です。
スクリーン・メモリー (Screen Memory)
Warren 氏が、事件後に連れて行かれたとされる地下施設での非現実的な体験について語る際に用いた言葉です。これは、彼の本当の記憶を覆い隠すために植え付けられた「偽の記憶」かもしれない、という可能性を示しています。 Warren 氏自身も「これがMKウルトラ(※訳注:CIAが過去に行っていたとされる洗脳実験)だったのかは分からない」と述べており、彼が体験したことの真実が、外部の力によって歪められたかもしれないという疑念を表現しています。
機密保持契約と尋問 (Secrecy Agreements and Debriefing)
事件後、 Warren 氏たちは複数の書類に署名を強制されました。ここで最も重大なのは、彼らが署名させられたのが単なる守秘義務契約ではなかったという点です。 Warren 氏の証言によれば、それは「我々が見たものとは違う内容が、あらかじめタイプされた画一的な供述書」でした。その偽の供述書には「我々は非番であり、木々の間を飛び交う未確認の光を見ただけだった」と書かれていたのです。これは、目撃した事実を捻じ曲げ、虚偽の記録に署名させるという、積極的な情報操作でした。その強制的な性質は、以下の言葉に集約されています。
you have no choice. And he goes, I have no choice but to ask you to do this.
(日本語訳:君たちに選択肢はない。そして彼は言った、私にも君たちにこれを頼む以外の選択肢はないのだと。)
この証言は、個人の意思を完全に無視した、組織による徹底的な口封じと事実の捏造が行われたことを物語っています。
目撃者たちが体験したことの奇妙さと、それを隠そうとする組織的な動きを理解した上で、最後に、事件の存在を裏付けるとされる物的証拠や公式文書、そして Warren 氏の人生を永久に変えた謎に関する用語を見ていきましょう。
5. 第4章:残された証拠と謎
事件後には、物理的な証拠や公式記録、そして Warren 氏個人の人生に影を落とした謎が残されました。
- ガイガーカウンター (Geiger counters) 放射線量を測定する機器です。 Warren 氏の証言によると、現場の地面から、通常の自然放射線量の25倍という異常な数値が記録されました。この測定は、基地の災害対策担当者であったネベルズ軍曹によって行われており、公式な手順に則ったものであったことが信憑性を高めています。これは、現場で何か物理的な異常現象が起きたことの科学的な証拠として言及されています。
- ホルト・メモ (Holt Memo) ここで見られるのは、個人の衝撃的な証言と、後に公式記録として提出された文書との間に存在する典型的な乖離です。事件当時、基地の副司令官だったチャールズ・ホルト中佐が作成し、後に米国の情報公開法によって公開されたこの公式文書は、この事件における「公式の物語」がどのように形成されたかを理解する上で不可欠な資料となります。しかし Warren 氏は、このメモが事件の重大性を意図的に小さく見せる「意図的な矮小化」であると評しており、公式記録でさえも事件の全貌を伝えていない可能性を示唆しています。
- 再入隊コード4M (Re-enlistment Code 4M) Warren 氏が軍を除隊する際に与えられた謎のコードです。公式には存在しないこのコードが記録されたため、彼は軍に再入隊することができなくなりました。ここで、彼がかつてPRPという最高の信頼性の証を与えられていた事実を思い出してください。彼を「最も信頼できる」と認めたのと同じシステムが、今度は存在しないコードを作り出し、彼を永久に、そして追跡不可能な形で排除したのです。 Warren 氏は、これを彼を軍から追放するための「見えない力」による措置であり、究極の裏切りだと考えています。
6. まとめ:用語から見えてくる事件の深層
ここまで解説してきたキーワードは、単なる軍事用語の羅列ではありません。これ らは、 Larry Warren 氏の証言を通じて、ベントウォーターズ事件が隠蔽された多層的な手口を解き明かすための語彙、いわば「情報統制の辞書」なのです。
Warren 氏の体験は、以下のような段階的な情報管理戦略の存在を示唆しています。
- 即時の物理的コントロール: 目撃者へのナトリウムペントタールの投与疑惑。
- 官僚的コントロール: UCMJによる「レブンワース刑務所行き」という脅迫の下、JANAPを含む文書や、内容が捏造された供述書への署名を強制。
- 公式物語のコントロール: 事件を矮小化するホルト・メモの作成と公開。
- 長期的なコントロール: 追跡不可能な再入隊コード4Mを用いて、証言者を社会的に孤立させ、未来永劫その口を封じようとする試み。
これらの用語を一つひとつ理解していくことで、私たちは Larry Warren 氏が体験したベントウォーターズ事件の異常性、そしてそれを隠蔽するために用いられた心理的、組織的な圧力の恐るべき実態を、より深く多角的に理解することができるのです。
ベントウォーターズ事件: Larry Warren 氏の証言に基づく物語
この物語の語り手は、 Larry Warren 氏。1980年12月、若き彼は英国サフォーク州にあるNATOのベントウォーターズ空軍基地に配属されたばかりだった。彼の任務は、当時基地に秘密裏に保管されていた戦術核兵器をテロ攻撃から守る保安専門家。しかし、彼がその冬に体験した出来事は、訓練マニュアルの想定を遥かに超えるものだった。それは単なる奇妙な光の目撃談では終わらず、彼の人生を根底から揺るがし、政府による隠蔽工作と、真実を求める孤独な戦いの始まりを告げる悪夢となった。
1. 最初の遭遇:事件の幕開け
Warren 氏が直接事件に巻き込まれる数日前、彼の当番ではない夜に、すでに奇妙な出来事は始まっていた。それは、これから起こる不可解な事件の前触れであり、レンデルシャムの森が何か異質なものを招き入れた最初の兆候だった。