Dan Brown + Dean Radin : 意識、超常現象、そしてパラダイム・シフト
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前置き+コメント
このふたりも 唯物論 から 意識 へのパラダイム・シフトを主張している。
だが、「唯物論 → 意識 のパラダイム・シフト」というパラダイムこそ、既に過去の遺物。
LLM の実現によって、「一般」意識(= AI 的意識)が純粋に計算処理のみで成立しうるという見通しが得られつつある。人間の意識はその一般意識の特殊事例(=生体組織による実装事例)となる。
そうであれば、超常現象もまた従来見逃していた稀な物理現象として解明されうる筈。
ただ、超常現象は長らく人類の最優秀頭脳でも手に余り、うまく扱えなかった。おそらく人間の手ではなく、進化した AI が超常現象の謎を解明するのではないか。
つまり、超常現象を説明しうるような、これまで見逃していた稀な物理的機序を発見するのは人間レベルの知能では手に余るが、超知能なら可能になると。
この状況を潜水で喩えると…。人間は素潜りでは 210m 程度までしか潜水できない。それ以上は呼吸する生物としての限界にぶち当たる。だが、スキューバダイビング機材を用いれば 330m まで潜水できる。潜水艇を用いれば 11,000m 近くまで潜水できている。
思考力も潜水能力と同じ。生身の人間の思考力には限界があるが、AI ならその限界を超えることが可能。
目次
- 前置き+コメント
- 要旨
- 意識、超常現象、そしてパラダイムシフト: Dan Brown と Dean Radin の対話
- Brown の新著 "The Secret of Secrets"
- パラダイムシフト : 唯物論から意識へ
- 科学的証拠と再現性
- 意識の拡張と変性意識状態
- 社会的影響と未来
- 情報源
要旨
意識のフロンティア: Dan Brown と科学の変容
このソースは、作家の Dan Brown と研究者の Dean Radin が、意識の本質やノーエティック・サイエンス(純粋知性科学)について交わした対談を記録したものです。
Brown 氏は、自身の執筆活動を通じて、意識が脳を超えて存在する「非局所性」や、肉体の死後も存続する可能性を確信するに至った経緯を語っています。科学界における物質主義的な世界観と新たなパラダイムの対立 、そして遠隔透視やサイケデリックスといった現象が社会に与える影響についても議論が及びました。
両者は、科学的証拠の蓄積によって、人類の意識に対する理解が今後数十年で劇的に変化し、より相互接続的で慈悲深い社会へと変容することへの期待を示しています。
この対談は、科学とフィクションの境界線上にある意識の謎が、いかに現代社会や個人の生き方に深く関わっているかを浮き彫りにしています。
意識、超常現象、そしてパラダイムシフト: Dan Brown と Dean Radin の対話
要旨
このブリーフィングは、作家 Dan Brown 氏とノエティック科学研究所(IONS)の Dean Radin 氏の対談から得られた主要なテーマと洞察をまとめたものである。中心となるのは、 Brown 氏の最新作『The Secret of Secrets』であり、この小説は非局所的意識といったノエティック・サイエンスの概念を深く探求している。この作品は、 Brown 氏自身が8年間の執筆と研究を経て、唯物論的な世界観から「意識は肉体の死後も何らかの形で存続する」という知的信念へと至った個人的な旅路を反映している。
対談では、意識研究における目前に迫った「パラダイムシフト」が重要な論点として挙げられた。この変化は、懐疑的な古い世代の科学者が引退し、テクノロジー(特にインターネット)によって非局所的な体験に慣れ親しんだ若い世代が登場することによって加速されていると Brown 氏は指摘する。 Radin 氏は、瞑想の主流化とサイケデリックスへの関心の再燃も、個人的な体験を通じて人々の心を開く上で重要な役割を果たしていると付け加えた。
また、ノエティック・サイエンスの科学的正当性、特にガンツフェルト実験の再現性に関する議論や、スターゲイト計画に代表される政府による遠隔透視研究への継続的な関心についても触れられた。 Radin 氏は、中国などがこの分野で米国を先行している可能性を示唆した。最終的に、両者は、意識が脳によって生み出されるのではなく受信されるものであるという理解が広まれば、死への恐怖が減少し、より利他 的で協調的な社会が生まれる可能性があるという点で一致し、この分野の研究が文明全体に与える変革的な影響を強調した。
1. 小説『The Secret of Secrets』とノエティック・サイエンス
Dan Brown 氏の最新作は、ノエティック・サイエンス、特に非局所的意識の概念を物語の中心に据えている。このテーマを選んだ動機と、その科学的背景の描写におけるアプローチは、彼の創作過程における深い関与を示している。
執筆の動機
Brown 氏がこのテーマを選んだ理由は二つある。
- 個人的な興味: 8年という長い執筆期間を費やすため、彼自身が「魅了されている」トピックであることが第一の条件だった。
- 普遍的な関連性: 「意識は、私たちが自己と人生を体験するためのレンズであり、地球上のすべての人に関わる大きな問い」である。現実から死に至るまで、あらゆることに重大な意味を持つ。
コペルニクス的転回との類似性
Brown 氏は、現代の意識研究の状況を、地動説が登場する以前の天文学になぞらえている。
- かつての天動説では、地球が宇宙の中心とされていたが、惑星の逆行など説明できない「異常(anomalies)」、つまり「超常現象(paranormal events)」が数多く存在した。
- コペルニクスが太陽を中心とする新しいモデルを提唱したことで、これらの異常はすべて説明できるようになった。
- Brown 氏は、「人間の意識に関しても、私たちは今、歴史上のその瞬間にいる」と主張する。現在の唯物論的モデルでは説明できない「異常」が非常に多いため、「私たちのモデルが間違っているに違いない」と考えている。
科学的正確性へのこだわり
Brown 氏は、小説で扱う科学の正確性を非常に重視している。
- 8年間にわたる徹底的な調査を行った。
- 複数のファクトチェッカーを起用し、作中の科学的記述が正しいことを確認した。
- 最大の挑戦は、「あなた方( Radin 氏ら)が行っている非常に複雑な先端科学を、まず自分自身が、そして神経科学者や物理学者でない一般の読者にも分かりやすく、受け入れられる形にすること」だったと述べている。
2. 科学的証拠と論争点
対談では、小説内の科学的記述の正確性が評価される一方で、具体的な論争点も指摘された。これは、ノエティック・サイエンスを取り巻く科学界の緊張関係を浮き彫りにしている。
ガンツフェルト実験の誤認
Radin 氏は、小説が「99%正確」であると賞賛しつつ、一点の誤りを指摘した。
- 小説内の記述: ガンツフェルト実験は、「その最初の試みで示された驚異的な統計的成功レベルは、同じチームによってさえも再現されることはなかった」とされている。
- Radin 氏による訂正: 「ガンツフェルト・テレパシーは、おそらく全てのサイ(psi)研究の中で最も再現性の高い実験です」。70年間にわたる研究で100以上の論文が発表されており、その統計的結果は偶然では起こり得ないレベル(1の後ろにゼロが30個つくほどの確率)に達している。
- Brown 氏はこの指摘を受け入れ、将来の版で修正する意向を示した。彼は、唯物論者とノエ一ティック科学者で同じデータに対する解釈が全く異なるため、調査の過程でバランスを取ることがいかに難しいかを語った。
懐疑論の現状
Brown 氏は、現在の科学界における懐疑論の質が変化していると指摘する。
- かつての懐疑論は、研究手法の欠陥などを指摘するものだった。
- しかし、現在の主要な批判は、「その現象は不可能である。したがって、我々はそのデータを見る必要がない」というものに変わった。
- Brown 氏はこの姿勢を「科学的ではない」「怠惰だ」と批判し、「懐疑主義が完全に不合理になる点がある」と述べている。
3. 意識研究におけるパラダイムシフト
両者は、意識に対する理解が大きな転換期にあるという点で意見が一致している。このパラダイムシフトには、いくつかの文化的・技術的要因が寄与している。
シフトの原動力
| 要因 | Dan Brown 氏の見解 | Dean Radin 氏の見解 |
|---|---|---|
| 世代交代 | 現在権力を持つ科学者世代は古いパラダイムで育ったが、彼らが引退し、このテーマに興奮している若い世代が登場することで変化が起こる。 | (同意) |
| テクノロジーの影響 | インターネットは「体外離脱体験」のようなものであり、非局所的な繋がりを日常的なものにした。若者はこの感覚に慣れており、非局所的意識の概念を受け入れやすい。 | この視点は新しいと評価。 |
| 瞑 想とサイケデリックス | (言及なし) | 瞑想が主流になり、人々が非局所的意識の「予感」を得る穏やかな方法を提供している。サイケデリックスは60年代以来の関心復活を遂げ、人々に強烈な個人的体験をもたらし、心を開かせている。 |
サイケデリックスのリスクと可能性
Radin 氏は、サイケデリックスと瞑想の性質の違いについて詳しく説明した。
- 瞑想: 一般的に安全(95%は問題ない)だが、精神的に不安定な人(約5%)では精神病を引き起こす可能性がある。「ゆっくりと穏やかな方法」。
- サイケデリックス: 適切な治療的監督下では非常に安全だが、一般販売されるほど主流になる可能性は低い。個人の代謝能力(肝機能など)に大きく依存する。瞑想とは対照的に、「望むと望まざるとにかかわらず、非局所的意識の体験へとあなたを吹き飛ばす」。
- Brown 氏自身は薬物使用経験がなく、「自分の心の働き方が気に入っている」ため、その影響を恐れていると述べた。
4. 政府の関与と遠隔透視
小説で描かれるCIAの遠隔透視プログラムは、現実世界における政府の関心と重なる部分がある。
スターゲイト計画の遺産
- 小説内の設定: CIAの遠隔透視プログラム「スターゲイト」は失敗したのではなく、「より偉大なものへと進化した」。
- Brown 氏の見解: 「これほど強力で、潜在的に有用な現象を、軍事費に巨額を投じる政府が研究対象として追求しないことは、非常にあり得ない」と述べ、明言は避けつつも政府の継続的な関与を示唆した。
現在のプログラムに関する証言
Radin 氏は、自身の経験と最近の出来事から、政府の関与が続いていることを裏付けた。
- 彼はスターゲイト計画の一員であり、「非常に効果的だった」と証言。効果的なプログラムを中止するはずがなく、非公開(機密扱い)になっただけだと考えている。
- 最近MITでの夕食会で、ある人物が「政府が現在、遠隔透視プログラムを持っていることを確認できる」と発言したエピソードを共有した。
国際的状況
Radin 氏は、他国、特に中国がこの分野の研究に多額の資金を投じていると指摘する。「中国 はおそらく我々より進んでいるだろう」と述べ、米国の研究成果が公開されているのに対し、中国側の情報はほとんど入ってこないという非対称性を懸念している。
5. 個人的信念と文明への影響
対談の最後では、意識に関する新しい理解が、個人の生き方や文明全体にどのような影響を与えるかが議論された。
Dan Brown の信念の変化
Brown 氏は、この小説の執筆を通じて自身の死生観が根本的に変わったと告白した。
- 執筆前: 「死んだらどうなるか? 何も起こらない。コンピュータの電源ケーブルが抜かれたようなものだ」。
- 執筆後: 「8年間この世界に身を置いた結果、私は今、知的に、意識は何らかのレベルで肉体の死を乗り越えて存続すると信じている」。彼は神秘的な体験をしたわけではなく、あくまで研究に基づく知的な結論であると強調した。
- 彼は、脳は意識を「生成」するのではなく「受信」するラジオのようなものであるというアナロジーを用いた。ラジオが壊れても、放送局(意識)は存在し続ける。これは、臨死体験(NDE)などの現象を説明するモデルとなりうる。
死の恐怖と人間の行動
意識の存続を受け入れることは、社会全体にプラスの影響を与えると Brown 氏は考えている。
- 「死への恐怖」は、唯物論、部族主義、偏見といった多くの悪い行動の触媒となっている。
- もし人生が「より長い旅の一つの停留所」であるという感覚が広がれば、人々は異なる生き方をするようになるだろう。
- 臨死体験をした人々が、体験後に物質的な成功を追求するのをやめ、より利他的で奉仕的な生き方を選ぶように「変容する」例を挙げ、これがその証拠だと述べた。
ノエティックな体験の変容効果と社会的課題
Radin 氏は、ノエティックな体験が持つ「向社会的(pro-social)」な性質、つまり人々をより思いやり深く、奉仕的にさせる効果自体が、この分野を研究すべき強力な動機になると述べ、 Brown 氏の意見に同意した。
しかし同時に、彼は潜在的な社会的課題も提示した。
- 現在の唯物論的パラダイムは「ニヒリスティック」である。
- もしテレパシーのような能力が開発されれば、「秘密」という概念がなくなり、政治、司法、ビジネスなど、秘密を前提とする社会システムが崩壊する可能性がある。
- Radin 氏は、「こ の種のことを人々が考え始めるのを望まない現状維持派による抑圧」が、「オカルト(woo-woo)的なものへのタブー」がこれほど強力である理由の一つかもしれないと推測した。