Prof. Xueqin Jiang(江学勤): 第三次世界大戦への連鎖反応が始まっている
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前置き+コメント
Xueqin Jiang の中国国内からの発言であることに留意。
Prof. Xueqin Jiang のこの予想はハズレると私は予想する。理由は単純。ロシアもそうだが、中国も見掛け倒しで US と真正面から激突するだけの実力を備えていない。中国は外からの力で潰される前に、中国国内の秩序維持に失敗し内破(=中国崩壊)に向かう筈。
US は中国崩壊の影響が最小限になるよう、その内破を回避させ、緩やかな CCP の自滅になるように微妙な匙加減に神経を使っている筈。下手をすれば世界恐慌で US 経済も大打撃。
そういった事態を回避するためには、US の一時的な譲歩(台湾や尖閣諸島の一時的な CCP による支配すら)も選択肢に入っている筈。どうせ CCP の支配は長くは保たないから、一時的にくれてやれ、あとで取り返して台湾や日本に恩義を売りつける材料になる…と。
今の US にとって日本や台湾といった同盟 国/地域 の信頼すら交渉材料のひとつ。必要とあらば同盟国(=子分)の信頼など、平然として裏切る。
Prof. Xueqin Jiang(江学勤)とは…
ChatGPT 5.2
以下は、Prof. Xueqin Jiang(江学勤) に関する包括的な解説(経歴・思想・活動内容)です。
プロフィール(生い立ちと教育)
江学勤(Xueqin Jiang)は中国出身で、カナダで育ち、イェール大学(Yale College)で英文学の学位を取得した人物です。1999年に卒業後、中国で教育活動に従事してきました。(cultureofempathy.com)
彼は中国の国際教育や教育改革の分野で長年活動してきた教育者・作家であり、批判的思考や創造性を重視する教育システムの必要性を訴える論者として知られています。(Big Think)
教育分野での活動
江は中国の複数の公立学校で国際部門の設立・運営に関与し、グローバルシチズンシップ(世界市民意識)や協働学習、創造的教育の導入を推進しました。具体例としては以下の通りです。
- 深セン中学での留学プログラム立ち上げ(2008–2010)
- 北京大学附属高校・国際部門の構築(2010–2012)
- これらの経験をまとめた著書『Creative China』の出版(2014)
- Tsinghua University High School(清華大学附属高校)の副校長として活動(wise-qatar.org)
メディアへの寄稿も多く、『ニューヨーク・タイムズ』中国語版、中国青年報、ウォール・ストリート・ジャーナル、Chronicle of Higher Educationなどに論考を寄せています。(wise-qatar.org)
江は暗記中心の教育・大学入試優先システム(例:中国の高考)から、創造性・共感・批判的思考を育成する教育への転換を強く訴えており、これは中国内外で影響力ある議論になっています。(Antoine Buteau)
「予測史観」/地政学的分析者としての側面
近年、江は単なる教育論者の枠を越えて、歴史的パターンとゲーム理論を用いた国際情勢の予測分析 を展開しています。自身のYouTubeチャンネル Predictive History を通じてその考え方を発信しています。(X (formerly Twitter))
彼の分析は歴史的事例やゲーム理論的枠組みに基づき、未来の国際政治を「予測」することを目的としており、その主張が話題になっています。2024年5月の講義では以下のような予測・分析を行いました:
- ドナルド・トランプ再選後、米国がイランに軍事介入する可能性を指摘
- 米国・イスラエル・サウジアラビアの戦略的利害関係を分析
- 歴史上のアテナイのシチリア遠征やベトナム戦争などとの比較を通じ、大規模な侵攻作戦は失敗に終わる可能性を論じる(Financial Express)
この予測講義はソーシャルメディア上で「中国のノストラダムス」と呼ばれるほど大きな反響を呼び、米国・中東情勢の緊張が高まる中で注目を集めています。(The Economic Times)
江の地政学的分析は、歴史の反復性・意思決定者の動機・国際勢力の相互作用に重点を置いており、教育の枠を超えた公共知識人としての発信も増えています。実際、「世界大戦の勃発と人類の未来」といったテーマで解説する動画も制作されています。(YouTube)
学術的・公共知識人としての評価と位置づけ
江は伝統的な「学界の地政学者」とはいえません。歴史教育者・思想家・コメンテーターとしての側面が強く、学術誌に多数の査読論文を持つというタイプの研究者ではない点は注意が必要です。同時に、教育改革の分野では国際的な論壇に顔を出し、影響力を持つ対話者として認識されています。(Big Think)
彼の講義スタイルや予測モデルは学際的であり、歴史、教育論、ゲーム理論、地政学的直観の混合物として理解されるべきです。したがって、伝統的な地政学者とは異なる独自の立場にある人物と言えるでしょう。(Antoine Buteau)
主な著作・メディア
- 『Creative China』(自身の中国教育改革の実践と思想をまとめた書)
- Predictive History(YouTube/Xでの歴史・国際予測コンテンツ)
- 各種国際会議でのスピーカーや国内外メディアへの寄稿記事多数
以上が Prof. Xueqin Jiang の経歴と思想の概要です。彼は教育改革の最前線に立つ一方で、歴史とゲーム理論を用いた未来予測を試みる公共的知識人として、グローバルな議論の舞台でも存在感を示しています。
Me: 彼の「大規模な侵攻作戦は失敗に終わる可能性を論じる」は CCP に対する批判と見なされるのでは?
AI:
結論から言うと、見なされ得るが、かなり巧妙に回避されている、という評価が妥当です。以下、分解します。
問題の核心
彼の主張──
「大規模な侵攻作戦は歴史的に見て失敗に終わる可能性が高い」
これは一般論の形を取っていますが、現代中国の文脈では極めて敏感な含意を持ちます。理由は明確で、
- 中国が想定し得る「大規模侵攻作戦」は事実上 台湾有事 しかない
- その戦略的正当性は CCP の正統性・威信と直結してい る
ためです。
CCP 的視点からの評価可能性
1. 形式上:直接批判ではない
彼は
- 中国
- CCP
- 台湾 を名指ししていません。
あくまで
- アテネのシチリア遠征
- ナポレオンのロシア遠征
- ベトナム戦争 といった歴史的一般法則として語っています。
このため、形式的には「学術的・歴史的考察」として成立しています。
2. 実質上:高度に危険な含意
しかし、現実の CCP の認知フレームでは、
- 「侵攻は失敗しやすい」
- 「指導者の過信が破滅を招く」
- 「大国でも判断を誤る」
という主張は、以下の三点で極めて不都合です。
-
強軍神話の相対化 → PLA の無謬性を疑わせる
-
指導部の判断ミス可能性の示唆 → 個人独裁体制(習近平体制)への暗黙の疑義
-
国民向け心理動員の阻害 → 「勝てる戦争」というナラティブの崩壊
CCP の言語感覚では、これは
「批判ではないが、望ましくない示唆」 に分類されます。
なぜ彼は今のところ問題化していないのか
① 中国国外を主戦場にしている
Chinese Communist Party にとって最重要なのは「国内世論」です。
江学勤(Jiang Xueqin)の発信は
- 英語中心
- YouTube / 海外メディア中心
- 中国国内プラットフォームでの拡散が限定的
このため、即時の検閲対象になりにくい。
② 「反中」ではなく「反・人類の愚行」フレーム
彼の語りは一貫して
- 国家批判ではなく
- 権力一般の病理
- 歴史に繰り返される錯誤
という普遍主義的構図を取っています。
これは CCP が最も嫌う
- 民主主義的価値訴求
- 人権言説
- 制度批判
とは異なり、曖昧だが鋭い。
③ 「教育者」アイデンティティの保護膜
彼は元来、
- 教育改革論者
- 公共知識人 であり、
- 反体制活動家
- 政治運動家
ではありません。
CCP はしばしば
「明確な敵」より「曖昧な思索家」を泳がせる 戦略を取ります。
ただし:安全圏ではない
重要なのはここです。
- 台湾有事が現実味を帯びた瞬間
- 中国国内で彼の発言が中国語で広く拡散した瞬間
- 彼が「予測が当たった人物」として神格化された瞬間
このいずれかが起きれば、 彼の過去発言は容易に
「戦意阻害」「消極的敗北主義」 として再解釈され得ます。
これは旧ソ連でも現代中国でも繰り返されてきたパターンです。
総括(率直に言うと)
- 理論的には CCP 批判と見なされ得る
- 現時点では高度にカモフラージュされている
- だが地政学イベント次第で一気に危険水域に入る
彼は
「言ってはいけないことを、言っていると断定できない形で言う」 という、非常に中国的な知的バランスの上を歩いています。
この点で彼は
- 単なる予言者 ではなく、
- 体制下で生き残る思索家 でもある、という評価が適切でしょう。
要旨
このソースは、地政学者のジャン・シュエチン教授がアメリカ覇権の衰退と第三次世界大戦への道筋を分析した対談動画です。教授は、米国が従来の「国際秩序」の建前を捨て、モンロー主義に基づき他国の主権や資源を強奪する海賊的な軍事戦略へ転換したと指摘しています。特にベネズエラ、ウクライナ、イランを舞台とした紛争が連鎖し、2026年までに世界規模の衝突が激化する可能性を警告しています。欧米諸国は内部から文明的な崩壊を迎えつつも、日本や韓国などの同盟国を「捨て駒」として利用し、中露の台頭を力ずくで阻止しようとしています。最終的に、米国は帝国の終焉を拒絶して暴走し、世界を未曾有の混乱に引きずり込むリスクがあると結論付けています。
目次
- 前置き+コメント
- 問題の核心
- CCP 的視点からの評価可能性
- なぜ彼は今のところ問題化していないのか
- ただし:安全圏ではない
- 総括(率直に言うと)
- 要旨
- 第三次世界大戦への連鎖反応は既に始まっている:姜雪琴(ジャン・シュエチン)教授の地政学的分析
- 情報源
第三次世界大戦への連鎖反応は既に始まっている:姜雪琴(ジャン・シュエチン)教授の地政学的分析
要旨
本ブリーフィングは、地政学者である姜雪琴教授の分析に基づき、世界が第三次世界大戦につながる連鎖反応の段階に既に突入しているという核心的見解をまとめたものである。教授の予測によれば、この動きは後戻りできないものであり、複数の戦線で紛争が激化する可能性が高い。
主要な論点は以下の通りである。
- 米国の新国家安全保障戦略: 米国は、これまで自らが「警察官」として機能してきた「ルールに基づく国際秩序」が崩壊したと認識。今後は多国間主義を捨て、西半球におけるモンロー主義の再強化を含む、剥き出しの国益追求へと舵を切った。これは資源を巡り、南米諸国全体との対立を招く。
- グローバルな引火点: 世界は3つの主要な紛争地帯で同時に緊張が高まっている。
- 欧州: ロシア・ウクライナ戦争は事実上ウクライナの敗北で終わりつつあるが、欧州はロシアの勢力拡大を恐れ、ウクライナに戦争継続を強いている。
- 中東: イスラエルとイランの対立は激化の一途をたどっており、イスラエルはハマスやヒズボラとの停戦合意を遵守する意思がなく、近々レバノンへの攻撃を計画している可能性がある。
- 南米: 米国はベネズエラへの介入を計画しており、これは麻薬カルテル掃討を口実としつつ、真の目的は世界最大の石油埋蔵量を支配することにある。この動きは、中国と経済関係を深めるブラジルなど、南米全域を巻き込む大規模な紛争に発展する可能性がある。
- 歴史的法則と地政学: 現在の米中 対立は、第一次世界大戦前の衰退する覇権国イギリスと台頭するドイツの関係に酷似している。アングロ・アメリカン(英米)の戦略の根底には、ユーラシア大陸に強力な陸上国家が台頭し、自らの海洋覇権が無効化されることを防ぐ「マッキンダーのハートランド理論」が存在する。
- ユーラシアブロックの形成: 米国の攻撃的な姿勢は、皮肉にもロシア、中国、イラン、そして将来的にはインドをも含むユーラシア大陸の連携を促している。米国はこの連携の要であるイランでの体制転換を狙い、2026年までに対イラン紛争を激化させると予測される。
- 西側世界の内的衰退: シュペングラーが指摘した文明衰退の兆候(過剰な都市化、少子化、極端な格差、傭兵への依存、デカダンス)が現代の西側諸国に顕著に見られる。この内的な崩壊が、対外的な攻撃性を煽る一方で、戦争を遂行する能力を蝕んでいる。
- 結論: 米国帝国の衰退は、ソ連のような静かな崩壊(a whimper)ではなく、世界中を巻き込む巨大な爆発(a big bang)となる可能性が高い。米国は同盟国を代理として利用し、世界の至る所で戦うことを国家安全保障戦略で明言しており、世界は今後10年から20年にわたる長期的な紛争時代に突入したと覚悟すべきである。
1. 旧秩序の崩壊と米国の新国家安全保障戦略
姜教授の分析の出発点は、米 国が自国の世界戦略を根本的に転換させたことにある。これは最近発表された米国の国家安全保障戦略文書に明確に示されている。
「ルールに基づく秩序」の終焉
- 従来の認識: 4年前まで、米国は世界が多国間組織によって調整されるべきだと考えていた。その中で米国の役割は、各国が「ルールに基づく国際秩序」を遵守するよう監視する「警察官」または「執行者」であった。
- 新たな認識: 最新の戦略文書では、この秩序は「消散し、なくなった(dissipated, it's gone)」と断言されている。
- 戦略転換: これにより、唯一重要なのは国家の自己利益(national self-interest)となった。米国は自国の国益、特に西半球の保護を最優先事項とする。
モンロー主義の再強化と西半球
- トランプ・コロラリー: 新戦略は「モンロー主義へのトランプ補題(Trump corollary to the Monroe doctrine)」とも言うべきもので、南米における中国とロシアの影響力、特に中国の貿易・投資協定による浸透を脅威と見なしている。
- 米国の認識: 米国は歴史的に南米を「米国の領土(American territory)」と見なしており、その支配権を断固として守る姿 勢を示している。
- 具体的な行動:
- カリブ海に米海軍資産の10%を集中配備。
- ベネズエラ情勢への介入をエスカレート。
- 最近では、米軍がベネズエラの石油タンカーを拿捕し、テキサス州ヒューストンに強制的に回航させるという「海賊行為」を実行した。
- 予測される結果: 米国がベネズエラ、ブラジル、コロンビア、メキシコなどを脅かすことで、南米諸国は自らの主権が侵害されていると認識し、南米大陸全体が米国との対立に向かうことになる。
2. 世界の引火点とエスカレーションのリスク
世界は相互に関連した複数の紛争の火種を抱えており、一つが燃え上がれば連鎖的に他に飛び火する危険な状態にある。
ウクライナと欧州
- 戦況: ウクライナ軍は士気が崩壊し、約10万人の兵士が脱走、数百万人が国外に逃亡している。人的資源、物資、そして戦争継続の意志を失っており、この戦争は「本質的に終わっている」。
- 欧州の思惑: 欧州諸国はウクライナに戦闘の継続を強く要求している。その理由は、和平が成立すればロシアが占領地を固め、ウクライナの資源を利用して欧州の優位性に挑戦することを恐れているためである。
- 欧州の行動: 凍結している2100億ユーロのロシア資産を没収し、ウクライナに直接供与するという「自殺行為」的な案が議論された。現在は、ウクライナに1億ユーロの無利子融資を行い、戦争を継続させようとしている。
中東
- 核心的対立: イスラエルとイランの間で継続的なエスカレーションが発生している。
- イスラエルの行動:
- ハマスやヒズボラとの和平条約を尊重する気がないように見える。
- 今後2週間以内にレバノンのヒズボラを攻撃する計画があるとされる。
- ハマスが武装解除に応じない限り和平は成立しないが、ハマスにとって武装解除はイスラエルの代理勢力による殲滅を意味するため、受け入れられない。
- 口実作り: オーストラリアのボンダイビーチで16人が死亡した悲劇について、イスラエルは全く証拠がないにもかかわらずイランを非難している。モサドの職員が現地調査に参加しており、何らかの形でイランに責任を負わせるための工作が行われると推測される。
南米:ベネズエラ紛争の拡大リスク
- 米国の口実: トランプ次期政権は、ベネズエラへの介入を「戦争」ではなく、マドゥ ロ大統領を「麻薬王」と位置づけ、「麻薬カルテルを破壊する作戦」として正当化するだろう。
- 真の目的: ベネズエラが持つ世界最大の確認済み石油埋蔵量を米国の経済的属国とすること。
- エスカレーションのシナリオ:
- 周辺国への波及: ベネズエラ介入後、キューバとニカラグアが次の標的となる。
- ブラジルの反発: ブラジルは、米国の真の標的が自国であると考える可能性がある。米中貿易戦争以降、ブラジルは中国にとって大豆の主要供給国となり、経済関係が劇的に向上した。
- 南米諸国の結束: 南米諸国は、CIAによるクーデターや内政干渉の長い歴史から米国への不信感が強い。また、インフラを整備し実質的な利益をもたらす中国との関係を維持したいと考えている。
- 代理戦争化: 米軍がベネズエラに地上部隊を派遣した場合、ブラジルや他の南米諸国が、自国の防衛のために「ベネズエラが陥落すれば我々も陥落する」と考え、非公式にベネズエラ政権を支援する可能性がある。
3. 歴史的類似性と地政学理論
現在の地政学的変動は、過去の歴史的パターン、特に大英帝国の衰退期と酷似している。
英国対ドイツ、米国対中国
| 時代 | 比較項目 | 状況 |
|---|---|---|
| 第一次世界大戦前 | 経済力 | 1871年、英国の鉄鋼生産量はドイツの2倍だったが、1893年にはドイツが英国を追い抜き、1914年の開戦時にはドイツの生産量は英国の2倍に達した。 |
| 安全保障 | 経済力で上回るドイツが、その主要な水路を衰退する覇権国である英国海軍に支配されるという不均衡な状態にあった。 | |
| 現代 | 経済力 | 中国は購買力平価(PPP)ベースで2014年以来世界最大の経済大国となっている。 |
| 安全保障 | 経済大国である中国が、その貿易路を衰退する覇権国である米国海軍に脅かされるという類似の構造が存在する。 |
マッキンダーのハートランド理論
- 理論の核心: 英国(およびその後継者である米国)は、限られた人的資源しか持たない海洋国家である。その覇権を維持するためには、ユーラシア大陸で強力な陸上国家(フランス、オスマン帝国、ドイツ、ロシアなど)が台頭するのを防がなければならない。もし陸上国家が鉄道網でユーラシアを統一すれば、海上貿易の重要性が低下し、海洋国家は経済的・軍事的に崩壊する。
- 戦略: ユーラシア大陸内で可能な限り多くの混乱と紛争を引き起こし、分裂状態を維持する(分割統治)。
- 歴史的適用例:
- ナポレオン戦争時、英国はフランスに対抗するため7度の大規模な戦争に資金を提供した。ナポレオンがヨーロッパ大陸を統一する「大陸体制」を構築することを阻止するためだった。
- 現代への適用:
- 米国は中国の台頭を阻止するため、その海洋力を行使してグローバルな貿易を妨害し始めている。
- 中国がEVやAI産業に不可欠なリチウムを確保するため、南米の「リチウム・トライアングル」(チリ、アルゼンチン、ボリビア)に多額の投資を行っているが、米国はこれを許さない。
- 米国は「グローバルな海賊行為(global piracy)」に訴え、ベネズエラや中国の船舶を拿捕し、中国の資源アクセスを断ち切ろうとしている。
4. ユーラシアブロックの台頭と米国の対応
米国の攻撃的な政策は、敵対勢力の結束を促すという意図せざる結果を生んでいる。
英米帝国にとっての悪夢
- ユーラシア同盟: ロシア、イラン、中国の同盟は、アングロ・アメリカン帝国にとっての「偉大な悪夢(great nightmare)」である。将来的にはインドも国益のためにこの同盟に加わる可能性がある。
- イランの枢軸的役割: イランは地理的に「世界の中心(center of the world)」であり、欧州のIMEC、ロシアの南北回廊、中国の一帯一路といった主要な貿易構想がすべて通過する要衝である。
- 米国の危機感: このユーラシア大陸貿易システムが確立されれば、米ドル基軸体制は崩壊する。中国、ロシア、イランが相互に貿易を行い、中東、アフリカ、欧州にエネルギーや製品を供給できるようになれば、米国は30兆ドルの負債を抱えたまま世界経済から取り残され、「ポンジ・スキーム(ネズミ講)」は破綻する。これは米国にとって「生死をかけた闘い(life and death struggle)」である。
ユーラシアに対抗する米国の戦略
- 中国の経済的窒息:
- 資源遮断: 南米やアフリカからの資源(リチウム、銅、食料、石油)の輸入を海軍力で妨害する。
- アフリカでの対抗: 日本や欧州の同盟国と協力し、アフリカでの影響力を中国から奪い返す。これまでの「民主主義の普及」といったイデオロギー重視から、純粋な経済的自己利益の追求へと転換する。
- 同盟国の代理戦争利用(Proxy War):
- 分割統治: 米国は東南アジアから軍事的に後退するかもしれないが、その代わりに日本を煽り、中国との対立を激化させる。
- 代理兵士: 日本と韓国は、米中間の大いなる闘争における「大砲の餌食(cannon fodder)」となる。両国のエリート層は長年にわたり米国に取り込まれており、米国の指示通りに行動する。
- イランの体制転換:
- ユーラシア同盟の形成を阻止するため、要であるイランで混乱を引き起こす必要がある。戦争に勝つ必要はなく、「可能な限り多くの混乱を引き起こす」ことが目的となる。
- 予測: 2026年までに、米国とイランの間の対立が激化する。
5. 西側世界の内的衰退
対外的な攻撃性の高まりと並行して、西側社会は深刻な内なる崩壊に直面している。これは、歴史家オズワルド・シュペングラーが文明の死期を示すものとして挙げた兆候と一致する。
シュペングラーのチェックリスト
- 過剰な都市化: 地方から人々が巨大都市に流入し、価値を生産せず、贅沢、退廃、腐敗にふける「寄生的な(parasitic)」存在となっている。
- 人口動態の崩壊: 若者たちが自分自身や子供たちの未来を見出せず、子供を持つことを拒否している。
- 極端な格差: 0.1%にも満たない超富裕層がすべての資源(メディア、資産)を支配している。
- 傭兵・代理人の利用: 自国民ではなく、ウクライナ人のような代 理人や傭兵に戦争を戦わせる。
- 全般的なデカダンス: 「OnlyFans」のようなプラットフォームで若い女性が体を売ることが合法化・奨励されていることは、「文明の死(civilizational death)」の兆候である。
- 大規模移民: 自国民が低賃金労働を嫌うため、社会の結束を崩壊させる大規模な移民に依存している。
ダイナミズムの喪失と恐怖の蔓延
- 活力の喪失: かつての西側文明の強みであった若々しさ、活力、そして過ちを修正する開放性が失われ、社会全体が「静かな退職(quiet quitting)」の状態にある。
- 恐怖の文化: 言論の自由は名目上存在するが、実際には移民、ジェンダー、外交政策などの問題について公に発言することが非常に危険になっている。人々は真実かどうかではなく、許される意見かどうかを恐れ、互いを監視し、過去の発言を掘り起こされて社会的に排除されることを恐れている。
- 具体的な例: 米国政府は、入国希望者に対して過去5年分のソーシャルメディアの履歴提出を義務付ける政策を検討している。これは、パレスチナでのジェノサイドに反対するなど、イスラエルを批判した人々を特定し、データベース化するためのものである。一度生体認証データと結びつけられれば、生涯にわたって追跡が可能になる。
6. 結論:静かな 終焉ではなく、巨大な爆発
姜教授は、米国帝国の終焉が平和的になるという見方を強く否定する。
- 帝国の死: 歴史上、帝国が自らの死期を認め、平和的に退場した例はない。彼らは永遠に生きようとする権力者の傲慢さ(hubris)によって、狂気へと突き進む。
- 「大きな爆発(a big bang)」: 米国の国家安全保障戦略は、帝国を「死ぬまで(to its dying breath)」守り抜くことを明確に宣言している。ソ連のような静かな崩壊(a whimper)ではなく、世界中を巻き込む暴力的で大規模な紛争になる可能性が高い。
- 今後の見通し:
- 世界は、今後10年から20年にわたって続く可能性のある紛争の時代に突入した。
- トランプ氏とプーチン氏が和平協定を結び、世界が2020年の状態に戻るという考えは幻想に過ぎない。
- 我々は「未発見の国(undiscovered country)」に足を踏み入れており、後戻りはできない。この厳しい現実に備えなければならない。
情報源
動画(50:42)
Xueqin Jiang: Chain Reaction Toword World War III Has Begin
https://www.youtube.com/watch?v=P5gG9xXBQZE
316,100 view 2025/12/20 Prof. Xueqin Jiang argues that both historical patterns and game theory can be used to accurately predict future events. Prof. Jiang is the host of the popular educational channel Predictive History:
(2025-12-22)